「大震災を知る、見る、考える」
講 師:谷正和先生
テーマ:訪問見学候補の選定2
課題:
仙台市から東方面の以下の市町村について、東日本大震災の被害状況を文献、
新聞 インターネットなどを通じて調べる。
対象市町村:塩釜市、松島町、東松山市、石巻市、女川町
その中から実地に見学すべき対象を決める
・現地で訪問できる機関、組織(市役所、町役場、社会福祉協議会、現地で
活動するNGOなど)を調べ、現地に行った時に追加情報を得る。その中で、
各市町村の社会福祉協議会は通常ボランティアの受け入れ窓口となっており、
被害状況に関する情報もある。
・上記の市町村史はすべて九大の図書館システムのどこかで所蔵されている
ので、地域の歴史についても調べること。
・仙台駅周辺のホテルに宿泊するので、仙台駅から目的地まで公共交通機関で
到達するルート、時間、費用などを調べる。
・対象地についての地図、航空写真などを集める。
・集めた文献資料のうち重要なものをワークシートにまとめる。
*プレゼンテーション
きれいにまとめられたものでなくても構わないので、自分が行こうとする場所の
写真や地図などの画像データをUSBに入れて持って来てください。ワークシート
の発表の際に見せてください。
松島町を中心に調査
見学地
・松島第一小学校 ・松島海岸通り ・松島町垣の内
・高城町 ・手樽堤防 などを見学
→なぜ松島町なのか?
石巻以外の被害状況を調査希望。 松島は昨年は観光客で賑わっていた。
今年も同じような状況であると思う。松島の中心地に絞るなど、目標を
明確にすることが望ましい。
王 文佳
「石巻市歴史的な建造物・遺跡の修復」
見学先
・齋藤氏庭園(国指定 名勝)
・石井閘門
・旧石巻ハリストス正教会教会堂(市指定 有形文化財)
建物は防護ネットに覆われている状況。
2階の屋根近くまで浸水し、壁や窓が壊れるなどした。海側に面した正面の
損傷が激しく、背面も水流が向けたと思われ、柱や壁が大きく歪んでいる。
先生方より→建造物そのものが修復されても、周辺が修復されていない
可能性がある。周辺の状況にも気を配って調査するとなお良い。
指定された文化財は基本修復に至る。しかしそれ以外の指定を受けていない
文化財はどのような状況にあるのか、そのような調査の仕方もあると考える。
|金曼
「景観資源の被害と復旧」
・齋藤氏庭園(国指定 名勝):7月31日より再会 修復が不完全の為見学無料
・石巻ハリストス正教会教会堂(市指定 有形文化財):見学不可
・北上川、運河交流館
・水の洞窟 隈研吾設計 :休館
→先生方より
・齋藤邸など大地主は、江戸時代—明治後期に新潟などをはじめ表れる。
今その邸宅は文化財として保存されているところが多い。スレート葺きの
屋根に関しても深い研究ができる。東京駅のスレートなどとあわせて
テーマを定めると良い。
見学希望地
・齋藤氏庭園(国指定 名勝):展示品が倒れ、玄関のスレートが崩壊して
・沼津貝塚(国指定 史跡):洪水の被害を受けている
・石巻ハリストス正教会教会堂:見学不可(市指定 有形文化財)
先生方より→庭園、貝塚、協会の共通する点は? 名勝、史跡、有形文化財と
それぞれの状況を見たい。
プロジェクト成果は、写真以外に何のレポートを書くつもりか、何を調査しに
いくのかを明確に練り直す必要がある。
・一年半経った現在、何が見えるのかをきちんと考えたほうが良い。景観は
変わっている。史跡周辺200m範囲を歩き見ることで、文化財とそれらを
取り巻く景観の変化や現状を見る必要性がある。
國本健太郎
女川町仮設住宅建設個所
女川は傾斜が多く仮設住宅地の場所の確保が難しいとされている
確かに建設された個数は少ないが、仙台の密集している仮設住宅と、
点在している女川町の仮設住宅の現状など比較したい。
女川町総合運動公園 敷地に対してどのように住居を配置しているのかなど
を考えたい。 12坪の間取りプラン 住み易さに対してインタビュー
①仮設住宅立地・周辺環境の調査→どのような場所が敷地として選定したか
②敷地の使われ方→敷地内での住戸の配置etc…
③各仮設住宅の比較→立地・住戸の違いからとのような違いがあるか
先生方より→公共地 配管、土地利用など早急にできる場所は法律で
決まってしまっている。
・女川町の仮設住宅は、本当に快適か?狭さがすでに指摘されている。
・仮設住宅に訪問することを担当者に申告しておく
・何をして良いか否かをあらかじめ聞いておく
徳永竜之介
「石巻市の災害廃棄物についての調査」
石巻市は災害廃棄物発生量が多く、一時仮置き場への搬入率が低い。
二次処理の現状を知る。雲雀野地区での二次処理で先月開始された焼却施設や
廃棄物の処理状況を、ヒアリングを含め現状を把握したい。廃棄物発生量は
516万トン。
石巻市役所などに調査 雲雀野地区 協業組合石巻廃棄物処理センター
→先生方より 石村先生が同行希望 このような場所は対応してもらえるか
否かが場所によって変わってくるので、事前の連絡が重要となる。
|現在の履修生調査希望場所
塩釜1名 松島1名 東松島1名 女川4名 石巻6名
|次回課題
調査計画を8月17日(金)までに提出
調査目的・調査方法・取材相手・調査場所などさらに具体的に提示すること。
A4紙一枚程度~
実習当日夜ミーティング、先生方よりアドバイス等をいただきます。
4月から始めてきた演習も、いよいよ調査直前となりました。
大きなカタストロフィーに対して、地域の方々がどのように受け止め、立ち直り
復興の道を歩んでいるのか。私たちが見学することで、どのようなことを
受け取ることができるのか、マナーやルールを守って真摯に現場に望みたいと
思います。
D3 國盛














