建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

2025312日(水)19:0021:22 ふ印ラボ第40回ミーティング要約(AI+藤原惠洋)

 

要点

藤原惠洋管理人・主催のふ印ラボ(遠隔)定例ゼミでは、ジェレミー・リフキンの「レジリエンスの時代」を題材に、ゼミのテーマである「社会再生」とレジリエンスについて議論が行われました。参加者は、資本主義、持続可能な生活様式、教育、農業、科学研究など様々な分野におけるレジリエンスの重要性について意見を交換。次回へ向け、日常生活の中でレジリエンスの事例を見つけ、共有することを約束し会議を締めくくった。

次へのステップ(宿題)

• 全員次回ゼミまでに、身近にあるレジリエンスの事例を探し共有する準備をする。

• 全員リフキンの「レジリエンスの時代」を読み進め次回のディスカッションに備える。

• 岩井千華学生たちの価値観や将来の展望について、さらに観察を続け次回のゼミで報告する。

• 花生直樹自然と調和した庭や山林の手入れを実践、その経験を次回のゼミで共有する。

• 岡田秀子震災関連の音楽を通じた記憶の継承について具体的な取り組みを提案する。

• 惠洋次回のゼミ(326日)の準備をし、参加者に事前にリマインダーを送る。

要約

レジリエンスの時代読書会

藤原惠洋管理人・主催の月2回のふ印ラボ定例(遠隔)ゼミも40回目。ジェレミー・リフキン「レジリエンスの時代」という本を数ヶ月かけて読み進めることに。当該ゼミの大きなミッションは「社会再生」を目指すこと、そのため参加者はレジリエンスに関する自身の経験や考えを共有していく。冒頭、齋藤幸平氏によるリフキンの本を紹介する解説動画を共有し今後の議論の糧に。

経済思想家の本が経済について

経済思想家の斉藤幸平氏が本3冊を紹介。1冊目は宇沢弘文「社会的共通資本」、脱成長や定常型社会への移行の必要性を説いたもの。2冊目は佐々木隆治による「カール・マルクス」、マルクスの思想を現代的に解釈した入門書。3冊目がリフキンのレジリエンスについての本で、効率性や技術だけでは解決できない問題に対し柔軟に対応する力の重要性を説いたもの。斉藤氏は、これらの本を通じ資本主義の限界と新しい経済システムの可能性を示唆。

資本主義とレジリエンスの課題

藤原惠洋は現代社会における資本主義の問題点とレジリエンスの重要性について議論を展開。人々が互いを支え合い、喜ばせ合うような社会システムの必要性を強調し、熾烈な資本主義とは異なる世界を守ることの重要性を説く。若い世代の学生たちの現状について岩井氏に意見を求めたが、岩井氏は学生たちが個人主義化し、長期的なビジョンを持つことが難しくなっていると指摘。大規模な災害や社会変革に対して、若い世代が呆然と立ち尽くすしかない可能性があることが懸念される。

自然資源の過剰利用

さらに資本主義の悪しき事例として藤原惠洋は水資源の問題について2事例を挙げた。1つ目は熊本市の地下水供給が、TSMCの半導体工場建設により危機に瀕している状況。2つ目は日田市の天領水が、地下水を大量に汲み上げて商品化し、その利益で町の土地を買い占めている問題。これらの事例は、自然資源の過剰利用と資本主義の問題点を示しており、リフキンが批判する資本主義の問題と一致すると指摘。

自然とつながる生活様式

参加者は、レジリエンスと持続可能な生活様式について議論した。農業や手作りの食品作りなど、自然とつながる活動が重要視されている。これらの活動は効率性よりも、伝統的な知識や技術の継承、コミュニティの絆を大切にする。 岩井千華氏は北海道美唄市中村地区の女性グループ「おいでなさい」を紹介、彼女たちが地域に貢献し、人々とのつながりを大切にしている様子を強調。 藤原馨氏は生活クラブ生協の活動へ言及、消費者と生産者が直接つながり、安全な食品を求める運動を紹介。 教育においても、シュタイナー教育のように「ゆっくり」という概念を重視し、子どもの自主性を育む教育のあり方が紹介された。効率や利益追求よりも、人とのつながりや自然との調和を大切にする生き方が、これからの社会に必要だという意見が共有された。

レジリエンスの例と議論

さらに身近なレジリエンスについて幅広い議論を展開。
教育、農業、科学研究など様々な分野におけるレジリエンスの例を共有。ノーベル生理学・医学賞大隅良典教授のオートファジー研究が取り上げられ、一見無駄に見えるものが実は重要な役割を果たす可能性があることが指摘された。東日本大震災から14年が経過したことに触れ、災害からの復興におけるレジリエンスの重要性も議論されました。参加者たちは、日常生活の中でレジリエンスの例を見つけ、次回の会議で共有することを約束し会議を締めくくった。


参加者 山田修さんより感想メモが届きました!

ふ印ラボでの毎月恒例となった遠隔ゼミ https://keiyo-labo.dreamlog.jp/archives/2186272.html もはや40回、今回からテキストはレジリエンスの世界 https://nikkan-spa.jp/1974810 へ!象徴的に提示された水や水系、流域、何万年という時空を経て立ち現れる濃密な世界。その昔、さる研究会でご一緒した東大水産研に在籍した院生が、なぜ北海道には肉厚の昆布が?という鮮やかな解説(大雪の雪解け水がそれこそ数万年単位の時空を隔てて海底から噴出、彼はその海底洞窟の水質を分析していた)を思い出し、ついでに流域経済圏の思想などに思考が転々。阿蘇外輪のメガソーラーやTSMC熊本進出 https://toyokeizai.net/articles/-/720724 、宇沢経済学といった方面にも!
確かに熊本には阿蘇のすそ野から湧き出す豊かな水源 https://water-som.com/knowledge/kumamoto-famous-water/ があった!
斉藤幸平さんの一連の著作から敷衍するように資本主義の次に来る未来 https://book.asahi.com/article/14923379 などもつらつら。分節化が進む社会をいかに有機的かつ重層的に再構成するか…大船渡の山林火災なども踏まえながら商品化という趨勢、再魔術化をいかに覚醒するか、その道は遠いが、やはり手探りながらも模索したい。


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