【第 41 回】 2025 年 8 月 11 日(月・祝 山の日)14:00~16:00
語り手
幸田亮一さん 熊本学園大学元学長 シニア客員教授 経済学博士 経営史
市原猛志さん 熊本学園大学准教授 博士(工学)産業技術史 産業考古学
山田哲也さん 大分県立埋蔵文化財センター 大分鉄道ファン倶楽部副会長 鉄道写真家・鉄道考古学
聞き手
藤原惠洋 九州大学名誉教授 工学博士 藝術学修士 たけたアルティザンカフェ主宰
会場:竹田総合学院 1 階共通談話室(大分県竹田市大字植木 731)
遠隔配信:事前希望者(事務局へ予約必要)へ遠隔配信を展開します。
聴講無料
投げ銭形式によるご厚志をお受けします
近代化遺産が語る豊肥線百年の歴史的意義、未来への夢語り
〜私たちはどこから来て、今どこにいて、これからどこへ行くのか〜
2028(令和10)年、熊本と大分を結ぶ豊肥本線(以下、豊肥線)が開通百年を迎えます。1892 (明治28)年から大正にかけ、軽便線として熊本駅から阿蘇の宮地駅へ延伸を重ねた宮地
線、大分駅から玉来駅へ延びた犬飼線が1914(大正3)年に開業。東西から続く最後の区間、 玉来駅~宮地駅間が1928(昭和3)年に開通し、熊本駅~大分駅間が全通し豊肥本線となり
ました。
しかし当該地域は急峻かつ山深い山麓地帯を縫うため豪雨被災や土砂災害に度々遭って きたものの不屈の復旧を果たしてきたのです。 一方、肥後大津駅から近接の熊本空港(阿蘇くまもと空港)へのアクセス鉄道構想や世界 最大の専業半導体ファンドリー台湾積体電路製造(TSMC)の進出を歓迎する中、関係地域 の経済や未来構想に大きな変化が生じています。
今回、お招きするお三方は、現代日本を代表する温故知新型研究者、市民社会へ「温故」の魅 力を解き明かすため弦書房刊『肥薩線の近代化遺産』や『熊本の近代化遺産』を刊行してきました。さらなる調査ターゲットは九州を初め て東西に結んだ豊肥線の難儀な建設事情と関連する沿線の近代化遺産へ思いを馳せています。
当日は鼎談形式で最新知見をご紹介いた だきます。豊肥線の物語や鉄道遺産に関心のある方、平地地域と比べ総じて自然的・経済的・社会的な諸条件が不利な地域社会の生き残り方へ関心のある方、万象お繰り合わせの上、奮ってご参加ください。
[語り手プロフィール]
幸田亮一さん/熊本学園大学元学長。長崎大学経済学部卒、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了、同博士後期課程退学、経済学博士。1996 年から熊本学園大学商学部教授。同大学では商学部長、大学院経営学研究科長を歴任、2014~20年学長就任。専門は経営史。趣味 はロッククライミングと木工。
市原猛志さん/熊本学園大学准教授。九州大学文学部卒、同大大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士後期課程修了、博士(工学)。(特活) J-heritage 理事、産業遺産学会(旧称・産業考古学会)元理事、日本産業技術史学会理事(、特活)熊本まちなみトラスト理事、(特活) 門司赤煉瓦倶楽部理事長。専門は産業技術史、産業考古学、観光資源論、都市計画、アーカイブス学。趣味はまちあるき、ときどき 角打ち。
山田哲也さん/大分県立埋蔵文化財センター。鉄道と考古学をつなぐ研究及び展示を担当。大分鉄道ファン倶楽部副会長 鉄道写真家・鉄道考古学。豊肥線犬飼、緒 方、豊後竹田の100年に携わり、令和6年度竹田市歴史資料館で「竹田の鉄道百年の歩み」を展示。
幸田さん市原さんお二人が「熊本産業遺産研究会」として編著された『肥薩線の近代化遺産』弦書房2009、『熊本の近代化遺産(上)』弦書房 2013『同(下)』弦書房2014、他が参考になります。
主催・問い合わせ/たけたアルティザン・カフェ事務局 竹田総合学院(竹田市植木 731)2階 藤原惠洋アトリエ
携帯 080-6880-3077 メール dr.keiyo.f@gmail.com
※当日は 13:00 玄関開錠のうえ開場します。感染拡大防止にご協力ください。
※日程が変更になる場合がございます。チラシ・ふ印ブログ・Facebook などでお知らせします。