建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
やっと2月となり、日増しに暖かさを
取り戻してきました。
このたび、2月9日から箱崎において
「筥崎現代音楽祭」という催しを
行なうことになりました。箱崎を拠点に
活動されている方々や大学の学生たちと
一緒に箱崎を盛り上げながら、箱崎がもつ
土地の力を実感しようという試みです。
そのなかで東京を拠点とするピアニストの
河合拓始さんをお招きして、2つのコンサートを
行います。
そのひとつは、2月10日19時から「もも庵」で
行なう「モートン・フェルドマン:バニータ・マーカスのために」
というピアノソロコンサートです。フェルドマンは、
ジョン・ケージとともに活動したアメリカの重要な作曲家で、
その瞑想的で静謐な音楽は、
多くの人の意識を鎮める力をもっています。
あまり福岡では紹介されてきませんでしたが、
この70分にもおよぶ音楽を
ぜひ、筥崎宮に隣接した「もも庵」の場で
聴いていただきたいと思いました。
また、2月11日15時からは箱崎水族舘喫茶室にて
「プレイズ藤枝守&高橋悠治」として、
高橋悠治と私のピアノ作品を河合さんが演奏します。
昨年12月に東京で演奏されたばかりのプログラムですが、
とくに高橋悠治の音楽は、ユニークな楽譜と身体性の特異性が
特徴となっており、また、河合さんのリアリゼーションが素晴らしいです。
私の作品は、80年代のものと、近作のオリーブからの「植物文様」です。

「筥崎現代音楽祭」では、他にもストラビンスキーの「兵士の物語」(博多ニワカ版)や
伊藤比呂美のトークなど、盛り沢山です。以下のその日程をお知らせします。
また、詳しい情報は、以下のウェブサイトにアップされてます。
ぜひとも、ご来場をお待ちしております。

筥崎現代音楽祭公式サイト 
http://hakozaki.kansei-science.com/


【予約申込・お問合せ】
(公演日、公演名、人数を明記してお申し込みください)
箱崎水族舘喫茶室 tel&Fax:092-986-4134(花田まで) 
メール:hakodemusica@gmail.com
音楽祭全公演通し券:7、000円(箱崎水族舘喫茶室のみ取り扱い)
**音楽祭の詳細は、以下をご覧ください。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第一回筥崎現代音楽祭
「現代」を千年の土地で聴く
2011年2月9日~26日
九州大学箱崎キャンパス 箱崎水族舘喫茶室
宮の杜ギャラリーもも庵 ブックスキューブリック箱崎店

【企画趣旨】
筥崎宮が創建されたのが923年だといわれています。それより、はるか以前から筥崎という土地が面した博多湾は、古代の海上交易の重要な拠点であり、博多湾を通じて当時の最新の文化が到来しました。かつての文化往来の最先端に隣接した筥崎において「現代」をさまざまに映し出す音楽を聴いてみる。すると、筥崎に内包された厚い時間の積層によって、その「現代」の音楽は、ニューヨークやパリ、東京といったモダン都市とはまったく異なる響きの変容を帯びるかもしれません。それは言い換えると、20世紀以降の現代の思考から生まれた音楽を筥崎の土地に刻み込む試みだといえます。
2011年2月に実施する第1回目の「筥崎現代音楽祭」は、2009年12月に九州大学で実施された「箱崎千年会議」に端を発しています。近い将来、箱崎キャンパスが移転するという現実のなかで、箱崎という地域の変容をどのように捉えたらいいのか。そのとき、アートは何らかの力を発揮することができるのか。「千年会議」でのこのような討議を踏まえ、筥崎宮や箱崎キャンパス、そして、さまざまな箱崎のコミュニティをリンクしながら、「現代音楽」がもつ創造的なエネルギーを箱崎という土地のなかで受けとめる場として、「筥崎現代音楽祭」が構想されました。
今年2月に実施される第一回目の「筥崎現代音楽祭」は、先端的で進歩的な思考のなかにあった20世紀以降の「現代音楽」を箱崎という土地がもつ日常の出来事として聴き入る場となるでしょう。そして、「現代」の響きがこの土地にゆっくりと浸透していく過程にこそ、この小さな音楽祭の大きな意義があると考えています。          (藤枝守、筥崎現代音楽祭・音楽監督)

