19世紀末の芸術運動が欧州各国で飛び火しながら勃興し始めた頃に、ドイツ・ブレーメンの北郊15キロに位置するWorpswede(ヴォルプスヴェーデ)にも若い青年芸術家達が緩やかにより集いながら世紀末芸術村をかたちづくっていきました。
5月の終わり、季節も初夏らしくなった頃、ベルリンを後にして、ハンブルクやブレーメンを踏査。その際にブレーメンからバスに乗り継ぎ、そのヴォルプスヴェーデを探訪することとしました!
ヴォルプスヴェーデを巡るには徒歩と自転車がお勧めです。今回の踏査ではAirBnBを用いて探し出した19世紀後半建築の農家離れに民泊することができました。そこを拠点にもっぱら自転車で巡りながら、ブレーメンの中心市街地からブレーメン港へかけての低地湖沼地帯に広がるヴォルプスヴェーデ全体をたっぷり味合うことができました。
ヴォルプスヴェーデに1889年、最初に住んだのはフリッツ・マッケンゼンとオットー・モーダーゾンの二人、彼らが農家を借りながら共同生活を通して芸術創作をはじめていきます。その後、ハインリッヒ・フォーゲラー、ハンス・アム・エンデ、フリッツ・オーバーベック等が住み着き、芸術家村の様相を見せていきます。さらに1898年、フォーゲラーが旅先のイタリア旅行で知り合ったライナー・マリア・リルケが移り住んだことが契機となり、1903年に美術評論「ヴォルプスヴェーデ」を著すと、そこからここが世界中に知られるようになったのです。
まずは街並みを訪ねました。とくにドイツ表現主義の彫刻家・建築家で知られたベルンハルト・ヘトガー設計になる1920年代の赤煉瓦造形美を見せるインフォメーションセンターとカフェ・ヴォルプスヴェーデを訪ね、ゆっくりとあたりの概況を把握することとしました。













































































































































































