
2019年1月26日(土)14:00から福島県富岡町で町民劇「ホーム~おばあちゃんが帰る日」が開演され、ふ印ラボ卒論生・松隈くんが出演、そして、なんと九州・福岡市からは同じくふ印ラボ卒論生の脇元くんも応援に駆けつけました!二人ともすごいですよ~!
松隈くんは福岡市出身、大学入学時から演劇をはじめ、大学の演劇部で活躍、昨年12月末には福岡市内で開催された舞台で主演を務めました。しかし、多彩な方々が多様は背景をもって出演する町民劇は初めてで、しかも地元福岡ではなく、震災の被害に今だに苦しんでいる福島県富岡町での出演ということで非常にがんばって取り組んだことと思います!まずはそのことに拍手です!

パンフレットを開くと、松隈くんがセンターポジションにいました。



福島県富岡町は2011年3月11日の東日本大震災で津波による被害とその後の原発の影響により、2017年3月まで全域が帰還困難区になっていて、4月に全ての地区ではありませんが帰還困難区が解除になりました。しかし2019年現在、震災から8年近くたっても全ての住民が元の家に戻ってきたわけではありません。町民にとって8年という年月は、住む場所や人生を変えてしまうに十分な歳月だったのではないでしょうか。福島第一原発の全面的解決がなされていない現在、元の家にもどるかどうかもその人その人の判断によります。そんな中、開催されたのがこの町民劇です。現在、富岡町に住んでいる人は900人弱(震災前は16,000人)で、私は2018年8月から富岡町の複合施設「学びの森」に調査のために通っていますが、この町民劇が開催された1月26日は、大変多く人々を見ることができました。
物語は、避難指示の解除を受けて富岡町に戻ることを決めた80歳の母親・乙女と、引っ越しを手伝うためにきた息子夫婦や孫を中心に進みます。乙女は息子たちと離れていても仲間たちがいるので富岡で暮らすことは不安ではないといいます。一方、町外で暮らす息子夫婦や家族は7年ぶりに富岡に戻ってきます。そしてそれぞれが、津波で亡くなった友人や、離れ離れになった友達と再会したり、または復興に取り組む人々に出会ったりして、現在の富岡の様子や、人々の前向きな様子に触れたり、対話をすることを通して、どこに住んでいても大切なものは何かを理解したり、富岡の応援団であることを確認していきます。劇では休校となっている富岡高校の校歌が歌われたり、人生100年音頭も披露されました。松隈くんはピアノの調律師役でしたよ。
![thumbnail_松隈写真[1]](https://livedoor.blogimg.jp/keiyo_labo/imgs/9/9/99299965-s.jpg)
練習の風景

当日は雪。浜通りの富岡町は雪はほとんど降らないとのことでしたが、この日は降りました。町民劇が行われる「学びの森」は平成16年に建てられ、6年使われてきましたが、富岡町自体が平成22年の原発被害から平成29年3月まで帰還困難区でした。「学びの森」が使えるようになったのは平成30年から。この施設は、ホールや大小会議室、視聴覚室、お茶室、畳敷きの大きな部屋、授乳室、ワークショップ室、図書館、ヴァーチャルリアリティに似たゴーグルのようなものをつけて震災前の富岡の映像を体験できる部屋などがあります。






















松隈くん出演応援団たちは図書館内の飲み物があるスペースで一休み。
私は「学びの森」にこんなに人が集まる場面を見たことがなく、今回の町民劇でこんなにも多くの人々が集まったのには驚きました。
今回の町民劇はの内容は、町外に住むことを余儀なくされた富岡町民・乙女さんの帰還に伴い、家族全員も富岡町を訪れることを通して、それぞれのこれからの富岡町との関係や、富岡町への思い、避難してしまい消息が分からなくなってしまっていた人々の再会が描かれていました。
1月26日(土)に開催されたこの町民劇自体が、まさに町外にいる人々を呼び寄せ、出会いや語らいの契機となったように思われます。日頃は富岡町に来ない人もこの町民劇があるから、戻ってきてみたということはあるのではないでしょうか。
九州から福島県富岡町に来て下さったみなさん、
遠くから来て下さりどうもありがとうございました!
岩 井














