建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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 古賀河川図書館に行って来ました!久留米市にある私設専門テーマ図書館!館長は古賀邦雄さん!!

 久留米市にある古賀河川図書館に行き、館長の古賀邦雄さんにお会いしてきました。
古賀河川図書館は個人でされている私設図書館です。

 2月19日(金)に直方市で開催された花井裕一郎さんと礒井純充さんのお話とセッション「地域創生フォーラム まちの新しい使い方~本で結ぶまちと人」に参加したのですが、その時の礒井さんのお話で紹介されたのが、古賀邦雄さん。 本日 古賀河川図書館を見せていただき、非常に学びになりました。

 古賀さんは大学卒業後、水資源開発公団に入社。30年にわたって収集した水・河川・湖沼関係の文献をもとに2008年古賀河川図書館を開設。現在 日本河川協会、ふくおかの川と水の会、筑後川・矢部川・嘉瀬川流域史研究会に所属されています。
 「月刊ダム日本」では連載「ダム書誌あれこれ」を持ち、現在137回目(平成15年から連載)。河川の話のみならず、地域文化に関するお話もなさいます。
 そして、この河川図書館の資料求めて、本州から問い合わせもあるようです。所蔵は1万冊。問い合わせが来た内容に対しては、古賀さんがそれに応じた本を選んで出してくれます。1万冊の本の内容が頭に入っており、それがどこにあるかもわかるとのことです。
 古賀さんはそもそも河川の現場で仕事をなさってきた方で、今でもダムを見に全国に行くとのことです。現場にでるから資料の内容も理解できるのですね。これぞ専門図書館です。河川やダムという内容の資料を扱えるのも古賀さんだからこそなのだと思いました。因みに好きな川はやはり筑後川とのこと。
 お話していくうちに共通の知り合いがいることが判明しました。

 古賀図書館では図書を35に分類していて蔵書検索もできます。http://koga.mymy.jp/zousyo/
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 電車で30分くらい。
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 石村眞一先生の本もありました。
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 古賀河川図書館は私設文庫になります。私は自らの経験から、私設文庫というと女性が絵本を収集し、地域の子どもたちが寄ってくるという家庭文庫のイメージを持っているのですが、ここは違いました。
 この河川やダムに特化した専門性は、古賀さん自身の経歴と知識に裏打ちされたからこそ可能なのだと思います。本の収集癖の結果ではなく、古賀さん自身が今でも日本のダムめぐりをしているとのことで、図書館そのものではなく、河川やダムの仕事をしてきた結果このような図書が手元に来たという感じに思えました。
 私はこのような専門性がある私設図書館は、もう私設を超えて公共性を持っているように思えます。
 古賀さんは、河川やダムの他に映画も好きということで、映画関係の資料も多数お持ちのようで、杣(そま)のふるさと文化館に資料がいっているとのことでした。
 なんにせよ、個人がこのようなことをしているということにびっくり。公共図書館のように無料で利用できるんですよ。古賀さんの社会貢献に感謝いたします。
 ↓は古賀さんが書いた文章で、3つの水循環があるというお話です。

 3つの水循環                                  岩 井

                                



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藍蟹堂

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