◎12月7日(水) 第12回ご隠居カフェまちづくり交流研究会は、いよいよまちづくり実践を視野に入れた「市民参加型まちづくりワークショップの原理と手法を学ぶ その4」、ウイット溢れたひとときでした!
市民参加型まちづくり~の講座も4回目。
いったい住民参加のまちづくり、ってどうして必要とされるようになったのでしょうか?
講師・ご隠居カフェ亭主の藤原惠洋先生の話題は、そんな基本のお話しから始まりました。
約20年前、当時の建設省(現在は国交省)が全国に津津うらうらある市町村に対して、自分たちのまちの都市計画マスタープランを策定するにあたって多くの住民・市民の声や希望を取り入れていくように、と建設大臣通達が行われた、これは明治以来の日本型都市計画ではまったく驚くようなことだった、ということから始まり、行財政改革の機運や徐々に成熟を遂げていく市民社会の意識や主体性が成長するにおよび、市民が自分達の住むまちに対して、みずから働きかけ、みずから汗を流し、みずから責任をわかちあうかたちで、いろいろな将来ビジョンやまちづくりへの夢を語ることができるようになりました。
行政側からすると、市民の意見を取り入れるということは、少しだけ面倒な事があるかもしれません。
また、市民自身もこれまで「おまかせ」でやってもらっていた事に対して、こちらも少し面倒なことが増えたかもしれません。
しかしながら行政サイドも市民サイドも、お互いに自分達が住み暮らすまちに対して、まちの特徴や課題に対する確実な理解と強い愛情をもって深く関わりながら関わっていくということは、とても大切なことです。
市民参加型まちづくり~の講座も4回目。
いったい住民参加のまちづくり、ってどうして必要とされるようになったのでしょうか?
講師・ご隠居カフェ亭主の藤原惠洋先生の話題は、そんな基本のお話しから始まりました。
約20年前、当時の建設省(現在は国交省)が全国に津津うらうらある市町村に対して、自分たちのまちの都市計画マスタープランを策定するにあたって多くの住民・市民の声や希望を取り入れていくように、と建設大臣通達が行われた、これは明治以来の日本型都市計画ではまったく驚くようなことだった、ということから始まり、行財政改革の機運や徐々に成熟を遂げていく市民社会の意識や主体性が成長するにおよび、市民が自分達の住むまちに対して、みずから働きかけ、みずから汗を流し、みずから責任をわかちあうかたちで、いろいろな将来ビジョンやまちづくりへの夢を語ることができるようになりました。
行政側からすると、市民の意見を取り入れるということは、少しだけ面倒な事があるかもしれません。
また、市民自身もこれまで「おまかせ」でやってもらっていた事に対して、こちらも少し面倒なことが増えたかもしれません。
しかしながら行政サイドも市民サイドも、お互いに自分達が住み暮らすまちに対して、まちの特徴や課題に対する確実な理解と強い愛情をもって深く関わりながら関わっていくということは、とても大切なことです。
こうした20年間の流れを背景にしながら、私たちのご隠居カフェでは、市民参加型まちづくりワークショップの
1.原理を深める
2.手法を体得する
3.何故、市民参加が必要になったか
4.多数決ではない合意形成
5.参加の現場をデザインする
を中心に進めています。
また藤原惠洋先生は以前から自分の体験の中で感じていたことをひとつ指摘されました。
ある市町村の未来を創りだしていく都市計画を行政サイドの準備をもとに、専門家や有識者からなる○○審議委員会、懇談会、懇話会などをはじめ、わずかな人数で決定していくことは、その市町村にとってほんとうのメリットを生み出す仕掛けとして有効なのだろうか、とどこか違和感が拭えない感覚が続いていた、とのこと。
そのために、みずから多くの市町村の住民の立場や利害を発想する中、どうやってたくさんの人数の意見を吸い上げながら、公益的な成果を最大化していくことができるのだろうか、どうやって声無き声を聞けばいいのか、つぶやきやささやかな意見しか出せない眠れる市民の声を吸い上げていくにはどうしたらいいのか、試行錯誤した挙げ句、出会った考え方や手法が住民参加型まちづくり原理とも言える参加型ワークショップや参加型デザインの思想や手法だった、とのこと、そしてそこにはたっぷりとした時間や手間暇をかけることが大事だと気づいていった、とのことです。
