建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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日時:2017529日(火)16:3018:00

場所:藤原研究室の学生室

Skype参加:藤原惠洋教授

出席者:裴妙思、有島佳延、韓雨露、山下翔平、ジムクマ

司会:有島佳延 議事録:有島佳延


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(1)発表:山下翔平

 現時点での、卒論のテーマについての発表、検討の状況説明。

 

『写真コミュニケーション』における他者とのつながり創出に関する研究 ()

 山下翔平

<概要>

人と人とのコミュニケーションは「ことば」から始まり「文字」へと続き、そして現在では「写真」へと移り変わっていっているといってよいだろう。スマホやカメラで撮った写真は様々な方法で他者に共有され、日々、コミュニケーションを形成する一要因となっている。この『写真コミュニケーション』によって、現代人が「他者とのつながり」を創出し、自己をどのように成長させてゆくのかをプロの写真家や全国高等学校写真選手権大会、通称「写真甲子園」出場者などへのインタビューを通した聞き取り調査とそこから得られる結果を学術的思想に当てはめて明らかにする。

 

<参考文献・先行研究>

貝沼明華「コスプレの意味世界—写真をめぐるコミュニケーションの分析」2016

辻大介、是永論、関谷直也「コミュニケーション論をつかむ」有斐閣,2014

楊朝暉「写真における自己表現」2013

 

現在の研究の状況を論文の章立てを前提に説明。

  1. 「ヴィジュアルコミュニケーション」の派生語ではないか?

    「写真コミュニケーション」という言葉は、先行研究でほとんど使われておらず、「写真コミュニケーション」というワードで国立国会図書館蔵書検索・申込システムで検索したところヒット数は10件、CiNiiで同ワードを検索にかけたところ4件しかヒットしなかった。

     

  2. 先行研究の検証、「コミュニケーション」の定義、現代における写真の位置付けと 時代変遷について論じる。現代における写真の位置付けと時代変遷について、写真を語る上で欠かせないカメラ史について説明しながら、V・フルッサー著「写真の哲学のために」やSNS等を絡めて論を展開する。

     

  3. 調査。 様々な年齢層の方へインタビュー調査を実施し、撮影した写真を用いてどのようなコミュニケーションを他者と図っているのかを調査する。

     

  4. 結果分析。調査の結果から、写真を通したコミュニケーションの仕方の個人差や年齢差などを分析する。社会学やA・マズローの欲求5段階説などの学術的な視点から調査結果、分析への裏づけを行う。

     

  5. 以上までの章を踏まえ、写真を媒介としたコミュニケーションによってどのような他者とのつながりが生まれ、そのことが自己、あるいは他者にどのような影響を与えるのかということを取りまとめる

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質疑応答

:コミュニケーションの定義だけでなく、写真の定義をどう考えるのか?自身の定義を確立して、コミュニケーションを考えてみては?この論文は誰のために?写真は敏感な一面もあるので、個人情報など倫理面からの考えはどうなっていますか。調査は、インタビュー形式などもっと、考えては。

 

先生:写真コミュニケーションという言葉自体にあまりこだわらなくていい。画像設計学科について、画像設計はヴィジュアルコミュニケーションからきている。写真の約150年の歴史を振り返るのか、現代の写真を撮る行為を研究するのかで論が違ってくるのではないか。なぜ現代において写真がコミュニケーションの鍵になっているのか評価することも重要ではないか。

梅佳代さんの写真をみてはどうか。同氏の写真はいい意味で力が抜けていて、現代の写真を通したコミュニケーションの状況を表しているのではないか。画像設計学科の、ユニークな卒業生たちにインタビューしてはどうか。

九産大の黒岩先生にも聞いてみては。ヴィジュアルコミュニケーションを本当に志している先生なので、研究をうかがいに行くといいのではないか。芸術工学部の再編に対しても、重要な研究になるのではないか。

社会的な要請に基づいたヴィジュアルコミュニケーションについて。梅佳代さんの方が身近な問題と、黒岩先生の社会的な大きな問題が繋がっていく過程のではないか。情報デバイスを上手く使えること、コミュニケーションの対比から再考してみては?

 

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藤原先生のサバティカル近況

バウハウスの調査へ行っていた。文献調査もドイツ語がもっぱらだが積極的に取り組んでいる。バウハウスの前提になるドイツの19世紀の状況は、プロセイン王国からの流れの中で、イギリス、フランスに産業革命で立ち遅れている状況だった。そのような中で、社会制度の変化と芸術面の表現主義の時代が重なるのがドイツの特徴。バウハウス以前の表現主義への興味がかきたてられる。


有島

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