春の声を聞き、桜の蕾も少しずつ膨らんできていますが、みなさまお元気でしょうか。
1月下旬からコロナウイルスが猛威をふるい、日本列島は戦々恐々としている毎日です。
「なるようにしかならない」しかし「ならないように注意する」。私はそんな気持ちで毎日をいつものリズムで暮らしています。
アメリカではインフルエンザが猛威を振るい、全米をあげて対策を進めていると聞きます。昨今の地震・津波・大雨・猛暑・火事などの自然災害に加え、ウイルスという目に見えない驚異とも戦わなくてはならない人類。そういえば、2011年の東日本大震災の時も目に見えない放射能という脅威に晒された日本。その時にいわれない差別があったことは記憶に新しいことです。妻の実家のいわき市から避難しようと東京に向かった家族は、途中で宿泊を断られ、被災した子供たちが転校した学校でも、差別をされたことです。今回の、コロナウイルスも武漢に滞在していたということや中国から帰国したというだけで、学校で疎まれるようなことが起こっています。未知のものへの恐怖があり、日本列島総パニック状態になるような気配が作られています。冷静に正確な情報をつかむこと、それが一番とは思うのですが、マスコミやSNSを通じても、何が正確なのかわからないのが今かもしれません。
今後のことは専門家でもわからない状況で、このままだと全世界で数十万人の罹患者が出ると予測されています。コロナウイルスは当たり前と考えて、私たちは毎日の生活の中で、うがい、手洗い、マスク着用、人が多い場所には行かないなど、自分を守るための行動を積み重ねるしかありません。ふつうに注意して生活して罹患したら、これは仕方のないことと受け入れること。罹患した場合の医療体制をしっかりとしてもらうことしかできないのではと思います。
「なるようにしかならない」のです。
■MZarts「シルクロードの顔貌」仲原生写真展
大規模開発以前の21世紀初頭のカシュガル、ウルムチなどのシルクロードのまちに住む人々の生活を顔貌から考察します。モノクロ写真を見ていると、なぜか懐かしい気持ちになります。
日 時:2020年2月14日(金)-3月14日(土)11:00-17:00
木・金・土 営業
会 場:エムジィ―アーツ
〒231-0066 横浜市中区日ノ出町2-165
(京浜急行日ノ出町駅下車徒歩4分)
http://www.mz-arts.co.jp/index.html
■「猫の小林さんとあそぼう!」プロジェクト 最終日迫る
「ピンクの猫の小林さん」は、飯川雄大が2007年から継続している「デコレータークラブ」シリーズに登場する猫です。今回は、横浜市金沢区にある並木団地に、最大規模の《デコレータークラブ−ピンクの猫の小林さん−》が出現しています。これがまた可愛いのです。ぜひとも観に行ってください。
展示期間:2020年1月31日(金)〜3月1日(日) 10:00〜18:00
場所:並木クリニック(横浜市金沢区並木2丁目9-4)京急富岡駅から徒歩15分
<同時開催「猫の小林さんが大きい理由」展>
期間:2020年1月31日(金)〜3月1日(日) 時間:9:00〜21:00 ※日曜祝日は17:00まで
場所:並木コミュニティハウス(横浜市金沢区並木2-8-1) 入場無料
■のきさきアートフェア+はつこひ市場
黄金町では「のきさきアートフェアとはつこひ市場」を開催します。「COFFEE&SWEET」をテーマに地元の飲食店も出店します。また、アーティストグッズの販売、ワンコインワークショップなどもあります。
会期:2020年3月1日(日) 11:00-15:00
場所:かいだん広場+SiteD(はつこひ市場) 日の出スタジオ前(のきさきアート)
黄金町の情報は下記ホームページから
■澄川喜一「そりとむくり」 横浜美術館
私は人間的な温かさのある澄川さんが大好きです。黄金町のアーティストレジデンスを進めるときに「戦後の池袋モンパルナスだなあ。いろいろなアーティストが集まってきてお互いが切磋琢磨する姿はとても良い。」と評価していただきました。また、毎日のように制作活動を進めている姿、「生涯現役」を貫いています。今回の展覧会とても楽しみにしています。
