建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
文化資源学会 第17回総会ならびにシンポジウム「 スマホで覗く美術館 — 鑑賞体験のゆくえ 」を7月14日(土)に、以下の通り執り行います。

日時: 2016年7月14日(土)
    13:00〜14:00 第17回総会 
    14:30〜16:30 シンポジウム

場所: 東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟 3番大教室   

*会場が例年とは異なりますので、ご注意ください。

文化資源学会シンポジウム                     
「スマホで覗く美術館 — 鑑賞体験のゆくえ」
 
日時 2018年7月14日(土)14:30−16:30
会場 東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟 3番大教室
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html

主催 文化資源学会
定員 300人
申込 不要

スケジュール

 14:30 問題提起 木下直之(東京大学・静岡県立美術館)「スマホを持って美術館へ」
 14:50 報告1 鈴木禎宏(お茶の水女子大学)「凝視という作法の成立:白樺派の
       美術館構想を中心に」
 15:10 報告2 片多祐子(横浜美術館)「武者小路実篤の「夢」から100余年―日本
       におけるロダン《接吻》の鑑賞をめぐって」
 15:30 報告3 鷲田めるろ(キュレーター)「美術館を開く『ながら鑑賞』」
 15:50 休憩                    
 16:00 パネルディスカッション「スマホが変える美術館の未来」(仮題)  
       ファシリテーター 稲庭彩和子(東京都美術館)

開催趣旨
 長い間、美術館展示室での写真撮影は著作権保護を理由に禁じられ、誰もそれを疑いませんでした。ところが、最近では写真撮影を許すどころか、逆に推奨する美術館が増えてきました。
 すべての展示物の撮影を認めて、「ツイッターやインスタグラムでハッシュタグ「#yokotori」をつけて投稿しよう」(横浜トリエンナーレ2017)と呼びかけた例はあるものの、多くの場合、美術館は展示の一部の撮影を許し、SNSによる発信を広報活動の一部ととらえるだけです。
 しかし、SNSは美術館における鑑賞体験の在り方を根本から揺るがしています。実際、撮影を許された展示室では、観客は「見る」ことよりも「撮る」ことに忙しそうです。そこに自分が「いる」ことを他者に「伝える」ことが大切なのです。「見る」べきものはどこに行ってしまったのか。こうした行為は従前の芸術鑑賞とは大きく異なっており、翻って、美術館はなぜ「凝視」と「沈黙」をセットで強いてきたのかということを考え直すよい機会かもしれません。
 実は、百年前の「凝視」のひとびと白樺派同人が目にしていたものは印刷された複製図版であって、本物ではありません。現代のネット空間を行き交う画像も、高精細ではあっても本物ではありません。美術館はそこに足を運んでもらい、本物の芸術作品と向き合う機会を提供する施設として歴史を重ね、それゆえの公共性を認められてきました。特別な場所、特権的な場所でした。しかし、「本物」とは何かが問われ、一方に表現者がいて一方に鑑賞者がいるという関係も変容しています。美術館の外側には、いくらでも表現と体験の場が生まれています。
 スマホを手に訪れるひとびとが美術館の未来をどう変えてゆくのか、議論したいと思います。


よろしくお願いいたします。

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文化資源学会事務局
 東京大学大学院人文社会系研究科
 文化資源学研究室内
e-mail: infoあっとま〜くbunkashigen.jp
(アドレスが変更になりました)
tel/fax:03-5841-3722
〒113-0033 文京区本郷7-3-1
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P1230554

 

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