建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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 2017年4月21日(金)16:30~ 藤原研究室の学生室で
 第2回目の学生定例ゼミを開催しました。
 出席者は、岩井、裴さん 有島さん、韓くん、ジムクマでした。IMG_8450
 (ちょっと写真が暗くなってしまいました。すみません。)


(1)発表:裴妙思

413日メールでの藤原先生からのアドバイス

「裴さんの研究はたんに北京市前門大柵欄地区の歴史的街並みの保存と再生を検討するのではなく、中国が新たな「文化強国」をめざすために必要な文化政策の中での位置付けが理解される必要があります。そのうえで実際の方法論の一つとして、歴史的街並み保存修復手法として台頭している「有機更新」の社会的背景や方法的有用性を見ていく必要があると思います。そのためにも1960年代から半世紀かけて実践展開されてきた日本の文化政策の中における歴史的町並み保存の現場との相違点や影響関係を見てくださることを期待しています。手元で入手できる関連資料を添付します。

 

裴さん発表

 有機更新について

「古都改造に当たっては、歴史的価値のある建築物の保存に努め、すでに傷んでいてもまだ利用できる建築物は改修するほか、危険な家屋を取り壊すなど、時間をかければ、歴史的な雰囲気を留めるだけでなく、有機的な環境が形成される。こうした四合院はマンションのようにプライバシー性が強く、庭園式の住宅という感じが強い、という二重の特徴を兼ね備えており、古い胡同と有機的に統一されることで、古都の風貌は保護される。

大規模な取り壊しと建設を止め、町の「新陳代謝」を通じて、順番を踏んで有機的な更新をする。町の文化を守り、「死亡細胞」を取り除き、「新しい細胞」を更生させ、町の「ミクロ循環」を回復し、古い建物の適切な再利用を図らなければならない。」

 

 菊地菊池胡同の概念をここ大柵欄でも使った。

胡同を3種類に分ける。

1回目1970年代以降 質が高い保存状況のいい胡同をそのまま

2回 保存の良いものを再利用する

3回 「危旧房」を取り壊して 新しいマンションを建て直す。

これが有機更新

全部立て直して新しいマンションを作るのではなく、分類して、検討することを指す。

 ※大柵欄エリアに関して以下を使って説明。

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・住民が政府からお金をもらって移動(騰退:トウタイ)して、移動後の建物を使い、街区店舗や交流のための公共空間をつくる。

・北京デザインウィーク毎年9月、ここで行っている。

・各店舗でWSや学生や建築デザイナーとか、昔の北京の伝統的な商人が集まってデザインをしている。

 

以下 店舗紹介
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  上から World book1917年につくられた今は住宅。レザー店、 レストラン。

 

・新しいものと昔の建造物が混在している状況。IMG_8455


・四合院写真紹介1874年。

・従来、商業施設をつくるには、住民を外に移住させて、取り壊して(折迂)いた。

・大柵欄は騰退した住民と共同で使う。

・ショップ運営への応募は誰でもできる。

・ショップ運営したい人は大柵欄投資有限責任公司に申し込んで、適正かどうかを調べる。

 

・ショップが入りそこのものが高い価格設定なので、隣に一般住民になっても隣の商品が高くて買えない。

・隣同士でも価値を合わせることができないという問題が出てきた。

・これからは、店舗を選ぶときは、商業の仕組みを検討する必要がある。

・従来の改造手段との違いと浮き上がってきた問題点。

 

質問

ここに住んでいる住民(大柵欄地区1㎢あたり44,112人、北京1㎢あたり7620人)は移転先に行ってどうやってその文化を保存するのか。

 この大柵欄地区プロジェクトが他の古いエリアにも使えるのではないか。

 

建物の有機更新に関する法律はありますか。

新しいのを建てることはできないので増築、リフォーム。1階建ての四合院を2階建てにしていたけど今はできない。上で法律をつくっても下が守るとは限らない。

 

有機更新は、それまでのディベロッパーを無機的とした発想と思う。商業のミスマッチもある。裕福な人を入れれば商業的にマッチしていた。

 調べてほしいのが法律と権利。土地所有は日本では認められている。しかし、場所により税金が高い。銀座に住んでいる人は毎月何百万単位でも払っても大丈夫な人たち。

・町割りを残すのかどうか。ひと区画を守っているかどうか。大きな建物がマップでは見えるが。歴史ある町並み自体が町の顔になる、それ自体が歴史的価値であるので、それを壊して大きな建物を建てること自体が、町並みを壊すことになり、価値がなくなる。

・大規模開発でない以上 インフラや車の出入りの規制をどうするのか。

・ひとつが悪ければ他をも壊すと、大きな建物になってしまうのでは。

 

有機更新は2011年から。大きな建物はこれ以降建てられた。

 

どういう悪化したら修繕してもらえるかの基準がない。

 

2005年に道路拡幅し、舗装し、高さをもあげた。

2012年舗装工事した。

中国では、土地は政府所有、中国建国時土地所有を無効にした。

 

歴史の流れをチャートにしたらわかる。

 

民国時代:土地個人所有

 

