2011.3.12-13.菊池千年風土時空探検隊まちそだて
ワークショップ・シンポジウム
2011年3月12日〜13日にかけて、熊本県菊池市にて
「千年風土時空探検隊まちあるきワークショップ シンポジウム」
が開催されました。
3月12日10:00〜 九州大学発
12:00〜 昼食
13:00〜17:30 まちあるき(中心市街地〜隈府)
17:30〜18:30 成果発表
菊池市、菊池高校生、菊池市民、九州大学藤原研究室と公開講座受講生の
社会人の方々と市内の重要な建築物を中心に調査してゆきました。
今回のワークショップでは、これまでのように参加者がグループに別れ、
設問シートを基にまちを散策するのではなく、藤原先生に建築の解説をいただき、
建物の所有者にいろいろなお話をきかせていただくというスタイルとなりました。
明治期に建てられた西洋式、和洋折衷の病院、酒蔵、家具屋、製氷屋
などなど・・・菊池には、実に様々な古くて魅力的な建物が市民の方々の
生活と切り離されていないところにありました。


その古さ、保存状態の良さ、質の高さに驚き、このような物件に次々と出会うので
これまで何度も歩いたはずだった菊池が全く違う場所に感じられるようでした。
栴檀(センダン)の梁、阿蘇山脈の欄間、自家製スラグ煉瓦の倉、
文化15年建築の蔵・・・菊池ならではの物件が続々です。持ち主のお話も興味深く
この地は本当に歴史が語り次がれているのだな、とひしひしと思いました。
隈府冷蔵では製氷屋さんのシステムがそっくりそのまま残っており、
アンモニアを用いた製氷と氷室による保存の仕組みがよく分かる、博物館的空間も印象的でした。

老若男女問わず訪れた私たちに、お忙しい中でもいきいきと話して下さった
持ち主の方々に感謝いたしました。建築分野外の参加者や高校生にとっては
特に未知の体験だったと思います。
翌日は、これまでのまちあるきワークショップの成果を存分に活かした
シンポジウムが開催されました。
・ 鼎談
講師:森まゆみ 氏(作家・地域雑誌「谷中・根津・千駄木」編集者・
文化審議会元委員)
藤田洋三 氏(写真家・『世間遺産放浪記』著者)
司会:
藤原惠洋 (九州大学社会連携事業企画者・九州大学教授)
● 事業成果発表会をかねた次世代パネルディスカッション
参加者:菊池高校生 九州大学学生 菊池市民
コーディネーター: 藤原惠洋氏、藤田洋三氏
会場には「菊池世間遺産写真展」やこれまでおこなったまちあるきワークショップ
の成果が展示されました。早朝フィールドワーク参加者の方々と展示作業を
行ったものです。森さんは東関東大震災の最中でしたが、今回のシンポジウムに
かけつけて下さいました。
12:00〜オープニング・食のシンポジウム
12:30〜望月ゆうさくによる大道芸パフォーマンス
13:30〜藤田洋三氏、森まゆみ氏、藤原先生による鼎談
14:50〜パネルディスカッション
オープニングはテープカットにはじまり、菊池の自治体の方々がご自慢の
地産地消のお食事振る舞ってくださいました。
中庭にテントでコーナーを設け、ガーデンパーティーのような優雅な
時間でした。またふ印研究室の大道芸師、望月ゆうさく氏による大道芸も
お披露目されました。
会場内で縣談が開催され、長年執筆や写真を通してまちの魅力を掘り起こし、
発信し続けて来た講師の方々によって、菊池の魅力が語られ会場は盛り上がりました。
菊池で普段見慣れたものがどれだけ尊いものか、途切れることなく語られます。
スライドには市民の生活の痕跡が次々と挙げられ、参加者の中には
「私の生活の様子が多々取り上げられては褒められるものだから、恥ずかしかった」
とそれでも嬉しそうに語られていました。
後半のパネルディスカッションは、これまでのワークショップ参加者が見た
菊池の魅力が語られました。地元の方の視点、菊池高校生の視点や菊池に対する
誇りと愛着や、九大生による外側からの視点が織り交ぜられ、
新鮮な意見に溢れていました。

やはり菊池は歴史の長さ、風景や空間の美しさ、人の優しさが魅力として挙げられ
それらをこれからも守ってPRしていくことが大切だと語られました。
とても古い重要な建築物が残っていることで、
今後は文化財の登録なども考えられます。
これまで以上に菊池の可能性を今後も感じられるような2日間となりました。















関係者の皆様ありがとうございました。
田舎計画(造り)の幕開けです。手をつないで楽しく進みます。
暖かくお見守り下さい。