2019年5月6日付 熊本日日新聞より転載
活性化へ「まんが図書室」オープン 熊本市健軍商店街 「ワンピース」など県出身作家の作品も
熊本市東区の健軍商店街振興組合は5日、無料で人気漫画が楽しめる「健軍まんが図書室」を同商店街内の多目的スペース「よって館ね」にオープンさせた。若い世代に商店街をアピールし、活性化につなげる。
多目的スペースは買い物客のタクシー待ちや、ペン書道教室など交流の場として同組合が運営。漫画本は、約15万冊を所蔵するNPO法人・熊本マンガミュージアムプロジェクト(熊本市)に提供を依頼した。
本棚には「ワンピース」「スラムダンク」「ケロロ軍曹」「あさりちゃん」など県出身の作家が手掛けた人気作品のほか、手塚治虫さんの名作など約1500冊がずらり。買い物客や子どもたちが早速読みふけっていた。
オープンを楽しみにしていたという小学生の川原來華[くれは]さん(11)=東区=は「読んだことのない作品をたくさん読みたい」と笑顔で話していた。
近くの市動植物園では、ワンピースのキャラクター立像の設置が決定。まんが図書室との相乗効果が期待され、同法人の橋本博代表(70)は「子どもたちに手軽に漫画に触れてもらいたい」と話している。
本棚の作品は定期的に入れ替える方針。年中無休。開館時間は午前10時~午後5時。貸し出しはしない。(山口尚久)
(2019年5月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載)