9月28日(金)ー30日(日)にかけて、中国から藤原研究室に集った留学生3人と荒尾市産業振興課のコラボレーションによって「絆ー孫文・宮崎滔天の絆再生プロジェクト 荒尾市留学生モニターツアー」が始まりました。
熊本県荒尾市は隣接する福岡県大牟田市と共に炭鉱で栄えた場所でした。
荒尾市にある当時国内最大級のものとして設置された竪坑「万田坑」の近隣には、宮崎滔天という人物が住んでいました。
滔天は孫文の辛亥革命を一家の財を投じて支援します。
国境を越えても彼の中華民国建国に対する思想に共鳴したためです。
彼の生家は今も残っており、資料館として当時の交流を伝える貴重な場所として現存します。
日中の交流の跡を、現代の日本人、中国人の学生が共に巡ることで日中友好の機会を創出し荒尾市が中国にとっても修学旅行や観光に訪れる価値ある場所として整えるために、今回のモニターツアーは企画されました。
中国の内モンゴル自治区出身の馬麗ナ(マ レイナ)さん、西安出身の鄧瓊(トウ ケイ)さん、撫順出身の呉い嬌(ゴ イキョウ)さん達は、九州大学の助成事業「C&Cプロジェクト」の審査に見事通過し、援助を受けこのプロジェクトを始動させています。
中国出身の九州大学大学院生12名で荒尾市の各地を巡り、日中間の交流を深めると共に今後の中国人に向けたツアープログラムの構築にアドバイスをいただくことになっています。
今回のツアーの大きな特色として
●九州大学大学院生の中国人留学生と荒尾市産業振興課がコラボレーションし、孫文と宮崎滔天の交流の軌跡から現代の日中友好の機会を創出すること
●参加者は荒尾市の方々のお宅にホームステイし、凝縮した日本文化を体験
●荒尾市が中国の学生にとって観光型学習ができる場所になるために、参加者のアンケートが貴重な情報として反映されること
などが挙げられます。
本日は1日目。
ちょっぴり緊張の初対面でしたが、皆さんとっても気さくで勤勉、各施設への興味関心も強くとても楽しく有意義なひとときとなりました。
スケジュール
9:40 西鉄大牟田駅出発
10:00~11:30 万田坑
11:40~12:30 昼食(高専ダゴ)
12:45~13:00 旧三井港倶楽部(見学のみ)
13:10~14:15 大牟田石炭産業科学館
14:50~15:50 リクシル・有明ソーラーパワー見学
16:00~16:30 荒尾海岸干潟ウォーク(荒尾漁協付近)
16:45~17:30 観光物産館(1日目振り返り) アンケート記入など
17:30~17:50 ホストファミリー対面式
17:50 解散
10:00~11:30 万田坑
万田坑は三井三池炭鉱の関連施設として1902年に開口され、1997年に閉山しました。
国指定重要文化財および史跡となった跡は近年「九州・山口の近代化遺産」としてユネスコ世界遺産の暫定リストに記載されるまでに至っています。
滔天は、当時二週間程滞在した孫文を、この万田坑に連れてきて見せていたとのことです。
ガイドをしてくださった瀬戸さんの解説が丁寧で分かりやすく、留学生も初めて見聞きする炭鉱遺産に興味津々でした。
11:40~12:30 昼食(高専ダゴ)
昼食はは高専ダゴ。ダゴとはお好み焼きのことです。
5人分のお好み焼きは
とっても大きい!A3サイズより一回り二回りも大きいですよ。
大将のフレンドリーさと、ダゴを引っくり返すパフォーマンスに一同大興奮!ダゴは炭鉱とも関係しています。
夜勤明けの坑夫を家で寝かせるために、子どもを外で食事させておく場所として愛されていた側面もありました。



12:45~13:00 旧三井港倶楽部
港倶楽部は接待や外国旅客船員の宿泊先、迎賓館として用いられました。
18—19世紀のイギリスで生まれたハーフティンバー式の建築は、当時の
日本人の西洋への憧れや国際交流拠点として機能していた面影が伺えます。
14:50~15:50 リクシル・有明ソーラーパワー見学
リクシルが2010年から着工したメガソーラーパネルも見学しました。
石炭エネルギーから太陽光エネルギーといったエコビジネスの場として転化している様子を見学します。
20280枚のパネルからは、およそ1000軒分の家庭内電力を発電することができるそうです。
リクシルが得意とするアルミ製品で軸を作ることにより80%も軽量化することが可能となり、隣接する工場の電力2割を自家発電する他売電も行っているそうです。

16:00~16:30荒尾海岸干潟ウォーク
この日、干潟は500m程砂浜となっており、少し海岸を歩くことができました。
水平線を見渡すスケールと、生き物の住みかのきらめきに、一同感無量です。
ラムサール条約に指定されたこの干潟には、レッドリスト(絶滅危惧種)に記載されている水鳥たちも餌をついばみにやってくる、肥沃な自然で貴重な場所です。
我らが藤原先生!
荒尾市キャラクター「マジャッキー」のモデル、マジャクと初対面。
地域の方々は天ぷらにしていただくとのこと。
大牟田出身の私も初めて見ました。

16:45~17:30 アンケート記入など
17:30~17:50 ホストファミリー対面式
荒尾市観光物産館にて小休止、1日巡った場所へのアンケートへ記入します。
それから本日お受け入れくださるホストファミリーとご対面!緊張もわずか、
自己紹介から少しずつ笑顔が見えはじめ、早速それぞれのお家に向かいます。
今夜はどんな交流が各お宅でなされるのでしょうか?!
日本の生の文化をたっぷり味わってほしいと思います。


孫文と滔天にちなみ絆再生 九大留学生 荒尾で交流(西日本新聞)
留学生ら滔天の生家訪問 日中国交正常化40年 (西日本新聞)
D3 國盛


















