建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

20240530毎日新聞

門司港駅遺構 130人が賛否の意見 複合公共施設説明会 

 

北九州市は29日、明治期の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構が見つかった場所で進める複合公共施設の整備計画に関する説明会を、門司区の門司生涯学習センターで開いた。住民ら約130人が参加し、施設整備について賛否双方の意見が相次いだ。

市は遺構の解体を前提に、JR門司港駅そばに区役所や図書館、市民会館などを集約した5階建ての公共施設の建設を計画している。これに対し、日本イコモス国内委員会などは関連遺構を「国史跡相当」と評価し、遺構の現地保存を求めている。

説明会では市側の担当者が、現状の計画では建設費が1225000万円であるのに対し、遺構を全面保存した場合は300億~550億円、一部保存した場合は200億~250億円かかるとの試算を示した。一方で文化財的な価値に関する説明はなかった。

片山憲一副市長は建設費の高騰を理由に「これ以上遅れると公共サービス自体が危ない。この計画で進めたい」と理解を求めた。

会場からは「遺構を残して施設を2階以上に作れないか」「公共施設と遺構が共存できる都市マネジメントのモデルとなってほしい」など遺構の一部保存や共存を求める声が相次いだ。一方で「高齢者のまちなので、バリアフリー施設の建設を進めてほしい」「今まで積み上げてきたものを無にしないで」などと早期建設を求める意見も出た。

説明会後、複合施設の整備を担当する市都市戦略局の上村周二局長は「130人の参加者から約200もの質問や意見があった。より多くの意見をうかがい、いろんな場面で説明していきたい」と述べた。【山下智恵】〔北九州版〕

 

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