藤原惠洋研究室では、日々各国からの留学生が集い、また様々な分野でご活躍される
社会人の方々との交流も盛んに行われています。
この日は修士課程の吉峰拡さんが研究室へ戻って来ました。フィンランドヘルシンキのアアルト大学において一年間の交換留学生として研鑽を積まれたのです。
そして、入れ替わるように韓国・大邱からの留学生張榮(ヨン)さんが、ドイツのカールスルーエ造形大学へ交換留学生として飛び立つこととなりました。
この日は、これまでヨンさんが研究室活動の中で関わりを持ってきた方々や
吉峰君との再会を楽しみにして下さった方も沢山駆け付けてくださいました。
幹事は中国からの留学生、オウ君、裴さん、そして中国出身、ニュージー
ランド育ちのJim君が務めてくださり、シェフの経験もあるJim君特製の
中華料理が振る舞われました。
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次々と即興で中華料理を作ってくれたJim君。青椒肉絲、チャーハン、スープ
数種類の炒め物。お酒、韓国風おこわ、北海道土産、フィンランド土産、
おつまみ等差し入れもいただきました。



この日は、「留学」や「夏の過ごし方」等、今を反映した複数のテーマの中から
トピックを選び、自己紹介をするというスタイルに。
人生を振り返りながら丁寧に進んで行くことの大切さや、留学先での貴重な
ご経験や教訓、意外な人間関係が引き出されてゆき、話が繋がる繋がる…!
皆で一つ一つ話題を共有しながら楽しいひとときを過ごしました。














後半はヨンさんの留学計画や、吉峰君のフィンランド留学報告が行われました。
ヨンさんは 韓国で舞台美術を学ばれ、藤原研究室ではストーリーテリングという
物語を重視した展示手法の研究を進めてこられました。
カールスルーエでは展示デザイン学科に所属し、理論的に展示デザイン手法を
学ぶのみならず、フィールドワークや現場体験、ワークショップ、企画展示や
チームでの作業といったことがカリキュラムにあり、それらを通してより
展示とは一体何か?という本質的なところから考えてゆきたいとのことでした。
吉峰君からは、フィンランドでの生活環境や、春夏秋冬の様子、アアルト大学
の多文化共生を尊重した姿勢や、参加型授業のご報告等をいただきました。
フラットでルームメイトと共同生活をしていた吉峰君は、留学先で壁に
ぶつかったと感じた時に乗り越えることができたのは、様々な国から集った
仲間がいたことが大きかったとのこと。藤原研究室で日々トレーニングされてきた
他者への介在や、コミュニケーションの大切さが、改めて感じられたとも
お話して下さいました。
フィンランド独自の文化や、大学のカリキュラム等、興味津々で質問も
飛び交いましたが、まだまだ物足りない!ということで、報告会が改めて
開催されることとなりそうです。
ヨンさんも沢山のエールを受けて、留学への気持ちが一層高まっているようでした。
一年後、成長したヨンさんに会えるのを楽しみにしています。
くれぐれもお体にお気持をつけて、素敵な出会いと経験が沢山得られますように!
帰国後のご報告を楽しみにしていますね。
國盛