建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
アンジェリカ・リデル演出の芝居。
シャウビューネで観ました。
そして、アンジェリカ・リデルとは何者か?

2015年、日本へも来日し上演されたその演劇作品は大きな議論を巻き起こしたことで知られています。

『フェスティバルトウキョー』のサイトより。http://www.geigeki.jp/performance/theater106/106-2/

地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)

バーランド=ウトヤ島
ユートピアと殺戮の島をつなぐ、
魂の詩(モノローグ)

 性、暴力、狂気などをモチーフに、人間の魂の暗部を探求し、詩的な表現へと昇華させる鬼才アンジェリカ・リデル。過激で美しいその舞台は、アヴィニョン演劇祭を始め、ヨーロッパ各地の主要フェスティバル、劇場で上演され、多くの観客に衝撃を与えている。
 今回が日本初演となる本作の主人公は『ピーターパン』のヒロイン、ウェンディ。ネバーランドと多くの若者が死んだ銃乱射事件(2011年)の現場ウトヤ島、年老いた男女が路上でワルツを踊る上海——3つの場所をめぐりつつ描かれるのは、少女でありながらピーターパンの「母親」を演じ続ける彼女の混乱と孤独だ。若さが失われる恐怖、母性神話への憎悪……それらはやがて、リデル自身が演じるウェンディの怒濤のモノローグとなり、客席を圧倒する。時に激しく、時に噛み締めるように、止めどなく吐き出される言葉の先に、私たちは何を見出すだろう。

<上演言語:スペイン語(一部英語、北京語、ノルウェイ語、フランス語)・字幕:日本語、英語>

作・演出・美術・衣裳:アンジェリカ・リデル(アトラ・ビリス・テアトロ)

出演:

ファビアン・アウグスト・ゴメス・ボオルケス シエ・グイニュー ロラ・ヒメネス
ジェニー・カーツ アンジェリカ・リデル シンド・プチェ
ジャン・チーウェン マキシム・トロウセット イエ・サイトー
フェイス(室内楽アンサンブル) ドン・ウー・シュエイン(中国琵琶)

アンジェリカ・リデル Angélica Liddell
作家、演出家、俳優
1966年スペイン生まれ。アーティストネームである「リデル」は、ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」のモデルであるアリス・リデルからとられた。1993年にグメルシンド・プチェと共にアトラ・ビリス・テアトロを設立。性、死、愛、権力、狂気、宗教などを通じ、個人の意識や魂の奥底を見つめることから人間や社会をとらえる作品を作り続けている。混沌と美が共存する詩的かつ過激な舞台は、2013年にオープニングを飾ったウィーン芸術週間をはじめ、アヴィニョン演劇祭、パリ・オデオン座などヨーロッパの主要なフェスティバルや劇場に招聘され、ヨーロッパの演劇シーンで常に高い注目を集めている。また、劇作家、演出家であると同時に、俳優としても自身の作品に出演し、強烈な印象を残している。2012年『La casa de la fuerza』で「スペイン劇文学国家賞」を受賞。また、2013年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際演劇祭において「銀獅子賞」を受賞している。

東京芸術劇場プレイハウス
2015年11月21日 (土) ~11月23日 (月・祝)

フェスティバル/トーキョー15 


このたびの作品上演は、母国スペインでもなかなか上演できないものとされており、シャウビューネ劇場で叫び続けた演出役の男は常に斧を持ち、自分が演出していく役者達の立ち振る舞いに対してのみならず、観客に向かって「おまえらはなんでここにいるんだ、なにを期待しているんだ、舞台の上で起こることを全部受け入れることができるのか、お前達も共犯なんだぜ・・・」と斧を観客席に向かって突き出し、次々と罵詈雑言を履き続けていました。
冗談じゃない、なにこれ!?と観ていられない、と鑑賞を拒絶して会場を立ち去る観客が続出。ぞろぞろ音を立てて半数以上の観客は会場を出ていってしまったのでした。

それでも私は何が起こるのか、結局、創り手と観客は共犯にすぎない、と長らく考えてきたこともあり、恐々と怯えながらも最後まで観劇を続けたのでした。

まさに「混沌と美が共存する詩的かつ過激な舞台」を目の当たりにせざるをえなかったのです。

そして起伏の少ない物語は終わりを知らずだらだらと進んでいったのですが、ついに作品は幕を迎えて、残った観客と舞台を演じた役者達との拍手喝采による交歓が生まれていきました。

帰路、空を見上げて気づいた満月が、いつもと異なったように見えたのは、私の中の「観客」であることが揺さぶられたからだったのではないか、と考え込んでしまいました。

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