
梅田滋さんへ
藤原惠洋拝
講演チラシを見て、おっ斉藤幸平氏を招聘!!掛け声ばかりの経済政策が儚いトリクルダウンの幻想だけを国民に押し付けてきた昨今を批判的に乗り越えていくには、脱成長・脱資本主義化と創造的コモンズへの径を唱える斉藤氏の言説が有効だろうと勉強会を重ねてきた私たちには、このたびの有島農場解放100年との掛け合わせはじつに意義深い議論の場になるのではないか、と期待が湧きます。
たしかに当時の有島はあまりにも愚直すぎたかもしれませんが、それでも大切なことは、
諸君全体がこの土地に責任を感じ、助け合って、その生産を計るよう仕向けていってもらいたい
の言葉の中で、みずから考えみずから行動するための責任と相互扶助と計画的な生き方を唱導していたことではなかったか、と思うのです。
生産の大本となる自然物、すなわち空気、水、土のごとき類のものは、人間全体で使用すべきもので、あるいはその使用の結果が人間全体に役立つよう仕向けられなければならないもので、一個人の利益ばかりのために、個人によって私有さるべきものではありません。しかるに今の世の中では、土地は役に立つようなところは大部分個人によって私有されているありさまです。そこから人類に大害をなすような事柄が数えきれないほど生まれています。それゆえこの農場も、諸君全体の共有にして、諸君全体がこの土地に責任を感じ、助け合って、その生産を計るよう仕向けていってもらいたいと願うのです。
藤原惠洋拝



















