posted on2024年02月01日02:01
bykeiyo_labo
門司港駅遺構 「一部移築方針は拙速」 現地保存要望、新たに2団体 /福岡
九州産業遺産研究会と北九州市の文化財を守る会は29日、JR門司港駅そばで見つかった明治期の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構の現地保存を求める要望書を、共同で武内和久市長に提出した。
時里奉(のり)明(あき)・研究会長=筑紫女学園大教授=と、宇野慎(まさ)敏(とし)・守る会会長=元行橋市歴史資料館長=らが市役所で秘書室次長に手渡した。
要望書は、遺構を「近代日本の発展を伝える九州最高級の記念碑的遺構」と評価。市が計画する複合公共施設建設により「近代化の生き証人が喪(うしな)われてしまうことを懸念する」として、門司港地区の観光整備の観点からも現地保存を求めた。
市は25日に、遺構を現地保存せず一部を移築保存して、施設建設を予定通り進める方針を示した。方針は保存の可否を聴取した専門家6人中、一人だけの意見に基づいて決定。各専門家間の議論もなされていないという。
要望書提出後、両会長らは記者会見し、施設1階に遺構を取り込み、日本に例がない博物館を兼ねた公共施設とすることなどを提言。「遺構が持つ価値について市の認識は低すぎる。昨年11月末に終了した発掘調査の報告書も完成しないうちに、一人の意見を基に方針を決めるなどあまりに拙速」と批判した。
同趣旨の要望書は日本建築学会九州支部、鉄道史学会、都市史学会からも市に出されている。【伊藤和人】
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