だからこそ、利害も対立し、意見や主義思想・信条までもが異なる不特定多数の参加者による話し合いや合意形成の場を運営するタフな思想と哲学、それに実践的な手法が必要とされるのです。そして、それらのプログラムを計画策定に最もふさわしいものとして用意していく、すなわちワークショップそのもののデザインをどうやっていくのかを考えていかなければいけません。
そのために必要なものが、以下のものです。
(1)プロセスデザイン
都市計画をしていくまでの全体デザイン。
どのくらい市民の声を聞けるか。
市民が参加しやすいワークショップの開催をして、様々な意見を聞いて、それをまとめて○○審議委員会に反映させていく。
(2)プログラムデザイン
現場そのものをデザインすること。
あるワークショップに参加して楽しかった!良かった!という場づくり。
(3)参加形態のデザイン
どんな人が参加するのか、年齢層は?性別は?など
この3つを同時に考えながら、進めていく必要があります。
前回ちょっとだけ試してみた「旗あげゲーム」に続いて、今回は、参加者にポストイット(大きめの貼り付け付箋)にコメントを書いて貰い、ヒトコトコメントを重ねていく手法を体験してもらうことになりました。
藤原先生が出した最初のクエスチョンは、「今、あなたが地球にできることは何ですか?」というもの。
突然だと、ちょっと答えにくいクエスチョンです。
このような社会的使命(ミッション)の次元が高いものは、なかなか食いつきにくいのですが、あらよあらよ、それ以前に助走となるような作業を済ませながら進めていくと、けっこう答えられるようになるから不思議なもの!
というわけで、最初は答えやすいものから・・・・
(A)はじめのクエスチョン「2011年、あなたにとって良かったことは何ですか」
それぞれ参加者は、個人的なこと・社会に関わること様々な良かった事を発表しました。

(B)では一方、「2011年悪かったこと」は?
こちらも、様々なことを発表しあいました。
(C)そしてさらに「2012年来年の抱負」と続いていくのです!

それぞれのクエスチョンに思い思いのコメントを発表しあう参加者。
ご隠居カフェに何度も参加して、ちょっとずつ顔なじみになってきていましたが、改めて聞くと、参加者各自の日々のことなどお互いに知り合っているわけではありません。
そんなことが今年あったんですか?ということや、ぜひその話を詳しく聞きたい!ということなど、
色々なことがでてきました。
今回のこれら3つのクエスチョンは、都市計画とは関係ありませんが、住民や市民の立場で、不特定多数が集まるような場面や話し合い・集まりに参加するには、まずその参加しあうステークホルダー(利害関係者)とも言えるお互いを知ることがとてもたいせつなのです。そして、それは結果として、自分が知っているようで知らないお互いを知ることから、さらには背後に見える私たちが住んでいるまちをより深く知ることにも繋がっていきます。
個人的なことも社会全体的なことも、たくさんの人生や思いや物語がたっぷり混じあわさって、ひとつのまちが作られているのです。
それらが、わずかなつぶやきやささやかな物語の中からきらりと見えてくる瞬間って、いいものです。
お互いの物語を耳を傾け聞きあいながら、それまで知らなかった生き方や個性や人生を少しばかり知り合っていく時って、じつはお互いを尊重し合うことができるのだと思います。

そてさて、ちょっと気楽で楽しい雰囲気を生み出しながら、いつもは出にくい意見や話を上手に引き出すばかりでなく、それらの話に驚いたり聞き耳を立てたりしながら、意外なかかわりを見つけたり影響関係を構想したりしながら、相互の重なり合いや絆を見つけていくこともファシリテーターの役割となります。
参加者のささやかなつぶやきを聞き出し、納得いかない人には、納得いかない意見を聞いていく。
ファシリテーターの役割は、とても重要だとあらためて思いました。
そして何が出てくるわからない他種多彩な情報を上手に顕在化しながら、それらの関係に意味づけをしていく作業も重要です。そのための方法には、要素分析再整理法、KJ法など、意味深い手法が多彩に開発されてきました。
ご隠居カフェでは、わかりやすく原理を学びながら意外な手法を学び、同時に楽しい手法を体験しながら、けっこう意味深い原理を学んでいます。
すぐに体得できるものではありませんが、きちんとした理論に基づいて手法を使えば、
