2018年4月より大阪市立大学大学院創造都市研究科が改編され、都市経営研究科となりました。吉田は、「都市文化政策」「アートプロジェクト論」を担当します。創造都市研究の源泉となった学生の意思の尊重、自由闊達な議論の場、そして何よりも、創造都市研究の核となってきた芸術文化研究のレガシーを、微力ながら引き継いでいく所存です。
なお、吉田が所属していました創造都市研究科都市経済・地域政策分野は、ほぼ都市経営研究科都市政策・地域経済コースに引き継がれます。
以下では、2018年度の研究科、研究室、個人の取り組みを2018年度中心に紹介させていただきます。
1)研究室に新たに主査ゼミ生4名を迎えました。文化政策・まちづくりなどを研究テーマとする彼らの修士論文の作成をサポートしていきます
2)「都市政策・地域経済ワークショップ」では、2018年度上半期に下記3名の方をゲスト講師に迎えご講演いただきます。いずれも一般公開としますので、ご関心のある方は是非ともご聴講ください。いずれも梅田サテライト(大阪駅前第2ビル6階)です。
6月8日(金)18時30分~21時頃
端聡氏(現代美術家/アートディレクター)
「札幌における芸術祭と創造都市」
6月22日(金)18時30分~21時頃
木ノ下智恵子氏(大阪大学大阪大学21世紀懐徳堂 准教授)
「(仮題)大阪の現代アートと都市政策」
7月6日(金)18時30分~21時頃
堀田勝彦氏(錦二丁目まちづくり連絡協議会会長)
「名古屋錦二丁目のマネジメント(多様性の育みへの挑戦)」
3)あらたに松本茂章静岡文化芸術大学教授を非常勤講師にお迎えして「文化施設経営論」を開講します。
4)研究テーマ「芸術祭と地域づくり」について2017年度から3年間科研費の助成を受けています。現代アートを主な内容とする芸術祭が国内各地で開催されるようになり約10年が経ちます。現代アートが地域・社会の発展に貢献できるのか、行政は無論、アーティスト(芸術文化の発展)、市民・地域社会のそれぞれの立場から検証し、課題等を整理していきたいと考えています。
5)学生との共同研究では、アートとまちづくり研究会を主宰し、プログラムの一つとして2018年度は岸井大輔氏(劇作家)をファシリテーターにお招きして、ハンナアーレントの「人間の条件」の読書会を計7回開催していきます。
6)学会活動では、日本アートマネジメント学会監事、日本文化政策学会運営委員を務めています。
7)社会貢献活動では、大阪市博物館機構評価委員会委員、滋賀県文化審議会評価部会専門委員、大阪アーツカウンシル部会専門委員なども新たに務めます。
今後ともよろしくお願いいたします。