建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
文化芸術活動に関わるすべての皆様へ

本年四月二十五日から開始された三度目の緊急事態宣言においては、対象地 域におけるすべての文化芸術関係の公演や施設についても無観客化や休業をお 願いすることとなり、大変な混乱と御負担をおかけしました。練習や準備を積み 重ねてきた関係者の方々、そして心待ちにされていた皆様のお気持ちを考える と非常に心苦しく思います。皆様のご理解とご協力に改めて深く御礼申し上げ ます。

この度、緊急事態措置を延長するに当たって、催物や一部の施設に関する政府 の目安を緩和し、業種別ガイドラインに基づく感染症対策の徹底など、新型コロ ナウイルス感染症対策へご協力いただくことを前提に、宣言下においても一定 の活動を継続いただけることとなりました。
 

感染拡大のリスクをできる限り抑えながら、文化芸術活動を続けていくこと は、不可能なことでは決してありません。したがって、文化芸術活動の休止を求 めることは、あらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべきと考えます。
 

皆様におかれては、これからも文化芸術に関する活動を、可能な限りご継続く ださい。文化庁長官として私が先頭に立って、そのための支援に全力を尽くして まいります。
 

文化庁に設置した感染症対策のアドバイザリーボードの提言iでは、クラシッ クコンサート・演劇等の公演は、観客が大声で歓声、声援等を行うものではない ため、観客席における飛沫の発生は少なく、感染拡大のリスクは低いとされてい ますii。これらの公演については、消毒や換気、検温、マスク着用の徹底はもち ろん、観客席で大声を出さないことの周知徹底を行い、入退場時やトイレ等での 密が発生しないための措置の実施や感染防止策を行ったエリア以外での飲食の 制限、公演前後の練習や楽屋等での対策等を業種別ガイドラインに基づき行え ば、リスクを最小限にしながら実施することが可能です。
 

また、来場者が静かな環境で鑑賞を行う博物館や美術館、映画館等においても、 飛沫による感染拡大のリスクは低いと考えられ、消毒や換気、検温、マスク着用 の徹底に加えて、予約制の導入等による入退場の適切な管理を行い、展示の種類 や態様に応じて密が発生しないような措置を講じるとともに、トイレやレスト ラン、カフェテリア等における感染防止策を業種別ガイドラインに基づき徹底 すれば、リスクを最小限にしながら開館することが可能だと考えられます。

実際に、このような感染症対策が適切に講じられている公演や展示において、
来場者間で感染が広がった事例は報告されていません。

これまでの新型コロナウイルス感染症との過酷な闘いの中で明らかになった ことは、このような未曽有の困難と不安の中、私たちに安らぎと勇気、明日への 希望を与えてくれたのが、文化であり芸術であったということです。

文化芸術活動は、断じて不要でもなければ不急でもありません。このような状 況であるからこそ、社会全体の健康や幸福を維持し、私たちが生きていく上で、 必要不可欠なものであると確信しています。

                         令和三年五月       文化庁長官 都倉俊一


「文化芸術活動の継続・発展に向けた感染症対策の在り方について」(2021 年 2 月 19 日新 型コロナウイルス感染症対策の推進による文化芸術活動の継続・発展に関する専門家会合)

「クラシック音楽・鑑賞に伴う飛沫感染リスク検証実験報告書」(2020 年 7 月 クラシック音楽公演運営推進協議会 日本管打・吹奏楽学会)では、高性能クリーンルームにおける実 験であるものの、マスク着用下であれば、「1席あけた着席」でも「連続する着席」でも、飛 沫などを介する感染のリスクに大きな差はないことが示唆されています。 

P1150752

P1150749






 

Add Comments

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

藍蟹堂

藍蟹堂。感受性は海の底から波濤や世界の波瀾万丈を見上げる蟹そのもの。では蟹とは?

『ふ印ラボ』 最新記事
『日田ラボ』 最新記事
『きくけん』 最新記事
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
記事検索
ギャラリー
  • アルティザン・トーク【第19回】 2024年4月29日(月・祝)14:00〜16:00   語り手 平山貴之さん  とよくに農園代表 農業+哲学+アート 竹田市倉木在住
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 20240418毎日新聞 伊藤和人記者  門司港駅遺構 北九州市、7月に追加発掘調査へ 国際組織も保存要望
  • 2024年4月17日(水)開塾からもはや30年!遅ればせながらTAO塾(熊本県小国町)初見参!波多野毅さんにお世話になりました!!
  • 2024年4月17日(水)開塾からもはや30年!遅ればせながらTAO塾(熊本県小国町)初見参!波多野毅さんにお世話になりました!!
  • 2024年4月17日(水)開塾からもはや30年!遅ればせながらTAO塾(熊本県小国町)初見参!波多野毅さんにお世話になりました!!
  • 2024年4月17日(水)開塾からもはや30年!遅ればせながらTAO塾(熊本県小国町)初見参!波多野毅さんにお世話になりました!!
  • 2024年4月17日(水)開塾からもはや30年!遅ればせながらTAO塾(熊本県小国町)初見参!波多野毅さんにお世話になりました!!
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