2017年10月4日(水)19:00~21:00 アクロス福岡2階セミナー室で小代焼のワークショップが開催されました。藤原研究室は昨年から小代焼(荒尾市)とかかわって支援活動をしています。この日は、藤原研究室にこの10月から研究生として新たに加わった中国からの留学生2人(高さん、李さん)も参加しました。
アクロス福岡2階セミナー室では着々と準備が進む。
1階の展示場では高さんが見ています。↓
会議で忙しい藤原先生も到着しました。
いよいよ始まります!小代焼ふもと窯の井上泰秋先生から小代焼全般についてのレクチャー。
↓ この土台となる絵を3分割にして3チームで小代焼の小片を紙粘土の上に貼りつけていきます。それぞれの板はメインの絵として、海、小岱山、空があり、それぞれに青、黄色、白(薄い青)を貼りつけます。
最初は大きなカケラを紙粘土の上に押しつけていけばいいのですが、そればかりだと隙間がうまらないので、作業進度にともない、小さなカケラで間を埋めていきます。
そして3つを重ねるとこのような小岱山ができました。
スタッフ役をして下さった窯元のみなさま、コーディネーターの篤永さん、このワークショップのファシリテーターの國盛さん、そして、参加下さったみなさまの協力でこんなモザイクアートができました。
藤原先生のお話の中に出てきた、
そして、藤原先生の座右の銘でもある「手考足思」(陶芸家・河井寛次郎のことば)。
河井によるこの「手考足思」の詩の冒頭部分を以下に書きます。
「私は木の中にいる石の中にいる 鉄や真鍮の中にもいる
人の中にもいる
一度も見た事のない私が沢山いる
終始こんな私はだしてくれとせがむ
私はそれを掘り出したい 出してやりたい
私は今自分で作ろうが人が作ろうがそんな事はどうでもよい
新しかろうが古かろうが西で出来たものでも東でできたものでも
そんな事はどうでもよい
すきなものの中には必ず私はいる
私は習慣から身をねじる まだ見ぬ私が見たいから
私は私を形でしゃべる 土でしゃべる 火でしゃべる
木や石や鉄などでもしゃべる …」
(まだ続きます。全体は河井寛次郎『蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ』講談社文芸文庫参照)
土と火と形の完成品を砕いて、みなさんの力で「まだ見ぬ私」をつくったのではないかと思います。
岩 井