懇談会で示された福岡城のCG復元図(九州産業大の佐藤正彦名誉教授監修)
有識者らでつくる「福岡城天守の復元的整備を考える懇談会」は20日、存在したかどうかを巡って議論がある国史跡の福岡城跡(福岡市中央区)の天守閣について、「復元的整備を迅速に進めることが適切」とする提言をまとめた。年明けにも福岡市の高島宗一郎市長に報告し、市の福岡城跡整備基本計画に反映されることを目指す。
懇談会は福岡商工会議所が設置し、座長の元文部科学事務次官の山中伸一氏(角川ドワンゴ学園理事長)をはじめ10人で構成。今年3月から計6回の会合などを経て最新の学術研究の成果などを調査し た。その結果、(1)天守閣は江戸初期に建てられた後、破却された (2)姫路城と同じ五つの屋根がある地上 6階、地下1階建てで、高さは約26メートルと推計される (3)外観は黒が基調-との見解を示した。
その上で、史料の収集や分析、発掘などさらなる調査▽福岡城に対する市民意識の向上▽文化庁の復元基準の柔軟な運用▽天守閣整備の市計画への反映-など6項目の提言をまとめた。
山中座長はこの日の記者会見で「福岡城の天守について市民が考えるきっかけになればありがたい」と 述べた。懇談会は解散し、今後は個別のメンバーや事務局の福岡商議所が整備に向けた機運を高めてい くという。(吉武和彦)















