たけたアルティザンカフェ(主宰 藤原惠洋) 主催 竹田市民公開講座アルティザン・トーク
〈たけたアルティザン〉に聴く、ものづくり・ことづくり・ひとづくりの文脈・矜持・未来
【第33回】 2025年3月20日(木・祝)14:00〜16:00
語り手 小代英子さん 95歳 九州レデイス洋裁学校(大分市)昭和22年師範科卒・洋裁師 日赤有功章受賞・民生委員・婦人会会長 ほか多数歴任
聞き手 藤原惠洋 工学博士・建築史家・九州大学名誉教授・たけたアルティザンカフェプロジェクト主宰
会場:直入公民館 竹田市直入町大字長湯8208-6 Tel 0974-75-2240
会費 無料
ドネーション(ご寄付)・ハートマネー(お気持ち)・投げ銭をありがとうございます。
戦後女性の自立をめざした洋裁師への道
〜95歳 小代英子さんが憧れたクチュリエール〜
〜私たちはどこから来て、今どこにいて、これからどこへ行くのか〜
小代英子さん昭和4年巳年生まれ。庄内高等女学校(現・大分県立由布高校、由布市庄内町大瀧)から久留米の軍需工場へ学徒勤労動員を体験、95歳になった今も戦争の惨さ、命の大切さ、平和の大切さを小さなからだを振り絞りながら広く訴えてきました。
一方、終戦とともに高女を卒業した英子さんは、久大線小野屋駅より大分市の九州レデイス洋裁学校へ通い、憧れのクチュリエール(洋裁師)へ。直入町梶屋の実家にミシンを備えてもらい、自分の服も周りの人の服も、デザインパターン・裁断・縫製を通して作成。まわりからの注文が殺到したというのです。まさにそれは戦後すぐの女性活躍の姿でした。そして驚くことに、その後も英子さんの手元には終戦直後のテキスト『九州レデイス洋裁学校 理論帳』が常にあったのです。
10代から20代の若々しい青春時代を洋裁師として過ごした英子さん。結婚以前の吉野英子さんは何を思い、何を夢見、どのように生きていたのか。
このたびは貴重な『理論帳』を公開していただくことができました。手書きで描かれたデザイン画も含め1ページ1ページを振り返りながら、英子さんをはじめ、当時の若い女性たちが戦後の不安定な世の中で、自分で仕事を見つけて生きていく困難な時代を、いったいどのような知恵で、どのように生きていったのか、もっと詳しくお聞かせいただきたいとお願いを重ねました。英子さんのこと、そして英子さんが生き抜いた戦後日本社会のことをもっともっと知りたいと思うのです。(文責:藤原惠洋)
(注) クチュリエール(洋裁師):パリのオートクチュール組合に属する女性服飾デザイナーを称します。(男性:クチュ リエ)。既製服が分業なのに対し、クチュリエールは注文服(オーダーメイド)の分野で、デザインパターン・裁断・ 縫製・受注・販売・統括までの全てをこなす職業。戦後日本において女性洋裁師が独立して活躍するには高度成 長期(昭和30年代)を待つ必要がありました。
会場/直入公民館(竹田市直入町大字長湯8208-6 Tel 0974-75-2240)
予約/携帯 080-5250-4711(藤原馨) メール dr.keiyo.fあっとま〜くgmail.com
※参加無料
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