北九州市が複合公共施設整備に伴って初代門司駅関連遺構を取り壊す方針を示していることを受け、遺構の保存を求める市民団体は22日午後6時半から、門司区栄町の門司生涯学習センターで市民に向けた現状説明会を開く。遺構の価値や施設整備を進める上での問題点を解説するほか、門司出身の詩人で市文化大使の平出隆さんもゲストとして来場する。
門司で活動する11のまちづくり団体から成る「門司の未来を考える会」(吉田清春代表)の主催。説明会は、市が4月末から16回開催してきたが、吉田代表は「市は施設整備ありきの説明で、遺構の歴史的な価値など正確な情報が市民に伝わっていない」として開催を決めたという。
より多くの人に参加してもらおうと、29日にも午後3時から同センターで開催する。 (壇知里)