どんな会議や会合、人数の多い少ないがあっても、よりより合意形成ができていくようです。なんとなく身につけてみたいと思ってしまう方法がまだまだたくさんあるようです。藤原惠洋先生によれば、楽しい体験の中で20や30くらいの方法は簡単に身につきますよ、そしてそれらが、毎日に難儀な仕事や話し合いにいかせるようになると、人生もそうとう面白くなるのではないでしょうか!とのこと。
きっと全国各地の市町村に招かれながらも修羅場のような現場を多彩に経験してきた名うてのファシリテーターだからこそ、日田ラボに集う多士済々を相手にしながらも、いつも楽しく和気藹々の現場を生み出すことができるのだろうか、とあらためて思うのです。
私たちも、そんなファシリテーターの包容力を身につけてみたいと思うばかり。
難儀な経験を素晴らしいエネルギーに変えていく哲学や手法を知っていれば、きっと今年を貫かんばかりの震災や原発事故の悲しい体験も次なるエネルギーに昇華するに違いありません。
みなさまもどうぞ良い年をお迎え下さい。(タカクラ特派員)
※KJ法は、文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法である。
データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。
KJは考案者のイニシャルにちなむ。
共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。
1.原理を深める
2.手法を体得する
3.何故、市民参加が必要になったか
4.多数決ではない合意形成
5.参加の現場をデザインする
を中心に進めています。
また藤原惠洋先生は以前から自分の体験の中で感じていたことをひとつ指摘されました。
ある市町村の未来を創りだしていく都市計画を行政サイドの準備をもとに、専門家や有識者からなる○○審議委員会、懇談会、懇話会などをはじめ、わずかな人数で決定していくことは、その市町村にとってほんとうのメリットを生み出す仕掛けとして有効なのだろうか、とどこか違和感が拭えない感覚が続いていた、とのこと。
そのために、みずから多くの市町村の住民の立場や利害を発想する中、どうやってたくさんの人数の意見を吸い上げながら、公益的な成果を最大化していくことができるのだろうか、どうやって声無き声を聞けばいいのか、つぶやきやささやかな意見しか出せない眠れる市民の声を吸い上げていくにはどうしたらいいのか、試行錯誤した挙げ句、出会った考え方や手法が住民参加型まちづくり原理とも言える参加型ワークショップや参加型デザインの思想や手法だった、とのこと、そしてそこにはたっぷりとした時間や手間暇をかけることが大事だと気づいていった、とのことです。
だからこそ、利害も対立し、意見や主義思想・信条までもが異なる不特定多数の参加者による話し合いや合意形成の場を運営するタフな思想と哲学、それに実践的な手法が必要とされるのです。そして、それらのプログラムを計画策定に最もふさわしいものとして用意していく、すなわちワークショップそのもののデザインをどうやっていくのかを考えていかなければいけません。
そのために必要なものが、以下のものです。
(1)プロセスデザイン
都市計画をしていくまでの全体デザイン。
どのくらい市民の声を聞けるか。
市民が参加しやすいワークショップの開催をして、様々な意見を聞いて、それをまとめて○○審議委員会に反映させていく。
(2)プログラムデザイン
現場そのものをデザインすること。
あるワークショップに参加して楽しかった!良かった!という場づくり。
(3)参加形態のデザイン
どんな人が参加するのか、年齢層は?性別は?など
この3つを同時に考えながら、進めていく必要があります。
前回ちょっとだけ試してみた「旗あげゲーム」に続いて、今回は、参加者にポストイット(大きめの貼り付け付箋)にコメントを書いて貰い、ヒトコトコメントを重ねていく手法を体験してもらうことになりました。
藤原先生が出した最初のクエスチョンは、「今、あなたが地球にできることは何ですか?」というもの。
突然だと、ちょっと答えにくいクエスチョンです。
このような社会的使命(ミッション)の次元が高いものは、なかなか食いつきにくいのですが、あらよあらよ、それ以前に助走となるような作業を済ませながら進めていくと、けっこう答えられるようになるから不思議なもの!
