(5)らんかいどう ふ印ラボ・クリエイティブ・プロジェクト2 芸
術文化環境学+アーツマネジメント
芸術情報設計学科を改組により創出した11年前。工業設計学科ス
タッフから移籍する私は、当時の大学大綱化のパラダイムの中での必要
に迫られて「芸術文化環境論」という専門講座の枠組みと講義名称を発
案、授業計画(シラバス)づくりや研究テーマの創案を急ぎました。そ
の結果、わが国最初期の講座・研究室として芸術文化環境論+芸術文化
マネジメント演習を展開することとなったのです。いまや現在の私の研
究室の一大看板がコレ。社会と芸術・文化を結ぶ研究教育と現場実践を
鋭意展開中ですが、こうした独創的パラダイムはいまや世をあげて芸術
系大学には欠かせないアートリテラシー講座やアートマネジメント系研
究室の必須看板となってきており、時代の要請を感じます。さらに先ん
じて2006年には「芸術文化環境学会」(現在はあくまで任意団体)
を立ち上げています。
果たせるかな、先行した者に対する社会的な質問や問題の投げかけが
相次いでいます。そこで創案者のひとりとして、これまでの段階で数多
く獲得して来た教育エポックや観点を体系化しテキスト化する必要がき
ています。ゲスト講師としての登壇者数も50名を超えました。フィー
ルド調査が機縁となり講義にまで参画していただいた方も少なくありま
せん。この間、講義を支援してくださった先生方や同人の方々に深く感
謝しながら、ぜひとも体系化の具体的な作業を進めていきたいと考えて
おります。題して「芸術文化環境学 アートを愛しアートと呼吸するま
ち・ひと育てのドラマツルギー」(仮称)。いかがでしょうか?
またこの領域では、現在、社会人大学院博士後期の大学院生として研
鑽中の諫見泰彦先生(九州産業大学工学部建築学科専任講師)と青木幸
子先生(山口県立高校教諭)が着々と課程博士論文研究を進めていま
す。それぞれのテーマは諫見泰彦先生『地域固有資源を生かした建築デ
ザイン教育マネジメントに関する研究』(仮題)、青木幸子先生『地域
固有の文化資源を生かした表現教育マネジメントに関する研究』(仮
題)です。
さらには、かつての活水女子大学時代の教え子で、韓国ソウルで従業
中の張恩恵さんから近い将来に『芸術文化を軸とした子どもの居場所づ
くりに関する日韓比較研究』を修士課程研究で推進したいという連絡も
受けています。発展性のあるとても期待できるテーマです。
(6)らんかいどう ふ印ラボ・クリエイティブ・プロジェクト3 紐
帯アーツ
「緩やかな紐帯の弱さ」。これはかつて市民参加型まちづくりの支援
活動を中枢軸として結成していた福岡ワークショップデザイン研究会の
メインコンセプトでもあった〈地域住民がみずから考えみずから創る地
域再生〉と〈芸術を基軸としたコミュニティの再生=芸術共同体の構
築〉をより具体的に実践づける実行概念として「発見」的に注目してい
るものです。
現在、全国各地に生活文化遺産(世間遺産という上手な呼称も有効)
や文化資源として残されたかすかな「紐帯性」の残滓を多角的な視点か
ら「発見」し求めていき、今も息づく環境との連なりを臨床事例として
検証しています。これまでの調査地から以下のような事例を挙げること
ができます。
・インドネシア バリ島の水利管理組織(スバック)を基盤とした非
営利芸能集団に見る紐帯性と世代持続システム
・韓国安東市豊山面に位置する河回村(ハフェマウル・重要民
俗資料第122号)の仮面劇(河回別神グッ仮面ノ
リ)の運営に見る紐帯性と世代持続システム
・全国初の国指定重要文化的景観地区に指定された大分県日田市小鹿
田の里を持続的に維持管理してきた小鹿田焼の陶工集団に見る紐帯性と
世代持続システム
・戦後民芸運動に基づき成立展開を遂げてきた島根・出西窯の協同組
合制度に見る紐帯性と世代持続システム
