日時:2017年8月8日(火) 16:30~18:00
場所:ふ印ラボ(藤原研究室)学生室
発表者:山下翔平
出席者:藤原先生、裴妙思、韓雨露、山下翔平
司会進行: 山下翔平
議事録:山下翔平(司会ならびに発表しながらの記録役、お疲れサマ〜)
1.発表 : 山下翔平(芸術情報設計学科4年)
現在、芸術情報設計学科4年で卒論を展開中の山下翔平くんが、学卒論文中間発表の振替発表を行いました。テーマは「写真コミュニケーションにおける他者とのつながり創出に関する研究」でした。
[発表概要]
「写真コミュニケーション」という言葉を自分なりに定義するために、「写真」と「コミュニケーション」に分解してそれぞれの定義を先行研究から検討。現段階での全体構想や方向性、先行研究を調べて分かったこと、仮説などを報告。これからは聞き取り調査を中心に進めていきたい。
[質疑応答]
Q.現代社会における「写真コミュニケーション」の意義や社会的効果をどのように評価しますか?
A.現代での「写真コミュニケーション」は主にSNS上で行われることが多い。SNSを社会に対して開かれたものとみなすことで、自己の考えや体験を発信しながら他者からの注目や尊敬を集めたいという欲求を満たそうとしている発信者が多くのではないか、と考えており、そうした自己表現のあり方を時代を反映したものだと評価したいと考えています。
Q.本研究の目的、調査方法について詳しく
A.目的は、日常生活においてどのように写真を活用すれば、より良いコミュニケーションを行うことができるのかということを明らかにする。
調査方法としては、もっぱらインタビュー調査を予定している。対象者としては、写真学や映像学に精通している専門家や大学の先生、さらに高等学校で「写真甲子園」という全国規模の写真活動に注目、今年度大きな成果をあげた久留米商業高校写真部の顧問をしている先生や優秀賞を獲得した部員たちに直接話を伺っていきたい。
今回は、芸術情報設計学科第一分野(芸術文化論講座)の合同卒業論文中間発表に山下くんが出席できなかったため、その山下卒論の進捗状況を把握し、今後への展開をサポートするための発表でした。本研究がもたらし得るものや、背後に潜んでいる社会的問題を再考するきっかけになるのではないかとの議論が活発に行われました。