建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

2017年7月25日付 毎日新聞が訴えてくれています!

窯元らは「自助・共助」の精神で、「民陶の里」の苦境に立ち向かった--。1週間ぶりに孤立状態を脱した12日、日田市源栄町皿山の小鹿田焼(国重要無形文化財)の陶郷を訪ねた。家族を避難所に送り出す一方で、残留した多くの若手後継者たちが、ドロや流木に覆われた町の清掃から炊き出しまで奮闘し、「重要文化的景観」と生活を守り抜いた。だが、10月の民陶祭の中止・縮小も検討せざるを得ない深刻な影響も垣間見える。【楢原義則】

 若手後継者らが奔走

 大規模な土砂崩れによる「土砂ダム」が形成された小野川上流の山あいの皿山地区。10軒が軒を並べ、民家を含め18世帯が暮らしている。

 北部入口の道路が仮復旧し、集落に車を乗り入れると、清潔なたたずまいに驚いた。9年前、国の「重要文化的景観」に選定されたが、大雨被害の痕跡があまりない。話を聞くと、その裏には住民の努力があった。

 今年2月に60年ぶりに築窯した小袋定雄さん(68)。「5日の大雨以降、道が川のようになり、裏山の泥流が倉庫に浸入した。一番心配したのが窯がある小屋の雨漏り。バケツやタオルをあちこちに並べ、ぬれないようにした」と奮闘ぶりを話した。

 屋外では、若者らがクリーン作戦に立ち上がり、協力して流木や泥をかき出していたという。道には流木などが一部で残っているが、住民たちが行き来できるようになっている。

 7日、自衛隊ヘリが初めて皿山グラウンドに来た。嫁と孫を市内に避難させ、定雄さんと妻嘉子さん、長男の道明さん、93歳の母が残った。

 困ったのは「停電とケーブル損傷のため、テレビがつかず、さらに地下水のポンプアップができなかったこと」だった。9日に電気が復旧し、11日に固定電話が通じ、ようやく情報過疎状態から脱出。12日には外から車が乗り入れるようになり、「これで生活が保障された」と、ほっとしたという。今は、市街地に直結する南側の仮設道路の開通を「心待ちにしている」。土砂ダムを迂回(うかい)するこの仮設道路は、早ければ19日に完成する見込みだ。

 10月民陶祭、中止・縮小も

 後継者ら若手は、ヘリが運んで来た飲料水や救援物資の配達、避難者の手配などに奔走した。先頭に立つ坂本浩二さん(42)は「5年前の九州北部豪雨の時より被害はひどい。うちの場合、作陶の生命線、唐臼4基のうち1基が濁流で流出したのが痛い」と嘆く。

 小鹿田焼協同組合の坂本工理事長(53)。「問題は今後です。全体で約40基ある唐臼のうち5基が損傷・流出し、何らかの被害を含めると10基やられた。陶土採掘場が昨年に続いて新たに崩れ、復旧に何カ月もかかりそうだ」と表情は険しい。10月の民陶祭の中止、または縮小化も協議する方針。

 集の陶土を水力の唐臼で粉し、スギを燃料にき上げる--。「土木」の地域源を活用してむ民陶の里のみは深い。 

 

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