建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

双葉郡富岡町で1月26日、町民劇「ホーム~おばあちゃんが帰る日~」が上演される。「富岡町3.11を語る会」が主催し、会場は「富岡町文化交流センター学びの森」(富岡町本岡王塚)大ホール。

 同会は同町の有志らが集まり2013年4月に設立、東日本大震災と原発事故の体験等を語り伝えていくことを目的に、「語り人(べ)」口演」等を行っている。年間200回以上の口演を行い、これまでの聴講者は延べ4万人を超える。


 東京電力福島第1原発事故で全町避難となり、2017年4月の一部避難指示解除から2年を迎える現在、同町内で生活をする人は830人(2019年1月時点)を超え、人の往来が徐々に活発になっている。一方で、今もなお町外での避難生活を続け、帰還を判断できない町民も少なくない。同会代表で、震災当時富岡高校の校長を務めていた青木淑子さんは「避難体験の伝承をしていくだけでなく、町と避難先とをつなぐこと、町を元気にしていく活動をつくりたい」と、町民劇への挑戦を決めた。

 出演するのは公募で集まった10~80代の男女22人で、演劇経験やバックグラウンドは違えど、いずれも同町にゆかりのあるメンバー。その中には、富岡高校卒の俳優・鈴木文健さんや、いわゆる「作業員」として、町外から移り住んで復興作業に従事している人の顔も見える。

 それぞれに仕事を持ち、町内外に生活の拠点を持つ出演者が同町に集まって練習するのは容易ではないが、出演者同士が積極的にコミュニケーションを取り、代役を立て、互いに教え合うなど工夫しながら練習を進めている。一つの舞台をつくることを通して、顔も知らなかったメンバーが、チームとしてまとまり始めた。

 劇の原案は青木さんが書き、脚本、演出は郡山市出身の演出家・野崎美子さんが担当する。避難指示解除になった同町を舞台に、家族の反対がありながらも、ある高齢女性が町への帰還を決断し引っ越しをする様子、それを取り巻く家族それぞれの思いを描写する。

 キャストの一人、平良ゆかりさんは震災時、同町内で暮らし4人の子どもを育てていた。「練習を始めたばかりのころは、せりふから震災後のことを思い出し、涙が出ることもあった。同じ年代の、同じように子どもを育てているお母さんたちに見に来ていただけたらうれしい」と話し、演出の野崎さんは「一つ一つのシーンがつながっていくのを、劇場で一緒に体験してほしい」と来場を呼び掛ける。

 13時30分開場、14時開演。観劇無料で自由席。問い合わせは同会事務局(TEL 0240-23-5431)まで。

 同公演開催のため、同会はクラウドファンディングサイト「フレフレふくしま応援団」で資金協力を呼び掛けている。目標金額は150万円で、2月9日23時59分まで受け付ける。

スクリーンショット 2019-01-28 21.21.00

 

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