
ふ印ラボのみなさん ふ印ラボをご支援いただくみなさまがたへ
寒さが増しています。
日頃は健康を売りにしてきた私も、老齢ゆえ、あまりにも劇的な季節の変化にからだが馴染まないとみえ、風邪状態のため家籠りをしながら体調復活を待っています。
みなさまもどうぞご自愛ください。
さて明日11月27日(月)19:00〜ふ印ラボ第9回RE定例ゼミのリマインダーをお送りします。
話題提供は以下の通り。
[1]この間、私・連れ合いは11/18土11:00〜16:00 竹田市下坂田の巡りの里くらまどギャラリー早瀬家お屋敷で開催された地域通貨「で〜ら祭り」へ出店しました。
脱成長コモンズを体現する阿蘇周辺の善男善女が集う「で〜ら祭り」(カルデラので〜らを命名した地域通貨を用いるマルシェ)が竹田市において開催されました。
私たち藍蟹堂藤原惠洋・馨も「ふ印ガジェット」というお店を楽しみました。
場所は、大分県竹田市下坂田 巡りの里くらまどギャラリー早瀬家のお屋敷の中!!
売り上げは過去(今回が3回目出店)最高1500で〜ら!!
開催の模様。
[2]さらに先週。斎藤幸平さんに関する話題が2件ありました。
(1)テレビ番組『情熱大陸』
あのマルクスの思想を扱う書籍にもかかわらず、50万部のベストセラーを生んだ学者がいる。斎藤幸平、36歳。3年前に上梓した『人新世の「資本論」』は、現代の環境危機の解決策をマルクスの新解釈の中に見出す、という硬派な内容ながら幅広い世代に受け入れられた。
気候変動などが地球規模で問題になる中、斎藤は、社会システムがこのまま変わらないと、豊かになるどころか貧しくなるのではないか、と主張する。今こそ必要なのは成長ではなく"脱成長"だと説き、「コモン」という誰もがアクセスできる共有財によってより良い社会を目指せないかと考える。
大学の研究室にはあまりいないという斎藤。番組は、「行動する学者」として実践する日常を追いかける。ひっきりなしに舞い込むコメンテーターなど番組出演の依頼、不耕起栽培の農場や、ホームレス支援の手伝い、「共に生きる」ことを目指した新たな試み...。
さらに今、斎藤はヨーロッパで注目され、著書の翻訳版がベストセラーになっている。いわば世界的な「斎藤幸平ブーム」が起きつつある様子も捉える。
ゆっくりではあるが共感する人が増え、本人も驚くほどのインパクトを生み始めているものの、「ほんとに"脱成長"なんて現実的なのかー」ディレクターの問いに、斎藤は意外な回答をした。 ※「人新世」:人類の経済活動が地球全体に影響を及ぼす時代
(2)新著『マルクス解体』に関する朝日新聞書評(11/25)
評者: 福嶋亮大 『マルクス解体』[著・訳]斎藤幸平
本書は派手に広告されているが、その内容は晩期マルクスの環境思想を発掘しようとする実直な研究書である。しかも、もとは英語で刊行された。人文・社会科学の分野で、日本人が外国語で理論的著作を発表し、それが好評を得ることはめったにない。この快挙は、著者が普遍的な地平で思考してきたことを物語る。
マルクスの『資本論』は未完に終わったが、その代わり晩年にかけて大量の研究ノートと草稿が遺(のこ)された。著者はこのノートの核心に、エコロジカルな経済学批判を認める。マルクスは自然科学に熱中し、特にリービッヒによる掠奪(りゃくだつ)農業批判に触発された。掠奪的な資本主義は、自然と人間のあいだの「物質代謝」の循環に亀裂を入れ、土壌を荒廃させ、そこから来るトラブルを他に「転嫁」することで拡大する。彼はこの資本の飽くなき成長が、世界規模の裂け目を生じさせることを予想していた。
ゆえに、晩年のマルクスが前資本主義的な「最古」の協同生活を評価したのも不思議ではない。自然の支配に駆り立てられた近代のプロメテウス主義、自然と社会の区別をあいまいにするB・ラトゥール流の現代の一元論、そのいずれも批判する著者は、ルカーチ流の「方法論的二元論」に立つ。そして、具体的な実践の手がかりを、古い社会にあった「協同的富」の回復が「ラディカルな潤沢さ」につながるというマルクスの考えに求める。それが「物質代謝の亀裂」を修復する道なのである。
どしゃぶりのように多いマルクス論のなかで、本書は近年の研究の進歩を踏まえた清新で切れ味のよい議論を展開した。エンゲルス以降の社会主義は、環境思想を抑圧し、生産力をあげれば労働者も解放されるという成長主義に陥った。だが『資本論』が完成していれば、むしろ脱成長論の先駆者としての《緑のマルクス》が立ち現れただろう。そう思わせるだけの迫力が本書にはある。さいとう・こうへい 1987年生まれ。東京大准教授(経済思想・社会思想)。著書に『人新世の「資本論」』など。
以上をお目とおしのうえ、ゼミ討論に反映させていきます。
参加希望のみなさまは、以上をご確認のうえ、奮って遠隔手法Zoomに臨んでください。























