建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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2016
年7月23日(土)〜24日(日)にかけ、熊本県天草市下浦において九州大学社会連携事業「天草・下浦フィールドワーク2016」の準備を行いました。

天草・下浦フィールドワーク2016実行委員会と藤原惠洋先生+藤原惠洋研究室では、2013年から熊本県天草市下浦地区を対象として、地域の文脈や文化資源を活用した地域再生を目的としたデザインワークショップを継続的に行っています。

下浦は天草石工集団としての下浦石工の故郷です。彼らは、幕末明治期の長崎の都市基盤施設を構築すると同時に、大浦天主堂やグラバー住宅といった建築の普請にも大きな役割を果たすと同時に、高島炭鉱や端島坑(通称 軍監島)の護岸築造や三角西港の築港にも貢献してきました。

天草・下浦フィールドワーク2016とは、藤原惠洋先生がプロデュースして来た地域再生デザインワークショップですが、九州大学学生をはじめ、全国各地から集うプロダクトデザイナー、都市計画家、建築家、ランドスケープデザイナー、インタラクティブデザイナー、クリエイター、左官職人等の専門家やまちづくりや地域づくりの達人を加え、地域の魅力に触れると同時に地域の課題を見つけ出し、それらを解決し改善し、より豊かな下浦地区の暮らし空間の蘇りやコミュニティの涵養、さらには生活空間の整備や地域ブランド提案をおこなっていこうというものです。
 

7月23日(土)早朝より、天草市へ向かいました。下浦地区の実行委員会の方々と第3回めの事前ゼミを行うためです。
 

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3時間半の道のりの半ば、インターでの休憩を挟み、本渡町で美味しい海鮮丼等で昼食を楽しんだ後、丸尾焼へ立ち寄りました。
丸尾焼6代目の金澤佑哉さんとお会いし、事前ゼミのための聞取り調査をしました。

また藤原研究室では、熊本県北部に位置する小代焼の展覧会のサポートを開始しています。焼物を作ること、人に手渡していくこととはどういうものなのか、という根本的なお話から聴かせていただく貴重な
機会となりました。
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18:30〜下浦地区コミュニティーセンターにおいて第3回事前ゼミを開催しました。

九大側からの事前準備の報告をお伝えした後、受け入れ先の下浦側からの準備状況の報告や提案がなされていきました。
8月に近づいてきた事業を実施するため、参加者概況の把握や移動手段、宿泊方法等を詳細に検討しながら、同時に予算計画の道筋を丁寧に見つけていく会議となりました。

さらに三日間のプログラムの出し合い、実現していくために必要な人材、経費、下浦地区の中での案内人、聞取り対象としてのインフォーマントの情報等を把握しあっていったのです。

フィールドワークを通して下浦においてどのような成果を生み出していくのか?という大きな問いに対して様々なアイデアが出されていきました。おかげで8月実施を前に全体的な方向性が見えたものとなりました。
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数多くの報告事項と審議内容を経て、会は終了。そこから懇親会形式の意見交換会を続けて行いました。

遅い時間からスタートしましたが、参加者の意気込みや気合いが相互に確認できるひとときとなりました。
それぞれの近況やフィールドワークに対する想いなどが交わされました。

 お食事は佐々木さんはじめ下浦の奥さま達がお昼から準備してくださっていた

特製のお料理をいただきました。

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近藤さんのかぼちゃ、たまねぎ、大葉を揚げたかき揚げと佃煮
麺つゆから作ったおそうめん、湯貫さんの晩柑ゼリー、

マヨネーズから作ったマカロニサラダ、天草の美味しいお刺身、
オクラの肉巻、ちくわと大葉の揚げ物、佃煮などをいただきました。

夜はそれぞれ下浦の方々のお宅へ民泊させていただきました。


さて翌日も、早朝より下浦地区コミュニティセンターにたくさんの地元住民の方々が集われました。
7月24日(日)9:00〜10:30、本渡東小学校跡地利用計画に関する藤原惠洋先生の講演会が行われました。全国各地での取り組み事例がわかりやすく紹介さて、さらには今後の跡地利用計画の進め方に対しても有益な助言が行われました。

早朝にもかかわらず、100人近い参加者となり大変盛況となりました。

文部科学省が率先して全国の優良事例の紹介する事業が展開していることを指摘することから始まり、事例として、最初に芸術文化による地域再生を目標とし大きな成果を収めてきた大分県竹田市の旧竹田ち中学校跡地利用が紹介されました。同市は人口わずか2万2千人余、そこにこの10年間で移住者が260人にものぼる独特の活動が実を結んでおり、その中心となっているのが空き学校利用で生まれだ竹田総合学院であった旨が注目されます。
その結果、大分県竹田市は前年度の文化庁長官表彰「芸術文化創造都市」として評価されていったのです。

続けて、京都の元明倫小学校を活用した京都芸術センターの概況、東京都千代田区の旧錬成中学校を再利用したArts千代田3331の取組み、さらに熊本県菊池市の中山間地の空き学校「水源小学校」跡地を活用した酒蔵「美少年」などの優良事例が紹介されました。

 

このような全国各地の事例から翻って下浦ではどのような活動が展開できるのか。
農業や石工産業といった地域固有の産業を大切にしながらも、人の交流や
創造拠点として機能する構想アイデアが述べられたり、住民参加型の合意形成の重要性や、それを進めて行くための7つのステップが具体的に語られました。

成功事例や具体性をもった提案には可能性が感じられ、参加者の方々の中には
熱心にメモや記録を取られる方も多くいらっしゃいました。

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國盛




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