建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

Karlsruhe_Innenstadt_01

皆さん。お元気ですか。

今年2016年10月からドイツのカールスルーエ造形大学において交換留学中の九州大学大学院芸術工学府環境・遺産デザインコースの芸術文化論講座・藤原研究室修士課程の張榮です。 

もともと私は韓国出身です。現在、九大へ留学中なのです。
そしてさらにドイツへの交換留学を選びました。
そのため渡航時には韓国のインチョンから出発しました。

現在は、ドイツのドイツカールスルーエでの生活をしています。
ようやく落ち着いてきましたので、みなさんへドイツのカールスルーエの町とカールスルーエ造形大学(Karlsruhe University Art and Design)について、ご紹介します。

Where-is-Karlsruhe-on-map-Germany

まずはドイツのカールスルーエの町について。

ドイツの南部バーデンヴュルテンベルク(Baden-württemberg)州の西部に位置します。
人口は約28万名、面積は約173km。
フランクフルトからのIC高速列車で1時間45分かかります。
このあたりはライン川が生み出した渓谷の町です。川がそのままフランスの国境線をなしています。

カールスルーエの町は、18世紀初バーデン出身のカール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)により宮殿の所在地として建設されました。カールスルーエはドイツ語で「Karlsuruhe」と書きますが、元々は「Karl's Ruhe」、日本語で通訳したら「カールの休養地」という意味です。「karlsruhe」の都市名の意味は、カール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)の休養地ということになるのです。

カールスルーエは用意周到な都市計画をもとに建設されました。中心に位置する城砦を中心に、32個の軸を放ちながら放射形の形をしていましす。そのため都市のどこからでも、中心にある城のてっぺんを見ることができます。

現代のドイツ社会におけるカールスルーエの特徴としては、ドイツ連邦憲法裁判所があることです。第二次世界大戦後、国家を再建する際、カールスルーエに位置されることになりました。
さらに18世紀からの空間遺産とも言える都市空間には、公園や庭園が数多くあることも大きなの特徴です。

秋に辿り着いた私は、この間、2ヶ月をカールスルーエで生活をしてきましたが、都市はコンパクトにまとまっており、やや小さいとも感じることがありますが、周辺の自然と融合した町並みや空間はたいへん素晴らしく、町の中の公園も多いし、私にとってはとても住みやすい所だと感じています。


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ところでカールスルーエの広場の中心地に不思議なピラミッドがあります。
驚くことに、これは宮殿と都市を建設したカール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)の墓なのです。
むろんカールスルーエを象徴する代表的なモニュメントになります。
もともとピラミッドの位置には、カールスルーエでの最初の教会が建設されていました。
その教会の地下にカール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)の墓があったのです。
しかし教会が移転することになり、カール・ヴィルヘルム(Karl Wilhelm)の墓を残す努力を施しながら、現在のようにピラミッドの形として生まれ変わったのです。

また町の中では、多くの人が自転車を利用して移動します。ドイツも日本も自転車がたいへん便利です。

さらにカールスーヘの町には便利な交通手段があります。車体がとても鮮やかな黄色のトラム(TRAM)です。カールスルーエでは市民の足と呼ばれています。130年以上もの歴史を誇っており、現在は町中に8系統の運行路線があります。市民の誰もが利用しており、私も愛用しています。

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カールスルーエの町は人口が30万もいかない小さな町と言えますが、驚くことに、大学が7つもあります。そのため学都市とも呼ばれています。

その中で、交換留学生として私が所属するのははカールスルーエ造形大学(Karlsruhe University Art and Design)です。ドイツ語での名称は「Staatliche Hochschule für Gestaltung Karlsruhe」、略字で「HFG」と呼んでいます。

1992年4月にできました。芸術領域の中でもとくに美術を中心とした大学となります。専攻は展示デザインと舞台美術、コミュニケーションデザイン、メディアアート、プロダクトデザインと4つの専攻に別れています。その中で、私は展示デザインと舞台美術の専攻に所属しています。

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学校内の様子をぶらぶら見て歩きます。
建物自体や内部はあたかも舞台セットのような雰囲気や撮影場の様子を醸し出しています。さらにこの中には、舞台装置を制作する工房、3D映像作業室、プリンター室、電気装置室、劇場、展示室などがあり、どんな作業でもできるように様々なワークショップ(作業室)が設けられています。

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キャンパス自体の仕組みが、すぐに舞台装置としてしつらえることが可能な空間としてかたちづくられています。そのため授業や演習の中で行うプロジェクトやプレゼンテーションに必要なら、学校の内外のどこでも展示することができます。そのためキャンパスや学校施設の中では、いつでも新しい展示やプロジェクトを通したプレゼンテーション、学生たちの演習課題の成果や実験的な表現活動を自由に見ることができます。

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学校の中の図書館の様子です。美術やデザインを中心にしたアーカイブが構築されています。ここでは好きな本や気になる図書を自由に読むこともできます。在校生は図書借出カードを作って本を借りることもできます。
また自分たちで自由に学習するアクティブラーニングの空間もあり、世界中の芸術関連の書籍や資料を利用しながら勉強を深めることができます。
ようやく大学に慣れてきた私も、ここはよく利用しています。

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韓国からの留学生の立場から、さらにドイツへ交換留学をすることに関しては、いろいろな心配もありました。
しかし日本へ留学した際も、そしてこのたびドイツへ留学したことも、私にとって新しい環境で新しい経験を研鑽していくことは、とても大きな人生の刺激にとなっています。
ここでの経験を活かしながら展示デザインや舞台美術を中心にした専門テーマを学んで行くのはとても楽しいことです。

カールスルーエを足場にしながらも、ヨーロッパは近くに広がっているような気がしますので、これからもいろいろな展覧会や舞台芸術、文化イベント、学生達のプレゼンテーション等、身近に起こる出来事をたくさん味わって、経験と体験を重ねていきたいと思っています。
同時に真摯に勉強することで大学院修士課程における専門課程の研究も研鑽していきます。まだまだ残された交換留学期間はたっぷりとありますので、留学の意義を高めて私の人生のとっても価値ある時間として過ごしたいと思っています。

すでにドイツは寒くなっています。
日本も、そして韓国も、これから本格的な冬がやってくる頃ですね。
どうぞみなさま、ご自愛ください。

そしてドイツへ来る機会があれば、どうぞカールスルーエにお立ち寄りください。
今よりももっと語学が上手になって、ドイツ語や英語で町のあちこちをご案内できるようになっておきたいと思います。


M2張 榮











 

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