国の重要文化的景観に指定されて いる日田市の「小鹿田焼の里」 で、窯元が改修工事をする際、誤 った指導を行ったとして、市が解 決金として2200万円余りを支 払う方針を決めました。
日田市の「小鹿田焼の里」には、小鹿田焼の窯元が9軒あり、市で は一帯の景観を守るため建築規制を設けています。
市によりますと、窯元の坂本浩二さんが屋外の作業場を改修したり、工房の入ってい る建物を建て替えたりした際、市の規制に抵触していないにも関わらず、市の担当者 が誤った指導を繰り返し行ったということです。
このため、屋外の作業場の土台になる石積みの補強ができなかったり、工房を広げた り高くすることができなかったりしたということです。
日田市では、坂本さんからの指摘を受け、増改築に相当する費用として2200万円 余りを解決金として支払う方針を決め、今月27日から始まる市議会に関係する議案 を提出します。
日田市文化財保護課の吉田博嗣課長は「長年にわたりつらい思いをさせたうえ、税金 の多額の支出となり大変申し訳ない。正しい指導について研修を行うなど再発防止策 を徹底したい」と話しています。
【坂本さんの工房】 坂本さんの工房は、作業スペースのすぐ上に焼き物を置く棚があり、その分高さが低 いことから、立ち上がると頭が当たりそうです。
今回、提示された解決金は増改築にかかる費用で、これに伴う内部の改修費などは含 まれていないほか、増改築工事の間は仕事ができないため、工房を広げるのは無理だ ということです。
坂本さんは、「10年以上前から市の誤りを指摘し続けてきたのに、市は無責任すぎ る。納得はしていないが、どこかでけりをつけたかった」と話しています。




















