建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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 吉山安彦さんの画集『月の記憶 Memory of the moon 吉山安彦画集』が出版されました。

ヒューマンライツ福岡の蔵座江美さんがまとめ役をしている現場で藤原研究室のスタッフも菊池恵楓園で活動している金陽会の絵画整理をさせていただいたことがあるので、この吉山さんの画集出版はうれしいことです。画集には阿蘇・天草・菊池の風景や、自画像、花、果物、静物画、市場の絵などが描かれていました。どれも美しい絵です。
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2019年4月27日からは「キャンバスに集う~菊池恵楓園・金陽会絵画展」が東京都東村山市に位置する国立ハンセン病資料館で開催されます。

”生きるため、描き続けた。”
全国のハンセン病療養所の絵画サークルのなかで、高い評価を得てきた九州・菊池恵楓園の金陽会。極度に制約された人生を強いられながら、描くことに生きがいを見つけた10人の作家たち。彼らの作品展を東京で初開催いたします。
・会期:2019年4月27日(土)~ 7月31日(水)
・会場:国立ハンセン病資料館 2F           
 
http://www.hansen-dis.jp/03evt/exhibition

2019年度春季企画展のご案内

 キャンバスに集う~菊池恵楓園・金陽会絵画展

 ”生きるため、描き続けた。”
全国のハンセン病療養所の絵画サークルのなかで、高い評価を得てきた九州・菊池恵楓園の金陽会。
極度に制約された人生を強いられながら、描くことに生きがいを見つけた10人の作家たち。彼らの作品展を東京で初開催いたします。

ハンセン病,キャンバスに集う~菊池恵楓園・金陽会絵画展

・会期:2019年4月27日(土)~ 7月31日(水)

・会場:国立ハンセン病資料館 2F 企画展示室

・開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

・休館日:月曜および「国民の祝日」の翌日(ただし、月曜が祝日の場合は開館)

・入館料:無料

 全国のハンセン病療養所には、絵筆を持ってキャンバスに向き合った入所者が少なからずいました。戦後、いくつかの療養所では絵画サークルが誕生し、ハンセン病療養所における文化活動の重要な一角を占めています。
 こうした絵画サークルの大半は活動が一時的であったり、作者の没後に作品が処分されたりして、その全貌をたどることは困難となっていますが、菊池恵楓園(熊本県合志市)の絵画クラブ・金陽会は、1953(昭和28)年の発足以来、10人~20人の入所者が活発に活動をつづけ、850点もの絵画作品がのこされて現在に至っています。
 本企画展では、これまで質・量ともに高い水準の作品を生み出し続けてきた金陽会の、代表的な10人の作家の作品を展示いたします。
 これまで、菊池恵楓園の地元・熊本市現代美術館をはじめとして、各地で金陽会の絵画展が開催され、金陽会の名は徐々に知られてはいますが、東京での開催は初となります。
 金陽会のリーダー的存在であった吉山安彦氏(90歳)は、「金陽会は、仲間たちのおりなすハーモニーだった」と述べています。自由に絵を描き続けてきた、個性豊かな仲間たち。――タイトルを「キャンバスに集う」とした所以もここにあります。
 病気、障害、療養所の制度などにより、生活全般が大幅に制約される境遇にあっても、絵を描くことに懸命にとりくみ、生きがいを見い出して前向きに生きてきた姿を感じとっていただければ幸いです。




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