【音楽祭スケジュール+プログラム】
<トーク>
◆2月9日(水)19時 箱崎水族舘喫茶室 500円(ドリンク付き)
第12回ハコザキボイス「現代を語るための音楽~筥崎現代音楽祭プレトーク」
【出演】梅木繁良(博多仁和加振興会) 花田宏毅・典子(箱崎水族舘喫茶室) 山内泰(ドネルモ代表) 藤枝守(作曲家、九州大学ユーザー感性学専攻)
<コンサート>
◆2月10日(木)19時 宮の杜ギャラリーもも庵 2,000円(一般) 1,000 円(学生)
河合拓始ピアノソロ第1夜「モートン・フェルドマン:バニータ・マーカスのために~筥崎宮の杜を背景に」
【出演】河合拓始(ピアノ)
【曲目】モートン・フェルドマン:バニータ・マーカスのために(1985)
----ジョン・ケージとともに最も重要なアメリカ実験作曲家のひとり、モートン・フェルドマン(1925-1987)の《バニータ・マーカスのために》は、80分以上も有する長大なピアノ作品。その静かな音楽の変容に耳をすますとき、そこにふと気づかないリアルな日常の時間が織り込まれていくのがわかる。筥崎宮の杜が背景となって浮かび上がるフェルドマンの時間。
<コンサート>
◆2月11日(金・祝)15時 箱崎水族舘喫茶室 2,000円(一般) 1,000 円(学生)
河合拓始ピアノソロ第2夜「プレイズ藤枝守&高橋悠治」
【出演】河合拓始(ピアノ)
【曲目】高橋悠治:秋のオーロラ(1988)、指灯明(1995)/藤枝守:オリーブ・ブランチ・スピークス(2008-2010)、レクィエム・フラグメントゥム(1988)
----精力的なピアノの演奏活動を続ける河合拓始の第2夜は、高橋悠治と藤枝守の二人の作曲家にフォーカス。シンプルなモチーフの反復・変形を経て即興にいたる高橋悠治の《秋のオーロラ》、フレーズがくずし字の漢字一文字で表記される《指灯明》。そして、藤枝の《オリーブ・ブランチ・スピークス》(植物文様第19集)は、オリーブの小枝から採取された電位変化に基づく四つの小品。80年代後半の作品《レクィエム・フラグメントゥム》は、グレゴリオ聖歌集の種々の単旋律に徹底して装飾、変形、増殖を加えた10曲セット。
<コンサート>
◆2月11日(金・祝)+ 2月12日(土)両日19時 箱崎水族舘喫茶室 2,500円(一般) 1,500 円(学生)
博多仁和加仕立て、ストラヴィンスキー《兵士の物語》
【出演】梅木繁良(語り、博多仁和加)棚町幸則(クラリネット)大場秀毅(バイオリン)
武本京子(ピアノ)古賀穂南美(バレエ)他
----ストラヴィンスキーの音楽劇《兵士の物語》を博多仁和加仕立てで上演。この作品は第一次世界大戦直後に作られ、当時流行したジャズの他ウィンナワルツやアルゼンチンタンゴ、バッハのコラールや無伴奏バイオリンのための組曲等をストラヴィンスキー風に取り込んでいる。この音楽劇を今回は博多仁和加の「段もの」のかたちをとり上演。この組み合わせは世界初の試み!現代の世相を鋭く風刺しながらも軽妙に落としていく仁和加とストラヴィンスキーのコラボレーションをお楽しみください。
<コンサート>
◆2月13日(日)16時 箱崎水族舘喫茶室 1,000円(一般、学生)
ニューミュージック・アンソロジー in FUKUOKA ~福岡の演奏家による現代音楽シリーズ  
vol.1「American Pianos」
【出演】村井香織、大浦博子、久田茂輝、小井塚ななえ、幸松えみ、他
----福岡在住の演奏家たちが二〇世紀以降のさまざまな音楽を紹介するシリーズ。現代を映し出してきた音楽を、あらためて「箱崎」という日常に引きつけて聴いてみる試み。今回は、アメリカの実験的な作曲家たちのピアノ曲を中心にした「アメリカン・ピアノ」というプログラム。
【演奏予定曲】ジョン・ケージ:風景のなかに、ドリーム/ルー・ハリソン:6つのソナタ、サマーフィールド・セット、ワルツ/ピーター・ガーランド:南十字星のノスタルジア/コンロン・ナンカロウ:ソナチネ 他
<コンサート>
◆2月16日(水) 19時 箱崎水族舘喫茶室 無料(別途喫茶料金が必要)
木下隆也 クラシックアコーディオンの世界
【出演】木下隆也
