
本日は芸術文化環境論で秋葉美知子先生を講師に迎え、授業が行われました。
「アートは市民にどのように捉えられているのか?」、「誰がアートの価値を決めるのか?」、「アートのためのアートか、ツールとしてのアートか」、「そもそもアートとは何か?」といった議論をも誘発するお話を聞くことができました。
そもそもアートとは何か?
アートやアーティストに普遍的定義はないとのことです。秋葉先生によると、
「アーティストとは独創的な美的表現活動を行う人で、その活動やその所産を他者にプレゼンテーションしたいと欲する人。アートとは、他者を感動させうる、アーティストによる美的表現活動やその所産」とのことです。

表現の自由・アーティストの自律を市場とするアートは社会の規範や宗教、慣習、政治権力などとしばしば衝突する。
・マルセル・デュシャン レディメイド《泉》1917年
・ディエゴ・リベラ 壁画《Man at the Crossroads》1934年
・アレクサンダー・カルダー パブリックアート《La Grand Vitesse》1969年
・リチャード・セラ パブリックアート《傾いた弧》1981年
・マヤ・リン メモリアル「ベトナム戦没者慰霊碑」1982年
・アンドレ・セラーノ 「Piss Christ」1989年
などなど
「アートは、アプリオリに良きもの、無害なものではない。怒りや衝撃、不満や嫌悪を呼び起こすものである。」
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論争を引き起こしたアート作品をいくつか見せていただきましたが、衝撃的なもの、私個人が受け入れがたいものもあります。
実際に人が傷つけられているもの、人としての尊厳を傷つけているものは、アートに分類したくないなあと思いました。
でも このようなことがアートの中で行われていること自体知りませんでしたので、知ることができて良かったです。
岩 井