大分・JR日田駅前「bigかあちゃんち」 地元産品並べ、子ども食堂やイベント 「不登校の子もおいで」 自由につながる居場所に
日田とつながり、人が触れ合う拠点施設「big(ビッグ)かあちゃんち」が大分県日田市元町のJR日田駅前にオープンした。カフェや地元産品の販売などのほか、不登校の児童らが自由に通える居場所も提供する。河津由美代表(53)は「気軽に立ち寄って自由に過ごせる所。何の気兼ねもいりません」と利用を呼びかけている。
河津さんは、災害の被災地支援などに取り組む同市のNPO法人「リエラ」に昨年夏まで所属。移住相談や防災活動を担当した。その経験を生かそうと4月にかあちゃんちを開設し、移住相談を受けるほか、地元作家のアクセサリーや雑貨、蜂蜜や総菜などの食品も並べる。
施設は2階建てで、1階はイベントやレンタルスペースを備える。今月5日には子ども食堂を開き、チキンライスやハンバーグ、ケーキを提供した。パン粉や無農薬のタマネギなどほとんどの食材は、飲食店や個人からの寄付だった。2階には個室があり、本を読んだり音楽を聞いたりと自由に使える。
今後は日田の自然や文化を子どもに知ってもらう「郷育(きょういく)」として、農業や林業体験、山登り、川遊びなども企画する予定。河津さんは「この場所と関わる人すべてが自信を持って楽しく暮らしてほしい。そのお手伝いができれば」。
子ども食堂は月1回開く予定で、次回は6月23日。大人400円、小中高生200円。未就学児は無料。店内で販売する商品の出品者も募集中。河津さん=090(6298)3557。(渋田祐一)