
北九州市門司区で出土した明治期の鉄道遺構が掘削工事で取り壊されていた問題で、具体的には「機関車庫」や「客車庫」などとみられる遺構の一部だったことが分かった。西日本新聞が市に情報公開請求し、開示された資料などで判明。中にはドリルで粉砕されていたものもあった。この問題では、市が発掘調査を免除し、工事の続行を容認したことに疑問の声が上がっている。
掘削工事は、JR九州が給排水管敷設のため自社の敷地内で実施。現地を含む一帯は、初代門司駅の駅舎本体などが埋まっている可能性が高いエリアとして文化財保護法に基づき、国の指針で工事前に発掘調査が必要とされている。これに対し、市は掘削幅が「狭小」であることを理由に、市職員の立ち会いのもとで工事の続行を認めていた。
今回開示された資料は、その職員が撮影した画像と作成した図面。画像は44枚あり、出土状況や取り壊し後の状態が写っていた。駅関連施設の赤れんがの基礎部分がドリルで粉々になる様子も画像で分かった。
市によると、工事は昨年12月~今年3月に実施。図面には機関車庫の一部などを確認した日付「12/25」「12/26」が記され、遺構を取り壊した日付も「2/28 3/1 3/4」とあった。
工事は180メートルにわたり幅約1・6~2・3メートル、深さ0・6~2・3メートルを掘削する計画。市議会が問題視し、3月以降は中断している。市は取材に「発掘調査はさらに深く掘るため危険性がある。(調査をしなかった)判断は適正」としている。

