・全国展開を誇る阿波踊りやヨサコイソウラン踊りの原型とも知られ
る天草ハイヤの伝統的継承と創造的な新規展開を統合した「丸尾會」に
見る紐帯性と管理運営持続システム
・宮崎県と埼玉県に残る大正期白樺派による「新しき村」の歴史的展
開と変容を通した紐帯性と世代持続システム
・宮崎県に残る椎葉夜神楽、銀鏡神楽、高千穂夜神楽等に見る紐帯性
と世代持続システム
・福岡県八女市八幡校区めだか塾の運営に見る紐帯性と世代持続シス
テム
・福岡県久留米市大善寺玉垂宮「鬼夜」(日本三大火祭りのひ
とつ)の運営に見る紐帯性と世代持続システム
・熊本県阿蘇郡南阿蘇村(旧長陽村)長野地区の神楽組の運営に見る
紐帯性と世代持続システム
・大分県国東郡姫島村盆踊り「きつね踊り」の運営に見る紐帯性と世
代持続システム
・大分県日田市豆田町地区祇園祭の運営に見る紐帯性と世代持続シス
テム
・公民館の紐帯性担保施設としての現代的意義に関する調査研究
・片山雅史+KUKL ひまわりプロジェクトに見る紐帯性と持続
システム
・日比野克彦明後日朝顔プロジェクトに見る紐帯性と持続システム
・熊本県小国町杖立ラボの活動に見る紐帯性と持続システム
・2007年現代美術三つの花プロジェクトに見る紐帯性と持続シス
テム
すでにこの領域では中国留学生で大学院博士前期課程で修士研究を進め
る李俊さんが紐帯性を担保する文化資源への着目に基づいた日中比較の
調査研究を進めています。またアメリカ・ニューヨークでの踏査に勤し
んで来た坂本一浩君も大学院博士前期課程で修士研究のまとめを進める
中、昨年は福岡サンパレスを会場に、福岡のクラブやディスコを横断す
るかたちの一夜限りの音楽イベントを企画実施、地方都市における新た
な音楽コミュニティを創出するための壮大な実験的イベントの検証を行
ないました。
(7)らんかいどう ふ印ラボ・クリエイティブ・プロジェクト4 臨
床芸術学もしくは生態空間芸術学
蒼い海の底を横歩きしながらさまざまな領域横断を果たして来た蟹
はいつしかからだの色が藍色の蟹となっていました。若い頃、当時の師
匠から授けられた巨蟹堂(きょかいどう)をあらため「藍蟹堂」(らん
かいどう)とはここから名付けた雅号ですが、複眼的な座視が初めても
たらしてくれるもの、それが生きられた建築と身体知の相互作用と補完
関係を理論化し、そこから先導的実践活動を提案していくための「臨床
芸術学」もしくは「生態空間芸術学」の構想提案なのです。すなわち、
身体知に基づき紐帯性を再生する臨床芸術学の創成。ぜひとも今後、こ
の研究枠組みを育てていきたいと考えています。
そんなときひときわ心強い同僚と研究仲間になっていただきたい先生
方が現れました。順に紹介していきましょう。
・音響設計学科の藤枝守先生(作曲家)
昨年、わが連れ合いが呼びかけ人となって藤枝先生に主宰していただ
く研究会を発足させました。名づけて音律研究会。さらには藤枝先生の
提唱で、この研究会を発展させ「モノフォニー・スタディーズ」研究会
と名乗るようになっています。現代のピアノやオルガン、ギ
ター、 シンセサイザー等、音程を固定させる楽器はオクターヴ
を単純に12に平均分割した 調律であり、これらを平均律
と名づけているのですが、このためかえって自然倍音で生み出して来た
純正律(本研究会ではもっぱら純正調と表現)の美しい響きは失われて
きたのです。藤枝先生の研究や実践の足場として、この純正調の音の響
きの再評価と表現があります。本研究会では、この純正調への気づきを
基軸にしたオルタナティブな表現活動へのシンパシイを語り合ってきま
した。今後も多彩な表現分野を横断しながら、エンヤやケルト系ポップ
ス、キングズ・シンガーズ等の透明 感のあるコーラスや純正調
ハーモニーの世界を探索しあっていく予定です。
