ふ印ラボの主宰者による恒例ゼミナール、なにげに30数年前での本郷の世界にタイムスリップしたようでもあり、藍蟹堂先生の変わらぬ手綱さばきをじっくり堪能。
一連のゼミナールは斎藤幸平さんによる資本論の再評価たる「ゼロからの『資本論』」 https://book.asahi.com/article/14830931 を軸に現代世界を読み解くなかで地域や世界を我らがどのように捉えることが可能か、という問いかけを受け止めつつ、地域通貨やコミュニテイの危機、近現代史などさまざまなテーマで縦横無尽に語るというもの。
資本論といえば中学生の頃、自宅の書棚にあったもの(向坂訳だったか)を引っ張り出し、歯が立たずに街の書店で長谷部訳による角川文庫のそれを手にした記憶があるが、戦前に大塚金之助先生が本書の翻訳を手掛けていたことを知ったのはずいぶん後のこと。ようやく高校のあたりになって商品、交換、本源的蓄積などを、文字通り「群盲象を撫でる」ようにかたちばかり学び得たのは当時、福島大の経済学部に在籍していた年上の指導者に恵まれたからでもあった。
爾来、「法と経済の一般理論」(藤田勇)なども含め、時には技術論などにも浮気を重ねながらも社会分析の方法としての資本論はひとつの骨格であると認識するようにはなったが…近年の斎藤教授による資本論の再評価には改めて眼を見張る思いだが、環境などのさまざまなエレメントを視野に収めて世間をみるとき、社会は暫時的に縮退の方向に向かいつつあらねばならぬことも確か(ラトゥーシュの唱える脱成長 https://book.asahi.com/jinbun/article/13900255 の先を展望すべく…)で、そのあたりが我らを苦しめる。自然を制御し、統制する一過程とされる労働はその直接的な結果として「冨」をもたらし得るが、他方でこれを自然に返すという必然に迫られることも確かなのだから。その過程でいかに歴史や自然に軟着陸できるか(加害という側面をいかにミニマイズするか)。最近のPFAS(有害性が指摘されるフッ素化合物;サビない包丁やゴアテックスで知られるスポーツ用品など)の問題などはまさにそのあたりを問うていよう。
至近的・視近的な効率*資本回転率とか便利さなども含めて*から一定の距離をおき、「論語と算盤」が一部で指摘したように、労働の倫理性をどのように再構築するかも問われているのかも知れぬ。
不慣れな報告を適切にいなし、整理してくださった藍蟹堂先生ならびに参加者の皆さんには謝意以外の何物もなく、無事に終えたことの安堵と多大な反省がどっと押し寄せてくる。(山田修さんご本人によるチュートリアル・レポート)
山田さん みずからの報告とふりかえりをありがとうございます、40年連れ添った伴侶と、先ほどまで「水俣・福岡展」最終日を参観しに出ていました。
帰路、宇井先生を皮切りに次々血派生したユニーク人材のみなさんがたとの連なりや交流の数々、その頃のことを二人で語り合いながら、たくさんの仲間たちのことを思い出していました。
そろそろ認知症直前ですが、懐かしく嬉しく楽しく、そして縮み上がるほどに恥ずかしく、辛く超えがたく避けがたく、でも徹底したローアングルで最下辺とも言える脆弱な立ち位置から(なにしろ私たちは学生結婚、で、台東区役所へ生活保護申請に行ったところ、あなたが大学院を辞めて働けばいいんじゃないですか?と厳しく諭された・・・・)溌剌と元気だけで社会や世間のことを取り戻したい回復したい是正したいと真剣に考えていた私たちが確かにそこにいたのだよ、とお互いに納得!
昨晩は、山田さんの身近で深い話題提供の手法や、質疑応答の次元を八艘飛び的に跳梁跋扈する手腕に懐かしい感情ばかりが湧き立ってしまっていました!!これなら、またお願いせなば、という気分になります。
今後ともご健康ご健勝にお過ごしいただき、ぜひとも再登板をお願いします。斉藤幸平というヘルメスのような若者が飛来してくれたおかげで、資本論の読み直しを堂々とできる機会が来るなんで思ってもいませんでした。
そして未来へ開拓しようという脱成長への挑戦!!今、徹底ミニマリスト生活を実践中の私には豊かな展望が感じられるのです。次は11月27日(月)19:00〜に催しましょう。お仲間をぜひ誘い出してください。ふ拝
山田さん みずからの報告とふりかえりをありがとうございます、40年連れ添った伴侶と、先ほどまで「水俣・福岡展」最終日を参観しに出ていました。
帰路、宇井先生を皮切りに次々血派生したユニーク人材のみなさんがたとの連なりや交流の数々、その頃のことを二人で語り合いながら、たくさんの仲間たちのことを思い出していました。
そろそろ認知症直前ですが、懐かしく嬉しく楽しく、そして縮み上がるほどに恥ずかしく、辛く超えがたく避けがたく、でも徹底したローアングルで最下辺とも言える脆弱な立ち位置から(なにしろ私たちは学生結婚、で、台東区役所へ生活保護申請に行ったところ、あなたが大学院を辞めて働けばいいんじゃないですか?と厳しく諭された・・・・)溌剌と元気だけで社会や世間のことを取り戻したい回復したい是正したいと真剣に考えていた私たちが確かにそこにいたのだよ、とお互いに納得!
昨晩は、山田さんの身近で深い話題提供の手法や、質疑応答の次元を八艘飛び的に跳梁跋扈する手腕に懐かしい感情ばかりが湧き立ってしまっていました!!これなら、またお願いせなば、という気分になります。
今後ともご健康ご健勝にお過ごしいただき、ぜひとも再登板をお願いします。斉藤幸平というヘルメスのような若者が飛来してくれたおかげで、資本論の読み直しを堂々とできる機会が来るなんで思ってもいませんでした。
そして未来へ開拓しようという脱成長への挑戦!!今、徹底ミニマリスト生活を実践中の私には豊かな展望が感じられるのです。次は11月27日(月)19:00〜に催しましょう。お仲間をぜひ誘い出してください。ふ拝