「怪獣」を生み出し。「特撮」に情熱を注いだ
「芸術家」、史上最大の回顧展!
フレーズにもあるように、「ゴジラ」や「ウルトラマン」「ウルトラマンセブン」
等のセットやキャラクターデザインを手がけた成田亨の回顧展が
福岡市美術館で開催中です。
チラシやポスターを見ると、特撮の天才という彼の一側面に目が行きがちですが
この展覧会ではひとりの芸術家としての成田亨の生き様を見る事ができます。
さらに、展覧会に加え、記念講演会も開催されています。今回は1月31日に
美術作家の村上隆さんが、「芸術家の誕生までの不思議ー成田亨の場合」
に参加したのでレポートしたいと思います。

幼少時に成田作品の影響を色濃く受けていたという村上隆さん。
成田作品の真骨頂は「当時の社会問題への憤りや危機意識を子供番組に
投影した部分にある」というお話から、成田作品の解説がはじまります。
成田作品の表現技法に自分の作品はとても類似しており、
自分が日本で疎外されているのは
作品が表現するある種の社会現状批判を日本人が受け止めることが
できないからだろうという推察を行っています。
この当時(1960年、1970年)の特撮映画の凄さは社会批判を
メッセージとして込めながらも、娯楽として映画を成立させていることに
あると述べていました。
また成田の人生構図と自分の人生構図を比較しながら
良い芸術家は死んでから評価されるもので、死後毎年のように
展覧会が開催されている成田の功績がこのおとが物語っているという
お話。
更に、芸術の存在意義まで言及を行い
元来芸術は、理不尽な社会の産物でありもっと社会不安が増大すれば
良い芸術家の萌芽も出て来るというお話にまで。
40分という短めの中で、様々なトピックが飛び出すお話でした。
いつもの村上節は健在でした。
今年の秋には森美術館で個展を開催する予定の村上氏。
また村上氏が絶賛する成田亨の展覧会は来週の11日(水・祝)までの開催
となっております。
(報告:藤原旅人/文化政策・アートマネージメント・アートボランティアプランナー)
成田作品の真骨頂は「当時の社会問題への憤りや危機意識を子供番組に
投影した部分にある」というお話から、成田作品の解説がはじまります。
成田作品の表現技法に自分の作品はとても類似しており、
自分が日本で疎外されているのは
作品が表現するある種の社会現状批判を日本人が受け止めることが
できないからだろうという推察を行っています。
この当時(1960年、1970年)の特撮映画の凄さは社会批判を
メッセージとして込めながらも、娯楽として映画を成立させていることに
あると述べていました。
また成田の人生構図と自分の人生構図を比較しながら
良い芸術家は死んでから評価されるもので、死後毎年のように
展覧会が開催されている成田の功績がこのおとが物語っているという
お話。
更に、芸術の存在意義まで言及を行い
元来芸術は、理不尽な社会の産物でありもっと社会不安が増大すれば
良い芸術家の萌芽も出て来るというお話にまで。
40分という短めの中で、様々なトピックが飛び出すお話でした。
いつもの村上節は健在でした。
今年の秋には森美術館で個展を開催する予定の村上氏。
また村上氏が絶賛する成田亨の展覧会は来週の11日(水・祝)までの開催
となっております。
(報告:藤原旅人/文化政策・アートマネージメント・アートボランティアプランナー)