・画像設計学科の片山雅史先生(洋画家)
昨年、中国・成都で開催された成都ビエンナーレ招待作家として活躍
中の片山先生。私がところかまわず画伯と呼ぶ仲ですが、オルタナティ
ブな感受性と表現力の持ち主です。さらにはアート界における多士済々
な先達とのネットワークを広範に有している実践者でもあります。昨今
は北京のアートマーケットの動向に関心・注目されている様子、今年は
きっとカタヤマ先生の身に大きな変革が現れる事でしょう。
・札幌市立高等専門学校教授 三木弘和先生(デザイナー・パフォーマ
ンスをデザインする総合演出家)
昨年夏、Theatre I'am によるオリジナルミュージカル『卑弥
呼』の全国縦断公演は記憶に新しいところ。福岡の地でも筑後公演(サ
ザンクス筑後小ホール)、福岡公演(大博多ホール)で都合3回に及ぶ
公演を行ないました。現在、三木先生は私(藤原)と濃密な研究交流を
続ける中、デザインと身体表現の止揚的・補完的な相乗効果の関係を明
らかにし、そこから敷衍し、身体性を活かしたデザイン教育マネジメン
トの構想です。近代以降のデザイン教育が踏まえてきた身体観を批判的
に振り返る論考や、三木先生指導下のデザイン学生諸君に注ぐ身体表現
活動(いわば三木メソッドとも言えるほどの成熟度・完成度を持った方
法論)を生かしたオリジナルミュージカル創造活動の効果が検証されて
いく、といった独創的な内容です。私の手元には昨夏、博士論文草稿が
届き、完成がいよいよ楽しみです。
閉塞された私たちの身体と心をどのように開き直し、どのように創造
性豊かな身体土壌として培っていくのか、有効な処方箋が求められてい
ます。これらの先生方から受ける示唆や刺激を支えに新研究領域開拓に
チャレンジする研究プロジェクトと実践現場の構築を考えるようになっ
てきたのです。
現在進展中の修士研究で竹田舞さんが『舞踊を基にした〈からだ〉へ
の気づきとコミュケーション・プログラムの創出に関する研究』(仮
題)をまとめつつあります。この成果が一番乗りになるのかもしれませ
ん。
またこの研究パラダイムは、ぜひとも多くの研究仲間の先生方とも共
有交歓しあって次元の高い成果に発展させていくべきだと考えています
ので、どうぞ御支援ください。
術文化環境学+アーツマネジメント
芸術情報設計学科を改組により創出した11年前。工業設計学科ス
タッフから移籍する私は、当時の大学大綱化のパラダイムの中での必要
に迫られて「芸術文化環境論」という専門講座の枠組みと講義名称を発
案、授業計画(シラバス)づくりや研究テーマの創案を急ぎました。そ
の結果、わが国最初期の講座・研究室として芸術文化環境論+芸術文化
マネジメント演習を展開することとなったのです。いまや現在の私の研
究室の一大看板がコレ。社会と芸術・文化を結ぶ研究教育と現場実践を
鋭意展開中ですが、こうした独創的パラダイムはいまや世をあげて芸術
系大学には欠かせないアートリテラシー講座やアートマネジメント系研
究室の必須看板となってきており、時代の要請を感じます。さらに先ん
じて2006年には「芸術文化環境学会」(現在はあくまで任意団体)
を立ち上げています。
果たせるかな、先行した者に対する社会的な質問や問題の投げかけが
相次いでいます。そこで創案者のひとりとして、これまでの段階で数多
く獲得して来た教育エポックや観点を体系化しテキスト化する必要がき
ています。ゲスト講師としての登壇者数も50名を超えました。フィー
ルド調査が機縁となり講義にまで参画していただいた方も少なくありま
せん。この間、講義を支援してくださった先生方や同人の方々に深く感
謝しながら、ぜひとも体系化の具体的な作業を進めていきたいと考えて
おります。題して「芸術文化環境学 アートを愛しアートと呼吸するま
ち・ひと育てのドラマツルギー」(仮称)。いかがでしょうか?