というわけで、最初は答えやすいものから・・・・
(A)はじめのクエスチョン「2011年、あなたにとって良かったことは何ですか」
それぞれ参加者は、個人的なこと・社会に関わること様々な良かった事を発表しました。

(B)では一方、「2011年悪かったこと」は?
こちらも、様々なことを発表しあいました。
(C)そしてさらに「2012年来年の抱負」と続いていくのです!

それぞれのクエスチョンに思い思いのコメントを発表しあう参加者。
ご隠居カフェに何度も参加して、ちょっとずつ顔なじみになってきていましたが、改めて聞くと、参加者各自の日々のことなどお互いに知り合っているわけではありません。
そんなことが今年あったんですか?ということや、ぜひその話を詳しく聞きたい!ということなど、
色々なことがでてきました。
今回のこれら3つのクエスチョンは、都市計画とは関係ありませんが、住民や市民の立場で、不特定多数が集まるような場面や話し合い・集まりに参加するには、まずその参加しあうステークホルダー(利害関係者)とも言えるお互いを知ることがとてもたいせつなのです。そして、それは結果として、自分が知っているようで知らないお互いを知ることから、さらには背後に見える私たちが住んでいるまちをより深く知ることにも繋がっていきます。
個人的なことも社会全体的なことも、たくさんの人生や思いや物語がたっぷり混じあわさって、ひとつのまちが作られているのです。
それらが、わずかなつぶやきやささやかな物語の中からきらりと見えてくる瞬間って、いいものです。
お互いの物語を耳を傾け聞きあいながら、それまで知らなかった生き方や個性や人生を少しばかり知り合っていく時って、じつはお互いを尊重し合うことができるのだと思います。

そてさて、ちょっと気楽で楽しい雰囲気を生み出しながら、いつもは出にくい意見や話を上手に引き出すばかりでなく、それらの話に驚いたり聞き耳を立てたりしながら、意外なかかわりを見つけたり影響関係を構想したりしながら、相互の重なり合いや絆を見つけていくこともファシリテーターの役割となります。
参加者のささやかなつぶやきを聞き出し、納得いかない人には、納得いかない意見を聞いていく。
ファシリテーターの役割は、とても重要だとあらためて思いました。
そして何が出てくるわからない他種多彩な情報を上手に顕在化しながら、それらの関係に意味づけをしていく作業も重要です。そのための方法には、要素分析再整理法、KJ法など、意味深い手法が多彩に開発されてきました。
ご隠居カフェでは、わかりやすく原理を学びながら意外な手法を学び、同時に楽しい手法を体験しながら、けっこう意味深い原理を学んでいます。
すぐに体得できるものではありませんが、きちんとした理論に基づいて手法を使えば、
どんな会議や会合、人数の多い少ないがあっても、よりより合意形成ができていくようです。なんとなく身につけてみたいと思ってしまう方法がまだまだたくさんあるようです。藤原惠洋先生によれば、楽しい体験の中で20や30くらいの方法は簡単に身につきますよ、そしてそれらが、毎日に難儀な仕事や話し合いにいかせるようになると、人生もそうとう面白くなるのではないでしょうか!とのこと。
きっと全国各地の市町村に招かれながらも修羅場のような現場を多彩に経験してきた名うてのファシリテーターだからこそ、日田ラボに集う多士済々を相手にしながらも、いつも楽しく和気藹々の現場を生み出すことができるのだろうか、とあらためて思うのです。
私たちも、そんなファシリテーターの包容力を身につけてみたいと思うばかり。
難儀な経験を素晴らしいエネルギーに変えていく哲学や手法を知っていれば、きっと今年を貫かんばかりの震災や原発事故の悲しい体験も次なるエネルギーに昇華するに違いありません。
みなさまもどうぞ良い年をお迎え下さい。(タカクラ特派員)
※KJ法は、文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法である。
データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。
KJは考案者のイニシャルにちなむ。
共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。