【曲目】ファンタズマゴリエン(K.オルチェック) ファンタンゴ(Y.ティエンス) インプロヴィサツィオーネ(S.D.ジェスアルド) ゴリオン(D.サルッツィ)
<ワークショップ>
◆2月18日(金)18時 九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室 参加無料
マニシア、身体の声を聴く~「リベラルアーツ講座」との共催
----今期のリベラルアーツ講座では、ダンス、演劇、呼吸、瞑想、神話などの世界に分け入るなかで、身体性の上に五感を統合し、世界をみずから秩序立てていくということについて考えてみる。ダンスセラピストのマニシア氏をファシリテータに迎え、身体という内なる自然の声を聴くことをつうじた根源性、全体性、偶有性にみちた存在の扉を開くワークショップを開催する。
<トーク+朗読>
◆2月19日(土)16時  箱崎水族舘喫茶室 2,000円(一般) 1,000 円(学生)
伊藤比呂美、新訳「般若心経」を唱える~藤枝守による「歌づけ」アリ
----現代に生きるひとりの詩人のコトバによって「般若心経」がよみがえった。伊藤比呂美の『新訳「般若心経」』は、その平明なコトバのなかに現実に向き合い、生き抜く意味にあふれている。今回は、詩人自らの朗読に加え、『新訳「般若心経」』の一節に基づく藤枝守作曲の《歌づけ「般若心経」》も紹介。
<DVD上映+トーク>
◆2月19日(土)19時30分 ブックスキューブリック箱崎店 1、000円(ドリンク付き)
ジョン・ケージのミュージサーカス
DVD『Four American Composers』(1983年、グリーナウェイ監督)から「John Cage」
【トーク】藤枝守
----2012年のケージ生誕100周年イベント「CAGE10×10」へ向けてのプレイベント。グリーナウェイの映像のなかで展開するケージの「ミュージサーカス」とは何なのか。その同時多発の思考を説き明かしてみる。
<珪藻庵ライブシリーズ>
◆2月20日(日)九州大学箱崎キャンパス・旧工学部5号館6F第2教員室「珪藻庵」
各回:500円  3公演通し:1000円(資料代として) 
----珪藻土におおわれた「珪藻庵」という小さな場。その珪藻土がもたらす空気感と響きを実感するための「ライブシリーズ」。今回は、廃材楽器による即興、フリーインプロヴィゼーション、古楽器によるミニリサイタルを紹介。
14時 サウンド★リノベーション・バンド~杉山紘一郎、渡邊融、岡崎峻、光永誠 ほか
16時 フリーインプロヴィゼーション&舞踏「いつでも即興、どこでも即興。誰でも即興、ナンデモ即興yeah!」花田コウキ with his friends~藤井雅和(アルトサックス)、nakamura yuji(バスクラリネット)、avan(ベース)、新部健太郎(舞踏)、花田コウキ(ギター)他
18時30分 箱崎古楽堂シリーズ:岩田耕作ライブ(ゴシックハープ、リュートなど)
<映画上映+トーク>
◆2月26日(土)16時 九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室 参加無料
鎌田東二:『久高オデッセイ』と生態智の探究 ~「リベラルアーツ講座」との共催
『久高オデッセイ生の章』(監督:大重潤一郎 製作:鎌田東二)----「現在私達に欠けているのは叡智と魂ではないか。 大自然の中で何十万年も生き抜いてきた叡智
目に見えない森羅万象と結びついてきた魂

久高島にはみるべきものは何もないかもしれないけど
どう生きるかを示す全てがある

島人は今、人類の文化の根-叡智と魂を軸として
現代社会に再生しようとしています

久高島は沖縄へ、日本へ、世界へ
未来の光と風を送り続けようとしている」

◆2月9日~26日 ブックスキューブリック箱崎店
現代音楽BOOKフェア~「CAGE10×10~ジョン・ケージ生誕100周年イベント」へ向けて
◆ドネルモ企画:ノートル・ムジーク・アンサンブル~「現代音楽」のお祭りをやんわりサポート。私たちの音楽とその合奏団。続きはwebで! http://donnerlemot.com/

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