またこの領域では、現在、社会人大学院博士後期の大学院生として研
鑽中の諫見泰彦先生(九州産業大学工学部建築学科専任講師)と青木幸
子先生(山口県立高校教諭)が着々と課程博士論文研究を進めていま
す。それぞれのテーマは諫見泰彦先生『地域固有資源を生かした建築デ
ザイン教育マネジメントに関する研究』(仮題)、青木幸子先生『地域
固有の文化資源を生かした表現教育マネジメントに関する研究』(仮
題)です。
さらには、かつての活水女子大学時代の教え子で、韓国ソウルで従業
中の張恩恵さんから近い将来に『芸術文化を軸とした子どもの居場所づ
くりに関する日韓比較研究』を修士課程研究で推進したいという連絡も
受けています。発展性のあるとても期待できるテーマです。
(6)らんかいどう ふ印ラボ・クリエイティブ・プロジェクト3 紐
帯アーツ
「緩やかな紐帯の弱さ」。これはかつて市民参加型まちづくりの支援
活動を中枢軸として結成していた福岡ワークショップデザイン研究会の
メインコンセプトでもあった〈地域住民がみずから考えみずから創る地
域再生〉と〈芸術を基軸としたコミュニティの再生=芸術共同体の構
築〉をより具体的に実践づける実行概念として「発見」的に注目してい
るものです。
現在、全国各地に生活文化遺産(世間遺産という上手な呼称も有効)
や文化資源として残されたかすかな「紐帯性」の残滓を多角的な視点か
ら「発見」し求めていき、今も息づく環境との連なりを臨床事例として
検証しています。これまでの調査地から以下のような事例を挙げること
ができます。
・インドネシア バリ島の水利管理組織(スバック)を基盤とした非
営利芸能集団に見る紐帯性と世代持続システム
・韓国安東市豊山面に位置する河回村(ハフェマウル・重要民
俗資料第122号)の仮面劇(河回別神グッ仮面ノ
リ)の運営に見る紐帯性と世代持続システム
・全国初の国指定重要文化的景観地区に指定された大分県日田市小鹿
田の里を持続的に維持管理してきた小鹿田焼の陶工集団に見る紐帯性と
世代持続システム
・戦後民芸運動に基づき成立展開を遂げてきた島根・出西窯の協同組
合制度に見る紐帯性と世代持続システム
・全国展開を誇る阿波踊りやヨサコイソウラン踊りの原型とも知られ
る天草ハイヤの伝統的継承と創造的な新規展開を統合した「丸尾會」に
見る紐帯性と管理運営持続システム
・宮崎県と埼玉県に残る大正期白樺派による「新しき村」の歴史的展
開と変容を通した紐帯性と世代持続システム
・宮崎県に残る椎葉夜神楽、銀鏡神楽、高千穂夜神楽等に見る紐帯性
と世代持続システム
・福岡県八女市八幡校区めだか塾の運営に見る紐帯性と世代持続シス
テム
・福岡県久留米市大善寺玉垂宮「鬼夜」(日本三大火祭りのひ
とつ)の運営に見る紐帯性と世代持続システム
・熊本県阿蘇郡南阿蘇村(旧長陽村)長野地区の神楽組の運営に見る
紐帯性と世代持続システム
・大分県国東郡姫島村盆踊り「きつね踊り」の運営に見る紐帯性と世
代持続システム
・大分県日田市豆田町地区祇園祭の運営に見る紐帯性と世代持続シス
テム
・公民館の紐帯性担保施設としての現代的意義に関する調査研究
・片山雅史+KUKL ひまわりプロジェクトに見る紐帯性と持続
システム
・日比野克彦明後日朝顔プロジェクトに見る紐帯性と持続システム
・熊本県小国町杖立ラボの活動に見る紐帯性と持続システム
・2007年現代美術三つの花プロジェクトに見る紐帯性と持続シス
テム
すでにこの領域では中国留学生で大学院博士前期課程で修士研究を進め
る李俊さんが紐帯性を担保する文化資源への着目に基づいた日中比較の
調査研究を進めています。またアメリカ・ニューヨークでの踏査に勤し
んで来た坂本一浩君も大学院博士前期課程で修士研究のまとめを進める
中、昨年は福岡サンパレスを会場に、福岡のクラブやディスコを横断す
るかたちの一夜限りの音楽イベントを企画実施、地方都市における新た
な音楽コミュニティを創出するための壮大な実験的イベントの検証を行
ないました。
(7)らんかいどう ふ印ラボ・クリエイティブ・プロジェクト4 臨
床芸術学もしくは生態空間芸術学
