
2024年6月1日、NAGI−97号と同時発売された単行本を紹介いたします。
「谷根千の編集後記」
保育園のママ友たちが、3人で10人の子を産み育てながら笑い、泣き、ケンカしたり励まし合って歩んだ25年、編んだ通巻94号。東京都文京区で1984年〜2009年に季刊発行され、NTTタウン誌大賞、サントリー地域文化賞、山本有三記念郷土文化賞に輝いた伝説の地域雑誌「谷中・根津・千駄木やねせん」の編集後記を完全収録しました。終刊15年目の書き下ろし編集後記、NAGI発行人と「谷根千」元発行人との対談も掲載。20世紀末の東京と働くひとのドキュメントな日々が新鮮です。
森まゆみさん 山﨑範子さん 仰木ひろみさん 1980年代は、いたずらな新自由主義も台頭する以前の「おかげさま」「お互いさま」 「大丈夫ですか」といった優しい声がけ社会が生馬の目を抜く東京のど真ん中の静謐な下町、谷中・根津・千駄木界隈にもふんだんに残されていました。 当たり前の住民の皆さんの「記憶」を「記録」することがとても大切だと思うのです、まゆみさん、山崎範子さん、仰木ひろみさん、のお三方が、わざわざ地下鉄千代田線乃木坂の上に位置する東京大学生産技術研究所の第5部村松藤森研究室までご来所いただいたことを昨日のことのように忘れられません。当時私は博士課程大学院生として新たな研究テーマを手掛けていたのですが、先に修了した東京藝術大学大学院で発表した修士論文「 旧藍染川下流域の生活環境形成過程」についてもっと知りたいと研究室を訪ねてくださったのでした。私は藝大大学院で法政大学の陣内秀信先生、さらに東大先輩となった藤森照信先生の影響下で都市史と建築史を学ぶことができましたが、原点は谷中・根津・千駄木の生活環境への関心と介在にこそ、あります。「谷根千の編集後記」とは森さん、山崎さん、仰木さんの ライフヒストリーでもあるはずです。
そろそろ人生の「編集後記」が必要な世代にとって必読の書となるに違いありません。藤原惠洋@九州大学名誉教授(ご同輩ゆえ、みんなもはや古希が近い・・・)