日程:2020年2月15日(土)~5月24日(日)
木曜日休館
2月初旬に友人の松葉一清さん(武蔵野美術大学教授)が急逝。1月下旬にヨコハマ・ポートサイド地区のパブリックアート調査で顔を会わせ、新しい測量機器の試験を行ったばかりでした。子供のような笑顔で、嬉々として機会をいじっている姿が目に残ります。彼には私がポートサイド地区の再開発事業を進めているときに専門委員としてアドバイスいただき、いまも公益信託の委員として町を見守っていただいていました。合掌。
★田中泯さんとのこと
2020年1月26日。京都シアターE9で「田中泯・題名のないオドリ」を観に行きました。圧倒的な迫力の泯さんの舞踏を一番前列のかぶりつき席で見れたのは感動しました。
オドリが終わって泯さんが舞台でトークをはじめました。80年代初期の共産主義時代のプラハ行き、招致してくれた人たちが、当局に捕まらないように動いて、公演を実施したこと、そして、パリにいた田原桂一と様々な写真を撮ったことなどを話してくれました。田原さんの写真集にはその当時の裸で踊る泯さんの姿が掲載されています。泯さんは管理されることが大嫌いで、自分の踊りたい場所を自分で決めて裸で勝手に踊るため、何回も警察に厄介になったとのこと、いずれも処分保留になったと笑いながら語ってくれました。
私と泯さんとの出会いは、田原桂一さんを通してでした。1988年3月11日(金)、ヨコハマフラッシュのオープニングイベントが行われました。田原桂一さんが会場の倉庫(現神奈川県警庁舎の敷地)前の海(郵船プール)に光の柱(光跡)を立てていて、それも見ようと泯さんが訪れていたのです。オープニングでセシルテーラーがピアノを弾いている最中、客席から酔っ払いのようなしぐさで舞台に登ってオドる人がいました。私はフラッシュの事務局長でしたので、まずい、止めなければと思いましたが、近くで「田中泯だ」という声があがり、止めるのをやめました。泯さんはセシルテイラーの音楽に合わせて、約20分ほどオドリました。
そのことをシアターE9の公演の後に、泯さんに伝えたら、音楽を聴いているうちに体が動き始めて、もう無意識のように踊り始めてしまったと言っていました。自分は好きなところで自由に踊りを行う。それが警察に捕まろうともかまわないという、芸術家の真髄を見せてもらいました。「いやー、すごいなあ。」来年もE9で公演を行うとのこと、それだけのためにまた京都へ来よう。
花粉症の季節です。重い倦怠感や微熱が続くという症状が出ます。コロナウイルスの症状と似ていなくもないのでは・・・と感じさせられます。私は花粉症対策として、飲み薬(アレグラ)とワセリンを顔や鼻の穴に塗っています。それで相当症状が抑えられます。むろん、マスクは必需品です。はやくマスク買えるようになってほしいです。(あと1か月分は備蓄あり)
「あわてず、さわがず、気落ちせず-そして楽しく」
毎日、2合の酒を呑み、ゆったりとした気持ちで、毎日ふつうの生活をすること。いま、できることというとこれしかないと感じて生きています。
みなさま、お身体ご自愛ください。
★★★★★★★★★★★★★★★★
■NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局次長
〒231-0054 横浜市中区黄金町1-4先 045-261-5467
■ギャラリーMZarts:クリエイティブディレクター
〒231-0066 横浜市中区日ノ出町2-165 045-315-2121 http://www.mz-arts.co.jp/
仲原 正治 nakaharaあっとま〜くmz-arts.co.jp
仲原正治のまちある記(無料)http://www.mz-arts.co.jp/words.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★