
2017年7月12日(水)平成29年九州北部豪雨災害 災害ボランティア講座がおこなわれ、150人以上の方々が集まりました。
この日は、被災地の状況について NPO法人理事で福岡県庁職員の日本九援隊の肥後孝氏が被災地の状況についてを、、福岡大学工学部社会デザイン工学科の渡辺浩教授が災害ボランティアの心構えについてをお話下さいました。
まず、NPO法人日本九援隊の肥後孝氏から今回の被災地へ入った時の状況やボランティアをする場合、どのような準備が必要かということが話されました。


朝倉での活動において、7月11日の様子が話されました。
・375人が活動。
・ボランティアセンターはあるけど、車をとめる場所がないので近づけなくなってしまうため、車では来ないで下さい。
・ボランティア先に行って、その家・施設の物を汚れているからといって勝手に捨てないこと。持ち主にとっては大切なモノ。電化製品だって使える場合ある。泥を洗い流して再び使うので、泥で汚れているからって勝手に捨てない。幼稚園の場合、遊具は洗って再び使う。




・フローリングは上の水を放っておくと波打ってしまい捨てることになるのですぐ泥をとる。
・水害のあと水が引くと、砂、土が舞い上がり粘膜を刺激する。
・水害の泥には何が含まれているかわからず、臭いも残るので取り除く。
・素人ボランティアは、家の床下の土台の土まで取ってしまい、家そのものに損害を与えることもあるので注意せねばならない。
・床下の土は基本的なレベルがどの高さなのかを聞いてから、とること。
・被災地では刻々と状況が変わる。昨日の情報は既に古くなるので、常にHPやFacebookで現在の状況を把握してほしい。
「被災地ボランティアは、被災された方の身になって行動して下さい」
という言葉を何度も繰り返して話されました。
災害ボランティアの服装は暑くても長袖長ズボン、長靴など。
防塵マスク、帽子など。飲み物をのんで熱中症にならないように。














次に渡辺先生のお話です。
①災害ボランティアが必要な理由は?
・助け合い第一は地域住民相互であるべき。
・それをこえるダメージを受けたら誰が力になるのか。
②災害ボランティアとはどんなもの?
・専門性がないものが多いため、短期間でも1回だけでも未経験者でも力になれる。
・福祉系ボランティアとは性格が大きく異なる。
・時間とともにあり方が変わる。被災地の時計は早く動く。
③災害ボランティアはどうあるべきか。
・動機は何でもかまわない。どう行動できるかである。
・熱くなり過ぎないように。我々は彼らの生活に最後まで関わることはできないのですから。
→自らの生活を犠牲にしても先が続かない。
・そっと寄り添い、いつのまにかいなくなる(現地が元にもどったということ)。
④私たちはどこまでできますか?どこまですべきですか?
・することはいくらでもあります。ただし、希望通りではないかもしれない。
・なんでもやることはいいことでしょうか。→その場をケアする。
・自助・共助・公助=自分・周囲の人・役所 ではなく、自分たち・みんな・社会の仕組み
と考え、最終的には社会の仕組みでケアする(住宅をつくるなど)
⑤気をつけることは?
・絶対的に安全ではない。どこにでも危険が潜んでいる。
・私たちが無理をしてはいけない。ケガをしてはいけない。
・服装・装備・飲み物の準備はぬかりなく。
⑥災害ボランティアは歓迎されますよね。
・もちろん歓迎されます。これまでの事例でそのパワーが示されています。
・ごく一部に上から目線になる方もいる。
・ボランティアと不審者の区別がつかないことがある。
→公園でテントをはっている地元の人間ではない。気持ち悪い。
・自分を役立ててもらいましょう。その為には誰かに仲立ちをお願いしなければなりません。
→体一つ、気合い一つでは、自分を活かせない。
⑦ボランティアセンターを責めないで下さい。
・非常時を想定して職員が配置されているわけではない。
・職員もまた被災者かもしれない。
・ニーズはなかなか挙がって来ません。あなたならすぐに「助けて!」と言えますか。
行った側からみるとニーズはみえる。目のまえの物を片付けたいと思ったらニーズ。
⑧直接支援だけが善意を活かせる唯一の方法ではありません。
・募金もしゃべることも、考えることも忘れないことも被災地支援です。
・次は私たちの番かもしれません。これを機にご自身のまちの防災活動にも目を向けて下さい。
ボランティアをやってよかったよ→じゃあ私も。
私が印象に残ったのは、「自分を活かすには仲立ちをする人がいる」というところです。その地域やその場所、
そこに住んでいる人たちを理解している人(仲立ち役)がいないと、自分だけではどうにもならずまた役に立ってないことや、しなくてもいいこと、してはいけないことなどをしてしまいそうです。効果ある作業をすることと同時に被災された方の身になって行動したいです。
岩井














