建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
厳しい夏を元気に乗り越えておられることと思います。

さて、藤原惠洋教授が主宰します九州大学大学院芸術工学府環境・遺産デザインコース「芸術・文化環境論」では、今期後半の演習を通して、私たちの身の回りにあるブラウンフィールドをアートの力で再生・挽回・活性化させていくというテーマ課題を複数グループが検討してきましたが、そのグループ別成果発表会を明日7月26日(金)午前10:30〜12:00、本学芸術工学部5号館2階521教室において執り行いますのでご案内申し上げます。

1。大学院「芸術・文化環境論」演習グループ別成果発表会
2。日時 2018年7月26日(金)午前10:30〜12:00
3。会場 九州大学大橋キャンパス 芸術工学部5号館2階521教室
4。発表グループ 最大5グループ
5。課題
   私たちの身の回りにあるブラウンフィールドをアート(プロジェクト)の力で再生・挽回・活性化させていく

6。演習を含めた講義のコンセプト
 

前半講義ではEU社会を中心に、芸術文化の魅力や力を用いて地域再生や社会再生に挑んで来た事例を分析検討しながら、ブラウンフィールドが再生されていくダイナミズムと、そこから創出される創造都市=クリエイティブシティの原理に関する内容を講義形式で展開する。
 

後半演習では、受講生を組織したグループワークを基軸として、以下の内容を展開する。
 

(1)福岡市内外の実際の都市空間や地域社会を対象として、急速に変化し崩壊しつつある旧来の社会システムや人間関係をあらためて再生し再構築する必要性を持った場所を、ここでは仮にブラウンフィールドと呼称する。そこで受講生の問題意識を投影しながら、適切なブラウンフィールドを選び、そこに投げ込まれるべき適切なアートプロジェクトを構想していく。
 

(2)事業時期は2018年〜2020年頃までに構想できるものとする。
 

(3)事業主体は可能な限り社会性を有したプロジェクト推進組織を適切に構築していくこと。実際に、その組織を母体として活動助成の資金創出や研究補助金を獲得することもありえる。
 

(4)そのためにも事業に必要な経費の概算を行なうと同時に、その捻出方法を構想に加えていく。活動基金創出(ファンドレイジング)の試行となることを期待する。
 

(5)グループの規模は3〜6名程度が適切である。
 

(6)このアートプロジェクトに用いることができるアート資源は、可能なかぎり現地調達型、地産地消型、地域固有資源活用型を前提に選抜していくこと。
 

(7)ここで立ち上がるアートプロジェクト構想が、段階的にどのようにコミュニティや人間関係を再生し、ひと育てに効果を発揮しうるか、初動期、成長期、持続期、発展期といったように段階的に見られる効果や効用を考えて行くこと。
 

(8)持続可能なプロジェクトとして育てていくための仕組みや組織づくりを担保すること。
 

(9)このプロジェクトは2020年頃にどう成長しているだろうか。
 

(10)以上の観点、視点を反映したグループ成果と個人レポートを最終的な成果物として提出する。
 

The second half class will develop the following contents based on group work organizing students.

(1) Here, we will explain places with the necessity to regenerate and reconstruct old social systems and human relationships that are rapidly changing and collapsing for the actual urban space and communities inside and outside of Fukuoka city Temporarily referred to as Brownfield. So while projecting students' problem awareness, we select the appropriate Brownfield and conceive an appropriate art project to be thrown in there.

(2) Project period can be conceived by 2018 2020.

(3) The project entity should develop project promotion organization that has social characteristics as much as possible appropriately. In fact, it may be possible to create funds for grant assistance and acquire research grants with that organization as the mother body.

(4) For that purpose, we will estimate the expenses necessary for the project, and at the same time add the creation method to the concept. We hope that it will be an attempt to create funds for fundraising (fund raising).

(5) The scale of the group is appropriate to about 3 to 6 people.

(6) To select the art resources that can be used for this art project as much as possible on the premise of locally procured type, local production area elimination type, region-specific resource utilization type.

(7) The concept of the art project that stands up here is a stepwise approach to how to revitalize community and human relationships in a phased manner, to demonstrate the effectiveness of human development, initial stage, growth stage, sustainable stage, development stage Think about the effects and utilities seen in.

(8) To ensure mechanisms and organizations to nurture them as sustainable projects.

(9) How does this project grow around 2020?

(10) Submit group findings and individual reports reflecting the above perspectives and perspectives as final deliverables.


7。今後へのアクチュアルかつ地域社会への継続発展性
 
すでにグループのひとつ海外留学生グループは、糸島半島で展開されてきた「糸島芸能」に介在しながら、糸島で再発見したブラウンフィールドの活性化を提案すると同時に、今秋に開催される糸島農芸への参加を意図して模様です。

ご興味があれば、この発表会にどうぞお立会いください。

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