建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
ふ印ラボのみなさん

お世話になります。

昨晩9月26日(木)変則日程で開催しました第28回定例ゼミは、コモンズ(入会地、という意味から派生し、誰もが自由に使え誰もが創造的に振る舞うことができる価値づくりの場)としての一例としてあらためて公共図書館に注目、短大にて図書館司書を育て、かつ、栃木県図書館協議会の会長を務める岩井千華先生を参加型議論を促すファシリテーターとして「公共図書館はコモンズたりうるか? 公共図書館がより価値あるコモンズへ育まれていくには、どのような工夫や働きかけが必要か?」といった観点からの課題分析とコモンズ醸成への意見交換への伴走をお願いしました。

定例ゼミ参加者はそれぞれに当該テーマに関して一家言を有するメンバーであったことから、各自のお立場からの意見交換が続出、意見交換は所定の時間を超過しながら意義深く盛り上がりました。
たいへんお疲れ様でした。

中国・長沙市から参加された何勤くん、ごぶさたしていました。コロナ禍を超えてお元気でしたね。
音声だけでしたが、江上さんもありがとうございました。

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岩井さんから今朝方さらに以下が届いていました。

藤原先生 岩井です。
 私は学校司書の科目を2科目担当しています。
学校司書という資格はありません。教員が担当する学校図書館司書教諭なら資格があり、
学校司書はこの司書教諭と協働で仕事をするということになっています。
学校司書は法律では事務職員で、担当学校が複数あり掛け持ちだったり、非正規雇用だったり、
司書資格がなくてもパートタイムの主婦(学校図書館を安全にみまもる者として)もできます。
授業をとっている学生(1年生)は、本当に学校司書になりたいと言います。
 栃木市は学校図書館への学校司書をほぼ配置しているとのことで、学生もそんな学校司書と
コミュニケーションがあったのか、なりたいという学生がほとんどです。
学校司書の有名人 木下通子さんにスポットをあてたニュース番組内の紹介動画を添付いたします。
https://youtu.be/6ewR8UbAZOg
(【報道特集】浦和一女の司書に聞く 学校図書館の役割 テレ玉ニュース)
(学校司書の仕事/北海道庁の社会教育科制作)
 文科省のサイト。制度比較。



さて、これまで3ヶ月にわたり斉藤幸平ら監修『コモンの自治論』輪講を続行してきましたが、参加メンバーからの推薦もあり、次回10月9日(水)19:00〜第29回定例ゼミより、輪講テキストを、新たにセルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』(白水社 文学クセジュ 2020)に設定しました。

以下のような全体ですが、参加者による輪講を続けていきますので、ぜひ入手のうえご一読ください。
現代日本社会が抱える資本主義社会の行き詰まりを克服するための基礎的視点が述べられると同時に持続可能な社会への構想が数々示唆されています。

輪講を持続的に展開するうえでゼミ参加のみなさんの読解が意見交換の基盤となります。
覚え書きやメモを上手に作成しながら、定例ゼミに臨んでくださることを期待します。

Zoomサイトは継続的に用いたいと考えています。
遠隔参加ご希望の方は、あらためて私藤原惠洋へご連絡ください。
ご招待をお送りします。

藤原惠洋拝 9月27日(金)朝

輪講テキスト セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』(白水社 文学クセジュ 2020)

以下、amazon書評より。
『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏推薦! 
「本書は、〈持続可能な成長〉の欺瞞を暴くラトゥーシュ脱成長論の集大成である。」


21世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。
「脱成長という語は、概念ではない。また、経済成長の対義語でもない。脱成長は何よりも論争的な政治的スローガンである。その目的は、我々に省察を促して限度の感覚を再発見させることにある。特に留意すべきは、脱成長は景気後退やマイナス成長を意図していないという点だ」(「序章」より)
21世紀初頭に提唱された脱成長理論は、消費社会のグローバル化がもたらす破局的な未来を回避すべく、真に持続可能な社会の構想を目指してきた。
本書は、脱成長論の歴史や論争に触れながら、脱成長の目的、消費社会から抜け出す理由、脱成長社会への移行などを提示し、この20年でヨーロッパ市民社会の中心に起きた議論を分かりやすく解説する。
経済成長なき「節度ある豊かな社会」とは? 
セルジュ・ラトゥーシュ脱成長論の集大成。

[目次]
序章 起源と意味
1 脱成長についての短い歴史
2 脱成長の意味
3 脱成長プロジェクトの二つの源流
4 翻訳の難しさ――脱成長はラテン語圏特有の表現か 5 追記

第一章 なぜ消費社会から抜け出さなければならないのか
 1 経済成長の二つの欺瞞
2 経済成長と富の指標としてのGDPは幻想だ
3 持続可能な開発の罠
4 アブスルディスタン――経済成長は持続できない
5 物質的な豊かさの裏切りと消費社会の全体主義

第二章 脱成長の目的
1 具体的なユートピアとしての脱成長――八つの再生プログラムの好循環
2 幸せを問う――節度ある豊かな社会へ
3 国家と脱成長――メタ政治プロジェクト
4 脱成長は右派なのか、それとも左派なのか 5 南側諸国にとっての課題

第三章 誤解と論争
1 脱成長は、マイナス成長や緊縮財政のことなのか
2 脱成長は文明の後退か――電気のない時代に戻るのか 
3 脱成長と人口問題
4 脱成長と雇用――失業問題をどう考えるか 

第四章 脱成長社会への移行を成功させる
1 経済から抜け出すために、想像力を脱植民地化し、我々の考え方を逆転させよう
2 再ローカリゼーション
3 破局から学ぶ
4 脱成長の先駆者たち

終章 世界を再魔術化する

訳者あとがき
参考文献

以上。

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