
今年度も始まりました「月宮殿祭」。月・宮・殿・祭と書いて「げっきゅうでんさい」と読みます。
1996年の月宮殿祭のちらしをみますと以下のことが書かれていました。「毎月、満月の夜をねらい定め、広く、語らいの場をプロデュースします。趣旨に賛同される方はいたって自由。毎回、趣向をこらした食べ物・飲み物を通して、語り合ってみませんか。」や「とりわけ美味しいカリーを食べるために、今回はカリー皿とスプーンをご持参下さい。そしてそのカリー皿の由来やいわくをご披露ください。楽しみに待っています。」という言葉を見ることができました。お腹を満たすだけの食事ではなく、皆で同じものを分け合って食べ、話すのが趣旨です。
参加者みなで同じものを食べ、飲みすることを通して、年齢も世代も国籍も、学内も学外も超えて、話したり、話されたり、笑ったり、つついたり、宣言したりなどして過ごす月宮殿祭。一般的に大学では同じ性質、志向の人と話すことが多いと思いますが、ここではそうはいきません。学生は経験たっぷりの社会人と楽しく話す、自分のことを紹介したり、年齢の上の人や話している相手に配慮するなどのことが必要になってきます。個食が多いといわれたり、スマホやインターネットのSNSを通してコミュニケーションをとっている人を多く見かけたりしますが、生身の人間、それも背景の全く異なる人々と交流をする場を見つけることは以外に難しいのかもしれません。ーということで、今回の月宮殿祭は、吉峰くんのご家族から送られてきた飲食物をメインに、奈良名物飛鳥鍋と、馬さんによる中華風オムライスが用意されました。
地元、奈良でつくられた酒や肴の紹介のあと、持ち寄り逸品の紹介。その後、今回の月宮殿祭のテーマ、新しく奈良ナイト~新しくならないと」にそって、各自の新しくしたいことをご紹介。


藤原研究室名物、自己紹介&近況報告&先生が出したお題に沿って話をする というのが来ます。
一巡目は、近況報告と新しくなりたい、したいこと。






ランドスケープデザイナーの梅田さんはヴェネツィア・ビエンナーレに行けるのか!



二巡目のお題は、「春が来た!」ーそれぞれの春を絞り出して下さい。



↓天神生まれの熊本さん。

↓元建築家の鈴木さん、月宮殿祭の他に研究室として行く、牛深ハイヤ祭りにも踊り手として参加します。


今回も楽しく有意義に過ごし、終了。


初参加の札幌出身福田君、どうですか。このような異業種交流会。
研究室は研究室だけで存在しているのではありません。多くの方々のご支援の上に成り立っています。
フィールドワークでもワークショップでも、公開講座でも、人の支援が必要です。黙っていても良き人的環境はつくられません。自ら動く必要があります。ならば自らで社会人のみなさんを引き寄せましょう。
幸いにも九州はまだコミュニティをつくる土壌が豊かのようです。豊かなうちに次を育てることが必要なんだと思います。
岩 井