建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

 

先日520
九州大学ベンチャービジネスラボラトリーによるチャレンジ&クリエーションに
藤原研究室の学生も挑戦し、申請書やプレゼンテーション発表を行いました。


チャレンジ&クリエーション
プロジェクト2010 -キャンパスから創造と挑戦の風を起こそう-

公募要領
・独創的でイノベイティブ(革新的)な発想を自ら開発・展開・実践。
・学生ならではのユニークで意欲的なテーマのプロジェクトを募集。
・総長経費の助成を受け、九州大学全学事業として実施。
文系・理系、個人・グループを問わず。
九州大学の院生もしくは学生で構成されるプロジェクト募集
・自分で考えたテーマ 

募集は(1)自由テーマプロジェクト (2)事業構想プロジェクト(3)企画プロジェクト
の3つでした。
助成金の上限は50万円! 

 研究室からは、リアリィリアリィフリーマーケット運営組の
小井塚ななええさん、藤原旅人さんが、
九大版リアリィリアリィフリーマーケットの企画実施を、
國盛は福岡アジア美術館で炭鉱をテーマにした
市民参加型の展覧会開催の企画をプレゼンデーションしました。


時間は3分!参加団体は40近い応募者と、独特の熱気で会場は盛り上がりました。

結果は・・・2チームとも一次審査敗退、 残念!



審査講評を昨日審査員の方からいただきました。

①前ふりで終わってはいけない

一次はプレゼンのみとなったので、そこで本当に大事なことを言えなかった
チームは点数が伸びませんでした。

1次で落ちたチームにも、素晴らしい内容がかなりあったと思います。
審査結果は提案そのものへのダメだしではなく、限られた時間で審査員を説得できたか、
が大きな基準だったので、漏れたチームも引き続き頑張ってほしいです。
ただし、今後もコンテストや助成金に応募するなら、
プレゼンの手法をブラッシュアップしてください。

 

②助成がなくても継続できるか

二次審査では厳しい質問がかなり出ましたが、それは、
その質問で問われている部分に明確に答えられたら
審査はパスするだろうということの裏返しです。

CCの審査員の顔触れはこの数年変わっておらず
審査基準には多少のばらつきがありますが、共通しているのは、

「助成金がなくなっても継続できるシステムを作ってほしい」という思いです。

実際、ほとんどの企画が、資金が得られなくなると1年限りで終わってしまい
そのようなものにお金を出す意義があるのか、という議論は毎回起こっています。
今回、上位で通過したのはどれも、その問いに一定の「解」を示した案件でした。

例えば、最後にプレゼンした九大WEBは、2〜3年前だったら確実に通っていた好企画ですが、
実社会では、「バナー広告でサイト運営費を稼ぐビジネスモデル」はほとんど崩壊しており、
その実態を理解したうえで、私たちの「サイト運営は稼げない」という
概念を覆す仕組みの提案が必要になります。

 

③学業+1を

今回、例年以上に多かったのが、「論文の延長」です。そうなると、
提案内容は調査研究、必要経費は調査のための交通費がメーンになります。
CCは、大学の研究成果や学業を、いかに社会的に分かりやすい価値に結び付けるかを
重視するので、調査研究がメーンの提案にあると、その内容に大きな意義があるとしても、
選考過程では非常に不利になります。



 

振り替えてみますと、リアリィリアリィフリーマーケットも、炭鉱の美術展も、
助成金がなくても継続できる計画ではなかったかな、と思いました。
審査をパスした企画は、企業や経済と密接な関係を持つものが多く、
そういった点継続や収支の計画は見込んでいなかったと思いました。
企業、事業としての公募であった印象を会場にて強く感じましたが、
様々なジャンルの方が、研究や可能性を3分の中で雄弁する様はとても刺激的でした。
ライバルというよりも、一種のライブで、高揚しましたし、
独自の創造的な活動をたくさん見ることができ、有意義な時間となりました。
今後も参加していきたいと思いました。
助成金申請は、お金,支援を得るための申請ですが、
自分の経験、企画する力、伝える力をあれこれ頭を使って工夫して磨く
実りある活動だと思いました。
 (D1 國盛)

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