建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
2015年2月6日(金)九州大学西新プラザで開催中の「尹東柱の詩を読み継ぐ2015」展示会は2日目を迎えました。

昨日の夜、雪が降ったり雷が鳴り響いたりして天候が心配されましたが、幸いに今日は晴れました。

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そして、今日は午後2時から待望の「福岡・尹東柱の詩を読む会」が開催されました。
この間、今年2月の追悼70周忌を記念する展示会や、いよいよ明後日に開催されます尹東柱の甥御さん尹仁石成均館大学校教授による記念講演会等の準備を「尹東柱の詩を読み継ぐ2015」実行委員会として展開してきていたため、この間の「福岡・尹東柱の詩を読む会」をお休みせざるをえなかったのです。

今回の「福岡・尹東柱の詩を読む会」は「尹東柱の詩を読み継ぐ2015」実行委員会のメンバーのみならず、展示会の観覧客もご自由に見学できる公開勉強会というかたちで開催されることとなりました。そのおかげもあり、実際に河辺さんという方が参加してくれました。

河辺さんは、数年前に福岡・尹東柱の詩を読む会に関する新聞記事をみて参加したいと思ったそうです。そしてようやく念願かなって参加されましたが、最近尹東柱の記念行事で詩を読む会をするという最近の新聞記事をみて参加することができた、とのことです。

さて、今回の「福岡・尹東柱の詩を読む会」では「こおろぎとわたしと」いう詩を精読しました。
この詩を通じて、こおろぎと詩人との語り合いの様子を浮かべながらも、詩が書かれた時代背景を考えていくと母国語を使えなくなった暗い時代の様子が漂ってはいないか、という意見など、参会した方々ひとりひとりの多様な意見が出されあうこととなりました。ひとつだけの詩をみんなで読み合うという豊かな時間がここに生まれて行ったのです。そして、そのひとときから尹東柱の詩を読み込む楽しみを十分に感じることができました。


<こおろぎとわたしと>

こおろぎとわたしと
芝生で話をした。

リリリ ルルル
リリリ ルルル

誰にも教えてやらないで
ないしょの約束をした。

リリリ ルルル
リリリ ルルル

こおろぎとわたしと
月の明るい晩に話をした。


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会終了の頃、もうひとつ嬉しい知らせがありました。
いよいよ福岡・尹東柱の詩を読む会20周年記念会報が届いたのです。

会報では、20年間に関わったかつての会員から今の会員までの一言や、実際に開催されてきた詩を読む会及び関連事業の写真などがたくさん掲載されています。さらに尹東柱の詩の世界に関する多様な情報が沢山載せています。

そして、この出来立ての会報は、展示会会場のみでの現地販売で、1冊500円で販売中なのです。

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今日も馬男木さん及び実行委員会のメンバーの皆様お疲れ様でした。

明日2月7日(土)は、午後3時から実行委員会の馬男木さんによる展示会の解説が行います。そして、夕刻にはソウルから尹仁石先生がご来訪されることとなっています。

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<展示会>
2015.2.6(金)~9(月) 13:00~18:00
会場:九州大学西新プラザ

<追悼式>
2015.2.8(日) 11:00~12:30
会場:百道西公演(福岡市早良区、福岡拘置所北側)
10:30 地下鉄藤崎駅改札口集合

<尹東柱の甥・尹仁石さん講演>
2015.2.8(日)14:30~17:00
会場:九州大学西新プラザ 2F大会議室

<尹仁石成均館大学教授特別講演会~韓国近代建築の成立と展開~詩と建築から見る韓国の近代~>
2015.2.9(月)13:00~15:00
会場:九州大学大橋キャンパス511教室


<展示会関連お知らせ>

展示品解説
 ・日時:2月5日(金)、7日(土)、9日(月)午後3時~3時半
 ・解説は馬男木美喜子さん(実行委員会実行委員長、福岡尹東柱詩を読む会会長)



D1ジャン

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