「文化財保護の歴史と政策」研究会開催案内
日本文化政策学会では、標記の研究会を下記により開催いたします。会員の方はもちろんのこと、会員以外の方でご関心ある方は奮って参加ください。
記
1.日時 2017年11月12日(日) 午後2時~4時
2.テーマ・発表者
【テーマ】 近代日本の史蹟保存事業とその価値認識
【発表者】 齋藤智志〔秋山庄太郎写真芸術館 主任学芸員/博士(歴史学)〕
【発表内容】本発表は、明治期から昭和戦前期の日本における史蹟保存事業を支えた三つの価値認識(由緒的価値・学術的価値・文化的価値)に着目し、その交錯・変容の過程を、その背後にある文化観・歴史観とともに明らかにする。その際、価値認識の変容を促した歴史学者・考古学者の動向を中心に検討しつつ、国・府県の保存行政や、地域社会との関係についても考察する。その上で、昭和戦後期の文化財政策との関連性について言及したい。
3.会場
法政大学大学院 2階 202教室 (所在地住所 東京都新宿区市谷田町2-15-2)
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html
4.参加費
会員および学生は無料。非会員は500円。
5.参加申込み
準備の都合もありますので、恐れ入りますが、参加される場合は11月5日(日)までに以下のメールアドレス宛てに氏名・所属・会員の有無をお知らせください。
kenbabaあっとま〜くhosei.ac.jp 馬場憲一あて
6.懇親会
当日は研究会終了後に、有志で研究交流を兼ねて懇親会を開催したいと思います。こちらの会にも奮ってご参加ください。
7.研究会開催の趣旨
文化財政策は、近代以降の歴史的経緯の中で国 ― 地方自治体というヒエラルキーのもとで確固たる制度に支えられて展開されてきている。だが、近年、文化財(文化遺産)は「まちづくり」の有効な資源としてもその活用が期待されている。このような状況下にある文化財に対し、歴史的な視点と現代的な課題を踏まえ、文化財の本質と今日的な政策や制度のあり方を探っていくことを目的とする。なお、本研究会では、今年度、継続的な研究発表会を約2ヶ月に1度のペースで開催していくことを予定している。
研究会担当者 馬場憲一(法政大学教授) 須田英一(法政大学講師)