蒼い海の底を横歩きしながらさまざまな領域横断を果たして来た蟹
はいつしかからだの色が藍色の蟹となっていました。若い頃、当時の師
匠から授けられた巨蟹堂(きょかいどう)をあらため「藍蟹堂」(らん
かいどう)とはここから名付けた雅号ですが、複眼的な座視が初めても
たらしてくれるもの、それが生きられた建築と身体知の相互作用と補完
関係を理論化し、そこから先導的実践活動を提案していくための「臨床
芸術学」もしくは「生態空間芸術学」の構想提案なのです。すなわち、
身体知に基づき紐帯性を再生する臨床芸術学の創成。ぜひとも今後、こ
の研究枠組みを育てていきたいと考えています。
そんなときひときわ心強い同僚と研究仲間になっていただきたい先生
方が現れました。順に紹介していきましょう。
・音響設計学科の藤枝守先生(作曲家)
昨年、わが連れ合いが呼びかけ人となって藤枝先生に主宰していただ
く研究会を発足させました。名づけて音律研究会。さらには藤枝先生の
提唱で、この研究会を発展させ「モノフォニー・スタディーズ」研究会
と名乗るようになっています。現代のピアノやオルガン、ギ
ター、 シンセサイザー等、音程を固定させる楽器はオクターヴ
を単純に12に平均分割した 調律であり、これらを平均律
と名づけているのですが、このためかえって自然倍音で生み出して来た
純正律(本研究会ではもっぱら純正調と表現)の美しい響きは失われて
きたのです。藤枝先生の研究や実践の足場として、この純正調の音の響
きの再評価と表現があります。本研究会では、この純正調への気づきを
基軸にしたオルタナティブな表現活動へのシンパシイを語り合ってきま
した。今後も多彩な表現分野を横断しながら、エンヤやケルト系ポップ
ス、キングズ・シンガーズ等の透明 感のあるコーラスや純正調
ハーモニーの世界を探索しあっていく予定です。
・画像設計学科の片山雅史先生(洋画家)
昨年、中国・成都で開催された成都ビエンナーレ招待作家として活躍
中の片山先生。私がところかまわず画伯と呼ぶ仲ですが、オルタナティ
ブな感受性と表現力の持ち主です。さらにはアート界における多士済々
な先達とのネットワークを広範に有している実践者でもあります。昨今
は北京のアートマーケットの動向に関心・注目されている様子、今年は
きっとカタヤマ先生の身に大きな変革が現れる事でしょう。
・札幌市立高等専門学校教授 三木弘和先生(デザイナー・パフォーマ
ンスをデザインする総合演出家)
昨年夏、Theatre I'am によるオリジナルミュージカル『卑弥
呼』の全国縦断公演は記憶に新しいところ。福岡の地でも筑後公演(サ
ザンクス筑後小ホール)、福岡公演(大博多ホール)で都合3回に及ぶ
公演を行ないました。現在、三木先生は私(藤原)と濃密な研究交流を
続ける中、デザインと身体表現の止揚的・補完的な相乗効果の関係を明
らかにし、そこから敷衍し、身体性を活かしたデザイン教育マネジメン
トの構想です。近代以降のデザイン教育が踏まえてきた身体観を批判的
に振り返る論考や、三木先生指導下のデザイン学生諸君に注ぐ身体表現
活動(いわば三木メソッドとも言えるほどの成熟度・完成度を持った方
法論)を生かしたオリジナルミュージカル創造活動の効果が検証されて
いく、といった独創的な内容です。私の手元には昨夏、博士論文草稿が
届き、完成がいよいよ楽しみです。
閉塞された私たちの身体と心をどのように開き直し、どのように創造
性豊かな身体土壌として培っていくのか、有効な処方箋が求められてい
ます。これらの先生方から受ける示唆や刺激を支えに新研究領域開拓に
チャレンジする研究プロジェクトと実践現場の構築を考えるようになっ
てきたのです。
現在進展中の修士研究で竹田舞さんが『舞踊を基にした〈からだ〉へ
の気づきとコミュケーション・プログラムの創出に関する研究』(仮
題)をまとめつつあります。この成果が一番乗りになるのかもしれませ
ん。
またこの研究パラダイムは、ぜひとも多くの研究仲間の先生方とも共
有交歓しあって次元の高い成果に発展させていくべきだと考えています
ので、どうぞ御支援ください。














