ようやく秋らしい風が吹いてきました。
その後、みなさまお元気でしょうか。
さてあの現代の竹田番匠と私が名付けた大工棟梁の浦松眞さんをついに口説きました!
アルティザントークへのご出演を承知してくださったのです。
11/9(土)午後、竹田市の早瀬家で催される「で〜ら祭り」(地域通貨マルシェ)の中で、浦松さんと対談するアルティザントーク第28回のひとときを設けます!
対談だけではありません。浦松さんの優れたリノベ作品である早瀬家お屋敷をギャラリーツアーします。見どころたっぷりのガイドツアーです。
浦松さんは、大工棟梁は口下手だから人前でしゃべるなんて、と固辞され続けていましたが、竹田市には各地からの多世代移住者定住者が増えてきた昨今だからこそ。リノベの本髄をちゃんとお伝えしましょう、と口説きました。
遠いところですが、関心のある方々へご来場へのご案内を申し上げます。
じつにユニークな大工棟梁・竹田番匠がリノベの極意を数々示唆してくださいます。
ご来場のみなさまに損はさせません!!
フライヤをどうぞご覧ください。
11月9日(土)午後をどうぞご注目! 藤原惠洋拝
竹田市民公開講座たけたアルティザントーク
【第28回】2024 年11月9日(土)14:00~16:00
語り手 浦松 眞さん 大工棟梁・早瀬家再生普請担当 竹田市荻町南河内在住
聞き手 藤原惠洋 九州大学名誉教授・たけたアルティザンカフェ代表
会場 巡りの里〈くらまどギャラリー〉早瀬家 (大分県竹田市下坂田)
対談テーマ
竹田番匠の化身まこっちゃん大工棟梁、普請からリノベーションまでを語る〜私たちはどこから来て、今どこにいて、これからどこへ行くのか〜
ブルーマリンに好きなだけ潜ってスキューバダイビング!そのため自由な時間が欲しい、だから脱サラして大工をめざした。
稀代の竹田番匠(たけたばんじょう/大工棟梁)に違いないと期待して伺った大工棟梁のまこっちゃん (浦松眞さん)はやんちゃな顔をして嬉しそうにそう言います。
杵築市山香町の明治期屋敷を利用したカテリーナ古楽器研究所(旧志手家/国登録有形文化財)の修繕を一人でたんたんと続けた大工さんがいることを知り交流が始ま りました。聞けば大分県内、個人の住宅やお茶室、さらには大分縣護國神社の参集殿造営(平成7年)に携わったからには現代の棟梁・宮大工、この方こそ竹田番匠だと思いきや肩透かしを喰らいました。
竹田旧城下町唯一の国指定重要文化財愛染堂(願成院本堂)は江戸初期の唐様・宝形造本瓦葺、軒下四隅に隠れた 天邪鬼及び人面の木彫で知られます。寛永12(1635)年、岡藩2代藩主中川久盛が日光東照宮造営奉行の任務が終わり、帰藩時に飛騨の工匠を遠路伴わせ建立したとのこと。合わせて棟梁は岡藩御用大工=竹田番匠の作右衛門という。いわば名工同士のコラボレーションが生み出した珠玉の名作だったのです。大分県なら国宝富貴寺を建てた竹田番匠の物語はもっと壮大!高さ970丈(約3000m)もの大きな榧(かや)の木一本だけでつくったと伝わるのです。
もとより普請(ふしん)とは普く(あまねく)請う(こう)こと。お堂の建立や橋の架橋も広く世間に資金・労力・資 金を求めて願う公共的な作事にほかならず、現代社会のインフラ建設や公共事業整備に匹敵する公益性の高い創造活動を指します。成功の鍵は作事にあたり住民同士の互助や 相互扶助を支えに労力や資金を求める事ができるかどうか。
まこっちゃんはまさに現代の竹田番匠、宮大工の普請から早瀬家リノベーションまで自由自在、しかし、せっかくの人生、面白い仕事しかしないよ、とニヤリ天邪鬼。
早瀬家再生には意外な技と叡智とマネジメントがもたらされていたといいます。オーナー早瀬成憲さん・あかねさんにも伴走してもらいつつ謎を解き明かします。当日はオルガニックマルシェ・ 地域通貨『で〜ら祭り』もお楽しみいただきながら、ご期待乞う。 (文責 藤原惠洋)