1956年 建物と土地は個人所有

1966年 文化大革命時代は全部国になった。

1980年 個人所有権住宅所有権 個人 土地は政府

 

・文化大革命は北京以外に移住、元の居住者を追い出すことはできないので、住宅所有者は不明になった。

 

・今は北京市周りは工場が沢山あり働いている人も多いが、これは元からここにいた人々ではない。

 ・土地の所有権、建物の所有権、建物の使用権、がそれぞれ違うのが中国である。

 

・特別なルールが必要かもしれない。

・法律をつくっても従うかどうかわからない。

 

このプロジェクトをつくるのは遅いけど、投資会社、民間会社とこれから建物の更新ができると思う。

 

このエリアマネジメントをしている会社の足りないところ、建物に歴史的意義があるか、価値があるかを見ていく。

 

何年~何年まで誰がどこの区画・建物をどのようなコンセプトで再生したのか、裴さんが言っている有限会社は2011年からこの大柵欄に入ったということであるが、どのようなところの再生にかかわっているのか、その上で裴さんはこの会社をどのように批判的に捉え、何を主張したいのかをそれぞれの歴史的流れでバラバラにして表してほしい。

未分化だとわかりにくい。

 

大柵欄は昔から商店街、中心地、繁華街。

 

・横浜の事例を取り上げるときは気を付けて。

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裴さんの研究題目

 :中国における「有機更新」型の歴史的街区再生手法に関する研究〜北京大柵欄投資有限責任公司の役割に注目して」

 

 

(2)トピックス

①各地からの調査報告

 「牛深ハイヤ参与調査」参加報告―韓、ジム
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46回牛深ハイヤ祭

「牛深ハイヤが誕生したのが江戸時代 春の季節の帆船が多く出入りしていた。船乗りと遊郭の女性たちの酒宴が牛深ハイヤ節の始まり。歴史と有意義な時間を過ごしま

した。丸尾焼もみました。」

  

41516日の牛深ハイヤ祭り参加のため、15日朝9時学生室集合。3人で車で大橋から出発。4時間かかった。まず丸尾焼に行き、金澤さんに挨拶した。金澤さん「楽しんでください。

・牛深八幡宮午後5時 安全な祭りを祈る。1時間後、会場に直接いった。会場の後ろでリハーサルを午後6時からした。総踊り7時からで1時間くらい踊った。雨であったので短くなった。 9時から飲み会。近藤良平さんがいた。新しい人(韓くんも)が紹介された。二次会に行く人もいた。

・次の日9時から温泉にいった。整えて、10時半から11時半に戻った。昼食を食べて、12。時くらいから準備をした。

・午後1時から3時まで踊った。

3時半から大賞の発表で、さわやか賞をもらった。

・ジム:去年の牛深ハイヤは中止、参加人数が少ないけど、頑張ります、熊本頑張れの気持ちがあるハイヤであった。

 

・踊りの練習をしてなかったけど、踊りは変わっていない。

 

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 巌流島での祭事について

 

・巌流島には3040世帯住んでいたが、今は無人島。昔は舟島と昔は呼ばれていた。船島神社で春の例祭のお手伝い。関門海峡の土砂を巌流島にもってきているので現在は大きくなっている。決闘の聖地、船島神社の例祭と佐々木小次郎の慰霊祭

唐戸とから10分でつく。

無人島になってお祭りが途絶えた、15年前に復活させた。

5060人集まった。

 

・佐々木小次郎の流派は戸田流(がん流)。演武ある。佐々木小次郎は小倉城の剣術指南役だった。

・関門海峡は難所で大きな船は外で待っている。

・第2関門海峡をつくるか、検討中。

・日本で初めての国際旅客フェリーは下関と釜山間。

 

 

 

②研究会、展覧会などの文化イベント、シンポジウム情報

九州産業技術史研究会主催

「明治日本の産業革命遺産三池炭鉱の坑口から輸送まで」FW

  実施日:平成29年4月29日(土)午前9:30集合

  集合場所:西鉄大牟田線、大牟田駅改札口

  時間:10:00~18:00

  世話人:藤木さん(九州産業技術史研究会・大牟田荒尾炭鉱のまちファンクラブ)  コース: 大牟田駅西口→三池港閘門→三川坑→三池倶楽部→長崎税関→ サンデン→七浦坑からの受電架台→大浦坑→稲荷神社→龍湖瀬坑→石炭露頭→生山坑の登治窯跡→三井化学J工場→石炭化学コンビナート展望 →竜宮閣水門跡→大牟田駅西口

 

 

博多駅の変遷展~明治から平成~

 場所:「博多町家」ふるさと館  博多区冷泉町6-10

 日時:426日(水)~531日(水)

 料金:無料

 概要:九州で初めて汽車が出発した博多駅の明治から平成までの変遷を、貴重な写真や資料、鉄道模型などで紹介する。

 

市美×市博 黒田資料名品展Ⅰ「黒田長政の読書」

 場所:福岡市博物館(金印を所蔵している) 早良区百道浜3-1-1

 日時:418日(火)~625日(日)

 料金:200

 513日~21日のミュージアムウイークは観覧料無料



                    報告:岩井
 




 

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