建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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   2017年10月10日(火)19:00~お待たせしました。前期は藤原先生のサバティカルでしたが、後期は開講しました。公開講座です。

公開講座建築探偵シリーズ16『アジアの都市と建築』

 神戸、旧満州(中国東北部)、台湾、韓国の都市遺産を歩く

 

・三井関係の大牟田のレンガと思います。名古屋方面の武士の士族授産で作った、三川方面のレンガです。焼きの甘い感じ。セメントがくっついているので明治後半のものだと思います。調査後の報告書が重要。

・軍艦島の報告書が重要。これは阿久井先生が閉山になるという直前に軍艦島に入ったもので、それをまとめたのが母体になっています。最近の成果は中村享一先生が24年かけて博士論文にまとめたものがある。『端島から軍艦島へ』

・『全調査東アジア近代の都市と建築』は一番大きな成果で、建築遺産が網羅されているもので、大成建設の助成金で支援されて、筑摩書房から出版されました。18401945年までの東アジアの建築が掲載されている。

・マンホールに関する本は林丈二さんが書いた。

・西澤泰彦先生は旧日本の植民地を訪ね調査をした。旧満州がフィールド。藤原先生は、上海、厦門、シンガポール、ベトナム等を調査した。

・(写真にある)みどりの箱はアジアを調査した時の調査成果の保存箱である。

・藤森照信著『明治の東京計画』毎日文化出版賞をとった。

・中野区にあった刑務所・豊多摩刑務所は後藤慶二による建築でその後の刑務所建築の先駆的な事例である。

・日本の国の近代化はいろんな国と行ったり来たりした中で育まれていった。もっとも重要な都市は上海で、藤原先生は1988年に『上海-疾走する近代都市』を出版した。本を出した。上海の都市形成史を初めて出版したのが村松伸先生の『上海 都市と建築18411949』である。

・昭和36年に文化財に指定されたグラバー邸の修理報告書があり、オルト邸・リンガー邸に関してもある。この3つを貫くのは小山秀之進。

・韓国のユンイルジュ先生は韓国の国民的詩人・ユンドンジュ詩人の弟で東大の大学院の時、藤原先生とイルジュ先生は知り合った。

・ユンドンジュの詩を読む会は藤原先生がつくった。

・『東アジアの近代建築』という1985年のシンポジウムは、村松貞次郎先生の退官記念の予稿集でアジア全体の近代とはなんだったかという議論をした。東京大学にいる村松伸先生がやっている。

・今回は藤原先生の30年を振り返り、アジアの都市に反映させながら19世紀以降の近代の足跡がわかるというところを目指す。独り歩きができるところまで。みなさんにも追体験をしてほしい。

・コロンス島、福建土楼。厦門が世界遺産になったが、コロンス島の調査に初めて行ったのは30年以上前。

 

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 <神戸の開港、近代化>

・京都に天皇がいるので神戸は開港しないというのがあった。横浜、長崎等のあと20年くらい遅れて開港した神戸は、先行の失敗事例があるので神戸は失敗していない。神戸は条約港としては最後に開かれた。

・ジョン・ウイリアム・ハートがグランドデザイン、全体を設計した。

・神戸市立博物館に当時の設計図があるある。

・神戸の居留地はイギリス人ドイツ人

・コンセッション、セツルメントは全般的に植民地を指す。

・コンセッション=領事館がありスムーズな条約がある。

・お約束がいい加減力・づく=セツルメント

・上海はフランス租界:コンセッション、イギリス:セツルメント

・セツルメントは自分たちでお金を出し合って改良していく。

・清朝政府とフランスでは行政主導型だった。

・神戸はコンセッション

・インフラを設計したのがジョンハート

・居留地開発の仕方:神戸:できたところから競売で売り払う。例えば60区の売り出しを新聞で知らせる。

・ビクトリアンゴシックが公共施設の良きデザインとして広がっていく=土木技師がハートであった。

・外国人たちは低いところでおこる病気を怖がったので高台へ行きたがった。海に面した12番ロットが一番高い。普通だとジャーデンマセソン協会が買うがこれは他の人が買っている。

・これは下水です。東京神田・横浜近くにもある。卵形管でゴミが沈殿しない。

・明治初期の生田川は川幅が狭く、六甲からの花崗岩質の砂がすぐ川底にたまり、少しの大雨でたちまち氾濫し、その度に多量の土砂を流出して、港や居留地付近に被害をもたらしていたので、居留地側からこの川の改修を強く要望され、浚渫ではなく付替工事をした。

・幾田川は湊川より左へ付け替え

・神戸の地名に新開地があるが、川の付け替えで生まれた場所だったから。

・福岡は神戸がお手本になっている。

・神戸は輸入港、綿織物などの完成品を初期は輸入していた。輸出は生糸などであった。

・日本の貿易港 西日本が神戸港、東日本が横浜港であった。

・神戸港には4つの突堤があった。代表的な川が生田川と湊川でこれらの川が神戸の都市形成史に影響している。

・マッチ製造で成功したのが華僑。

・鈴木商店が樟脳・砂糖などを売って飛躍。金子番頭が育てていった。

・川崎造船所 ドライドッグ

・三菱は浮きドックであった。

・ハートが適切な都市計画をしていった。

・貿易商人が運営していった。

・居留地の銀行などをみて日本人はこれをお手本とした。横浜・函館が東日本のお手本。

・神戸に居留地ができたのでこのようなタイプが広がった。

1858年日米修好通商条約で兵庫に港を開港する予定であったが、神戸になり、9年後満を持して開港

・中国も5つの港を開港、広州、福州、厦門(アモイ)、寧波(ニンポー)、上海の5港

・中国の近代化 日本の近代化似ている

 

質問

1)川の付け替えはどのくらいかかった?―それほど長くかからなかった。

 
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 神戸の形成過程を今回初めて知ることができました。西洋人がつっくった居留地を見て日本人も自らの住む土地への意識をもち、都市というシステムをつくっていったのかと思いました。

                                    岩井

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